アン にとって毎週、1番嬉しいのは 故郷からの手紙を受け取る時だった。 (中略) ・・・ それを読んでいる間、 アンはアヴォンリーへ帰った気がした。 マリラ のはやや堅苦しく無味乾燥で、 噂話や感情は頑として斥けてあった。 それにも関わらずその手紙は昔ながらの 平和の香の漂うグリン・ゲイブルスの 健全で素朴な生活の息吹きを伝え、 そこには常に変わる事なき アンへの愛情が待っている事を感じさせた。 【「アンの愛情」 第5章】 |
【雨粒の宝石を纏った 「水仙」】
昨日、夜から降り出した雨は
朝には上がっていました。
しかしながら一気に晴れ・・
という訳には参りません。
それでもお昼頃には
おずおずと太陽が顔を出して来て。
それにしても今日の暖かいこと!
最高気温は何と20度にもなり、
(最低気温も12度)その気候は
桜の咲く季節なのだとか。
こんな気候ですから、
今年は早くも空気中に独特の
春の匂いを感じたものです。
今日は家の中より外の方が暖かく、
頬に当たる風は、ふわ~んとした
生温かいものになっています。
今年は特に、突き刺すような
冷たい風に慣れていましたから、
何だか不思議な感覚です。
さて、今年こそ文字をしっかり書こうと決心したお正月。
まだまだ季節外れとは言え、今日のような春風に誘われれば、
手紙でも・・という気持ちになるから不思議です。
手始めにハワイに住む叔母に。
勿論、日本人ならではの縦書きに。
幸い、叔母も手紙は必ず縦書きにして来ます。
叔母の文字は、本格的な書道の枯れた文字ですので、
私のような自己流の筆ペン文字の手紙など、恥ずかしくて出せません。
久し振りにボールペンで。
思えば手紙を書くという事は、便箋や封筒に拘(こだわ)り、
切手にさえも季節や遊び心を偲ばせる事も出来るのですものね。
それに手紙の書き出しは、季節の移り変わりから。
床しい言の葉を紡ぎます。
四季折々を表す言葉に心を込めて、
ゆっくり相手の顔を思い浮かべながらペンを取る・・。
無機質なキーを打ち、「送信」 で終わるメールとは大層な違いです。
次は誰に書こうかな・・?