「雨降る森の犬」 馳星周 著
以前
馳星周さんが直木賞を取られた
「少年と犬」
という本も読んだのですが
今回のこの
「雨降る森の犬」の方が私は好きでした。
賞の対象となるには
やはり少年・・・の方が
とは思いますが。
最近でも
良い本が沢山読めていましたし
楽しめておりましたが
かなりのスピードで
夢中になって読めた久々の本です。
それだけに
サクサク読める類ともいえるかも知れません。
中学生の少女が母親とのコミュニケーションがうまく取れず
父親が亡くなって
母親がボーイフレンドとアメリカに住むこととなった時
彼女は一緒に住む事を拒み
母親の兄
信州に住む叔父と一緒の生活を選択します。
そこで出会った
叔父の飼っている
バーニーズ・マウンテン・ドッグのワルテル
と
お隣の別荘の住人の息子正樹
との出会いがあり
段々
彼女の気持ちが癒され
叔父・ワルテル・正樹を真の家族と感じていきます。
犬との触れ合い
犬との意思疎通
犬との友情が
この本の主たるところと思いますが
それだけでなく
料理
登山
大好きな信州という土地の雰囲気
これらも
私にとっては
気持没頭できる要素であったかと思います。