loisirs

日々、小さな楽しみを見つけて・・・

本 「108年の幸せな孤独」

2017-02-06 | 

「108年の幸せな孤独」キューバ最後の日本人移民 島津三一郎

中野健太 著

 

ロンドンの映像ジャーナリスト芸術大学を出られて

その後

キューバの番組制作会社で

映像を学び

ドキュメンタリー制作に従事されている方の書いた本です。

 

度々

キューバを訪れ

日本人最後のキューバ移民

島津三一郎さんの事を取材した本です。

 

キューバ移民が

米国へ渡った方々と同じように

第二次世界大戦で味わされた

辛苦

(ここでは島津さんが語りたがらなかったこともあり

 あまり詳しくは書いてありませんが)

 

アメリカからの経済封鎖

に加え

ソヴィエト連邦の経済崩壊

等に翻弄されるキューバ

それでも

自国を見失わず

苦しい中にも

幸せを追求したのは

フィデルカストロの強い意志があったからだと思えます。

 

社会主義が良いのか

自由主義が良いのか

という答えは見出せませんが

キューバは

しっかりした社会主義を貫き通したことにより

教育と医療の保証は充実していると言えそうです。

 

島津さんは

こういう保証の元に

108歳という高齢まで

出来ることは自分でして

静かに世を去った方ですが

結婚もせず

日本の土を再び踏むこともなく

正に

静かで幸せな孤独の中で

生涯を閉じられたと言えそうです。

 

私を振り返ってみると

カストロやチェ・ゲバラを愛し

華やかな芸能人より

植村直直己さんや星野道夫さんの様な

自然派というか

静かな人が大好きなのです。

どちらかというよりと

自由主義より

社会主義に興味があり

都会より田舎に住みたい人種なのですが

さりとて

社会主義の中では暮らしにくかろう

とか

田舎では刺激がなくて飽きるだろう

とか

矛盾しています。

全くの

我儘というほかありません。

憧れにすぎないのですね。

 

そんな自分を恥じ入る

読了後です。

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