ビストロ レアール

石川県小松市にある「ビストロ レアール」のシェフがつづるあんなことこんなこと

心残りのカヌレ

2005年05月14日 | シェフのコラム
ブームは去ってしまいましたが。
定着してほしかった地方菓子のひとつに
カヌレがあります

ボルドー地方の焼き菓子で
つやのあるキャラメル色の姿からは
想像出来ないほど存在感があります!

私の師 ミシェル トラマ氏のレストラン
オーベルガードではこのカヌレを
コース料理のあとの
カフェと共に出す プチフール(小焼き菓子)の盛り合わせの
ひとつにお出ししていました。

初めて口にした時
なんて美味しい焼き菓子なのだろう!!
これだけは ぜったいレシピを教えてもらおう! と

表面は濃いキャラメルの色
口を開け歯をあてると想像どうりにカリッという
歯ざわり! 中はモチモチで プリンの様な味!が 
後を引く事といったら。 残った時には
キュイジニエ達 が奪いあい!

以前 一世風靡した カヌレは
私が食べたカヌレとは だいぶ違い
物足りなさと 売る側の説明不足を感じました

カヌレが流行る少し前に
ある所で作って 売っていた時には
必ずオーブントースターで4分程温めてから
2分程粗熱を取ってからお召し上がりください。
と 一言添えました。


あめと同じで冷えてくるに従い
表面がカリッとしてカヌレ独特の食感を生み出すのです

シュークリームを持ち帰るのに時間がかかる
お客様にはお売り出来ませんとこだわる
パティスリーがあるのだから
温めてから粗熱をとってからお召し上がりになる
お客様以外にはお売りできませんと言う位の
お店がたくさんあったら
クレームブリュレのように
市民権を得たのではないかと
つくずく残念で仕方がありません。

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