「さいはての彼女」 原田マハ 著
4編からなる短編集です
1 さいはての彼女
浮気して出奔した父
そこで腑抜け状態になった母
涼香は一時期グレるが父を見返す為にはそれではダメと
必死の勉強を始める
キャリアを身に着けて会社の社長となるが
10年一緒に仕事してきた秘書の壽結婚を機に
旅に出る
最後のミッションとして秘書に託した旅準備が何故か全く真逆な結果に。
沖縄贅沢旅が着いたところは北海道女満別。
ところがそこで出会った聴覚を持たないけれどハーレーに乗るナギ。
ナギとの旅が涼香を変えていく
2 旅を諦めた友と、その母への手紙
最高の親友ナガラと
ふとしたことから始まった二人の旅
ある時ナガラの母親の具合が悪くなり一人旅となる
二人で計画した旅を続けるハグ。
ナガラとハグのメールのやりとり。
ハグは旅の終わりに宿のテーブルで見つけた便箋で
ナガラの母親宛に手紙を書く
今来ている伊豆の温泉に
ナガラとナガラの母と自分の母親4人揃って旅しましょう
という文面の。
最後に付け加えた一文
「自分の為に人生をもっと足掻いてください」
自分自身に宛てた一文でもあった。
3 冬空のクレーン
会社でのトラブルで突然旅に出た陣野
北海道で初めて見たタンチョウヅルに魅入られる
そして出会った天羽(あもう)
タンチョウと天羽から仕事のトラブルからのトンネル出口を道案内される
4 風を止めないで
1のナギの母親の話
夫とナギがハーレーに乗っていて事故にあう
夫は帰らぬ人に。
そんな夫の思い出と
現在ハーレーで旅をしているナギからのメールが交差する
最後
ナギからの手紙
涼香と共に泊まった宿から。
明日はどこまで走るんだろう
ずっと遠くさいはてまで走っていく予定
ナギの愛車「さいはて」そのものの様に。
最後ナギの母親の話以外は
全てがキャリアのある女性が
旅をして
自然と共の時間を過ごし
そこで出会った自分と違う人生を歩んでいる人を見て
自分自身変わっていくテーマが共通点のお話です
そうです。
自然て本当に大きな大きな力を持っているのですよね。