Liu Xiang Tea Salon

「リュウシャンティーサロン」での中国茶・台湾茶のレッスンの様子、季節ごとのインテリアの設えなどを綴っています。

鳳凰を鳳凰で☆

2010-06-30 | Tea Leaf/Tableware
鳥シリーズ、きりがないので、
今日はレッスンの後のひととき、
鳥の名のつくお茶を飲んで最後に。

生徒さんには、まだ飲むのー!?と言われそうですが・・・(笑)



中国広東省潮州の「鳳凰単欉」。
潮州四大銘茶のひとつです。
果物の香りが強く、それでいてどこか上品なお味に、「鳳凰」の貫録を感じます。
これをペラナカンの「鳳凰」の蓋杯で。



ペラナカンとは!
14世紀頃からマラッカやジャワ、スマトラ島の沿岸部に定住するようになった中国の貿易商人達は、
地元の女性と結婚し家庭を築きました。
彼らの子孫をペラナカンとかペラナカンチャイニーズと呼んでいます。

19世紀頃になるとペナンやシンガポールにも進出して、
贅沢で独特の文化を築き上げていきます。
その文化は、中国の伝統を忠実に守りながらも、現地の文化を取り入れ、
また植民地支配によりヨーロッパの影響をも受け、
混成され活気に満ちたものでした。

ペラナカンの男性は「ババ(baba)」、女性は「ニョニャ(nyonya)」と呼ばれています。家の中で過ごすことの多かったニョニャは、
有り余る時間を身の回りの小物を作ることに費やし、
豪華で手の込んだ刺繍や、ビーズワークの芸術を生み出しました。

鳳凰と牡丹はペラナカンのお気に入りのデザインだったそうで、
その「鳳凰」が描かれた食器が豪華に使用されていました。



私の持ってる食器は現代の模倣品ですが、
シンガポールのペラナカンミュージアムに行くと、
昔のすばらしい食器もご覧になれますので、
シンガポール在住の方は、ぜひ足を運んでみて下さい。



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 *** YUKI ***