今日も暑い一日でした。
冷房渡り歩きで行けるので
銀座の映画館に
イラクの映画を見に行ってきました。
2003年フセイン政権崩壊後の
イラクで
息子の行方がわからなくなった母と
その孫、
父親の行方がわからない息子。
二人が一緒に
息子であり父親である男性を
探しに行くストーリーです。
私は何故か
イランやイラクの
赤茶けた土のみ、
何もない
そんな殺風景な景色が無性に好きです。
この映画もそういった景色が延々続きます。
彼が息子役を演じる
ヤッセル・タリーブ君。
何とも目に魅力があります。
目が全てを語っているというか。
それもそのはず
路上ですれ違いざまに見た彼の強いまなざしが
監督の心を捉えたのだそうです。
この映画の主人公である彼と
又
おばあちゃんも
脚本を執筆する為のインタビューで訪れた家庭で
出会った女性なのだそうです。
私はイランの映画も好きで
結構観るのですが
イラン映画も
素人を起用することが
よくあります。
素朴な作風には
変にいじるより
素人の素顔が似合うのかもしれません。
この映画は
シネ・スイッチ銀座では
明日までです。
一面
素朴な
変に媚びたり、
装いの笑顔がない世界でありながら
人々の何気ない
親切や
純な心に
心温まる映画です。
一方
終わってからも続く
戦争の悲劇を訴えている映画です。