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神奈川県の西部にある「小さな町」で暮らす私777>日々の生活の様子、見たこと、感じたこと、思ったことを綴っていきます。

西村京太郎先生の選評~~。

2015-05-23 | 本と雑誌

愚息②が、昨年度の「湯河原文学賞・小説の部」に応募し「最終選考の三篇」のひとつに選ばれたことは、以前に書きましたが・・・、
22日に発売になった「小説NON」6月号に、その三篇についての「選評」が掲載されているとか~~。

今日のローカル新聞にも、その記事が載っていました。


残念ながら、最優秀作品には選ばれなかった愚息の作品ですが・・・西村先生の「選評」はこんな風でした~~。

《 ○○さんの「女中の着物」は、三作品の中では、一番達者である。
書きなれているといってもいいだろう。
舞台は、「湯ノ根町」となっているが、誰が見ても、湯河原である。二・二六事件の時、湯河原にいた元大臣が助かったことは、よく知られた話だからである。
主人公は、この湯ノ根町の旅館に泊まり、凛とした仲居を見て、二・二六事件の時、元大臣をかくまった女中の娘ではないかと、勝手に考えてしまう。
しかし、違っていた。二・二六事件の時、東京でも同じようなことがあった。東京でも、首相をかくまった女中さんがいた、といわれて、主人公の想像が別の方向に動いていく。
二・二六事件の時、首相の身代わりになった秘書官には子どもがいた。その人は戦後、楽器を作る会社を起こし、イースタンというピアノを作った。
そういえば、この旅館には、そのピアノがある。それを弾く仲居は、その男の娘ではないのか。
二・二六事件の、小さなエピソードである。達者である。
思わせぶりな書き方をもしているのだが、あまり面白くない。
すべてが、おもわせぶりだからだろう。 》


へぇっ~~~そうだったんだ~と、その題材にビックリ!
応募していたことも知りませんでしたし、ましてどんな内容の小説を書いたのかも・・・・(苦笑)。

二・二六事件、温泉町の宿・・・これって、我が家の本家である「旅館」の歴史の一部です。
http://www.itouya-net.jp/

普段、ほとんど本家には顔を出さない愚息ですが、こんな風に小説の題材として取り上げてくれたということは・・・、「ルーツも大事にしてくれているんだわ~」と、嬉しくなりました~~♪