【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

朝顔は何でも知っている・・

2011-09-12 16:17:26 | 香る庭の花綴り

【早起きの妃】

【紫の美人】










9月 のある日のプリンス・エドワード島の丘。
爽やかな風が海から砂丘を越えて吹いていた。
長い赤い街道は、うねうねと野や森の中を抜け、
生い茂ったえぞ松の木立の外れを弧を描いて
巡り、大きな羽根のような羊歯しだが敷布のように
地面を覆っている楓の植林を縫って、
窪地に傾斜していた。

窪地を流れている小川は森を出はずれて、
きらっと輝いたかと思うと、又森に隠れた。
今や街道は、秋のきりん草 やくすんだ青色の
菊が両側にリボンのように咲いている間を、
燦々と日光を浴びながら走っていた。
空気は夏の丘の住人である数知れぬ
こおろぎ の鳴き声で打ち震えていた。
                  【「アンの青春」 第6章】


   






   こちらは今日も快晴。連日、30度を越す暑さが続いています。
  ギラギラと照り付ける太陽は、あの夏の盛りと何ら変わらないのに、
  それでもそこかしこに “秋” を感じてもいます。

   独特の “9月の太陽の匂い”・・とでもいうのでしょうか・・。
  そうそう、久し振りにつくつくぼうしの鳴き声を聞きました。

   それにしても 『アンの世界』 の9月の美しいこと!
  おまけに昨日は 「紫苑」、
  今日は 「秋のきりん草」 と私の憧れの花が目白押しです。









【今日も妖精の編んだ糸】

   
   





   さて、これまで雨の日以来、出会う事のなかった白い朝顔。
  そう、リラ版 「早起きの妃」。

   この朝顔だけは私が起き出した頃には
  既に縮んでいたものです。

   こうなれば午前5時頃に起きなければ・・
  と思っていたのですが、思うだけ。
  もう今年は駄目なのかと諦めていたのですが・・。

   だからと言って早起きした訳ではありません。
  いつもと同じ時間、いいえ庭を一回りした後ですから、
  かなり遅かった筈。

   こんな事も “秋” なのでしょうね。
  植物は敏感に反応すると言いますから。
  今日は 「紫の美人」 も一緒に。

   そう言えば、いつか新聞配達の方に言われた事があります。
  「朝顔が咲いていると嬉しい」 と。

   玄関先、丁度ポストの所に鉢を置いているのですが、
  瞬間でもそんな風に思って頂いて、こちらこそ嬉しいです。

   今日のタイトルは多分に・・昨日のクリスティーの余韻です。
  クリスティーなら、ここからある事件へ・・
  ~と発展して行くのですが、生憎、文才がありません。

   ところで 『アンの世界』 もそうですが、
  この朝顔、『クリスティーの世界』 でも目にしませんね。

   やはり日本人の気質に一番合っている花なのでしょうか。
  長いこと咲いている百日草が嫌いな アン ですから、
  儚い朝顔は、アンのお気に入りだと思うのですが・・。