「ニューヨーク散歩」 街道をゆく39 司馬遼太郎 著
相変わらず
この方の紀行文は面白いです。
まずはマンハッタン考古学
マンハッタンは
今から10数年前に娘が夫の転勤で住んでいたこともあり
2,3回訪ねたことがあります。
2,3回訪ねたからと言って
大きな顔は出来ませんが
それでも
小さな顔で
親しみを感じていた
と言わせてください。
若い頃は
NY
ハワイ
シンガポール
これらエキサイトしそうな場所場所は
却って全く興味のある地ではなかったのですが
年取ってから反対に興味が湧き始めました。
行ってみれば
やはり各地それなりの魅力はあるというもの。
NYでは
その頃の自分の中での最大の関心事
ニットカフェに入り浸っておりました。
でも
人種差別のあったアメリカです。
楽しいそんなことばかりではない。
マンハッタンも日本の幕末の頃は
WASPが主流の
それは凌辱を加える
暗い人間の醜い姿を映し出す時代であったのです。
新規にやって来た移民が嫌われ役に回る時代
まずはアイルランド人が
そしてその後やって来たイタリア人
WASPのW(白い)を条件として満たさない
黒人がそれにが取って代わり
ひどい仕打ちをうけることとなる。
そんな話から
「ブルックリン橋」
「ウイリアムズバーグの街角」
等々
お話は繋がっていきます。
最後のほうは
かなり
ドナルドキーンさんの登場となります。
拾い文
① 「マンハッタン」とはインディアン語で「丘から成る島」
だそうで
ハンマーで叩いても割れそうにない岩盤でできている。
② 画家ユトリロが絵筆を取ったのは
アルコール依存症であった彼を
お酒から気を逸らせ様と
母親が絵筆を握らせた
③ ヒットラー時代の
ホロコースト
という言葉は
ユダヤ教で燔祭に用いられる供物
供える獣の丸焼きを意味する
④ 最近日本でも盛んに騒がれているハロウィーン
アイルランドの万聖節。
聖徒=Hallow
で
All Hallows Even
から
HallowsEven →Hallow - een
となった
等々
色々 色々な
お話しが満載でした。