a vacant mind

虚無と音楽

感覚が呼び覚ますもの

2007-04-30 | Diary
愛することもなく生きていると
人であろうがなかろうが生きる欲求が削がれていく
人を愛するものなんて思いもしないし望みもしない
ただ死が訪れることを願うだけだった
あの娘が笑って僕を見つめている
どうしようもない僕を見ても何にもならないと思いながら
笑い返すこともできないから何となくただ見つめていた
愛を説かれながら罪と罰に埋没していたかもしれない
罪深き人間に救いなんて必要なんてないと思い込んでいたし
子供ながら滅びなくてはならない種族だと思っていた
そんな自分があの娘を抱きしめている
矛盾だらけなのだが惹かれてはいるのだろう
恍惚として安らいでいる顔を見ていると
こんな自分でもいないよりはいた方がましなのかと思えたりもする
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