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レクサスはベンツに勝てないよ

2019年09月08日 02時24分51秒 | 自動車
先月(2019年8月)くらいの東洋経済で「レクサスが国内販売でベンツに勝てない理由」
という記事がありましたが、まぁ勝てないですよね。
ブランド力がないから。

ブランド力って、カッコいいビジュアルつくったり、カフェ出したりって
いうのじゃないですよ。
それも一部ではありますが些末な話。

車でいうブランドは車としての出来です。
車の出来がメルセデスより低いから勝てないのです。
デザインや性能、品質で勝てていないのです。
それを一言で言うと、ブランド力がない。

元々、レクサスは、メルセデスやBMWが買えない人が買うpoor man's BMWでした。
というか日本車自体がそういう位置づけです。
日産のGT-RやフェアレディZとかもそうです。
フェラーリやランボルギーニ、ポルシェは買えないけど、こんなパワーが出て
こんな安くて、こんなに壊れない。ということで日本車が売れたわけです。
最近は、この地位をヒュンダイに奪われてしまいましたが。

閑話休題。
レクサスが始まって30年。
30年たってこのブランド力のなさだと、もう何年やってもダメですね。

デザイン・性能・品質の低さ、そして決定的なのが哲学の欠如。
こういう車をつくりたいというカーガイとしての哲学がない。
トヨタのスープラの多田主査の話は有名です。

BMWと共同開発するにあたり、
「ポルシェに負けない車をつくりたい」って言ってBMWのメンバーに失笑されるわけです。
失笑したBMWの担当は「ポルシェやメルセデスは関係ない。BMWはBMWの道を行き
BMWはBMWをつくる」と言うのです。
結局、トヨタのスープラという車はこういう車なんだっていう哲学がない。

ちなみに、スープラとZ4を共同開発して、多田主査(開発責任者を主査という)が驚いたのが、
BMWの車の企画・設計がデジタル化されていること。トヨタは全くされていないので…。
BMWは最後までコンピュータで企画・設計・走行シミュレーションをして、
最後の最後にリアルなモデルをつくるということをやっていて、手戻りがない。

更にそのシミュレーションのノウハウが溜まっているので、シミュレーションデータと
リアルなデータ(実車のデータ)との差分がほぼない。
高級車がほぼシミュレーションのみでつくられていて、高い利益率で販売され、
大衆車が人の手を沢山入れて手間をかけ、下請を叩いてなお、低い利益率で販売される。
同じものづくりの国といわれる、ドイツと日本、どこでこんなに差がついたという
気がします。

閑話休題アゲイン。
とにかく、レクサスは、こういう車をつくるという哲学をしっかりさせて
デザインをちゃんとして、ちゃんとした性能の車を作り続けましょう。
それが出来れば、ブランドは出来てきます。

組織としての気概と気合は買いますし、尊敬すべきものだと思います。

しかし、トヨタ(レクサス)で一番必要なのは、
こういう車をつくるんだという思い込みが激しくて、トヨタという大組織の中で
横車を押しきれる主査が出てくることです。
豊田章男社長がいる間が大チャンスです。

トヨタ車(というか日本車)は買いませんが、応援してます。

3 コメント

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Unknown (Unknown)
2019-09-15 22:20:43
てめえやっぱり日本車買わないんかい。レクサスはそこそこブランド力あるよ。ドイツ車には敵わないけど。てか前にオレがコメントしたのと同じような事書いてんな。
Unknown (Unknown)
2019-10-28 17:15:48
レクサス、
フロントマスクがダサイ!!
スピンドルマスク・台形グリルを早く脱却しないと!
Unknown (Unknown)
2019-11-17 12:38:20
じゃあブランド力の無いマツダは質が低くてデザインが悪いんだな。そういう事だよな。しかしBMWはカッコいいな「BMWはBMWの道を行く」って本田宗一郎みたいじゃん

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