a vacant mind

虚無と音楽

風景

2005-06-13 | Diary
僕が子どものころ、この辺りは空地ばかりだった。たまに牛が散歩する光景もあった、とても空気はよかったように思う。梅雨時期は田んぼから道路にでてきたかえるが車に轢かれていっぱい死んでいた。かえるの合唱に雨音、空気がなんだか濃く感じられた。深呼吸すると何だかほっとするような臭いと懐かしい感じがしていた。自転車でうろつき回るようになってからは、よく海へいっていた。田んぼを越えて、鬱蒼とした松並木を過ぎると一面に海が拡がっていく、海が弧を描いているように見えました。波の音を聞きながら何にもしないでぼおーっとしているとこのまま何にもしなくていいかと思えるほどでした。何故かいまは海の臭いがあんまりしなくなっているように感じてしまいます、路地にしても田んぼにしてもそこかしこで臭っていたものが物凄く薄れているのはどうしてなんだろう。
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