記憶喪失

つなぎ合わせることのできない記憶
基本的に記憶をつなぎ合わせることが難しい
系列として並べることはできるけど
小学生まではどこにいるのかもわからない状態だった
夢が現実を侵食しているようだった
現実が見えているのに見えなくなっていた
時にここにいることすら不思議に思えていた
そんなことを口にするわけでもなく
違和感しかないままにそこに佇んでいた
それはそれで所在のなさもあって孤立するしかないでしょう
言語化することもできなかったし
欠落だらけで人格形成に歪みを生じた
忘れるということそれもまた大事なことだった
そして何を忘れたのも忘れていく
ただの現実逃避だろう何の意識もなかったけれど
今だから文字にすることができる
カウセリングも今なら効果的かもしれないが信用できる人はいなかったな
笑ってしまうようなヒプノシスなんて話のネタにしかならない