a vacant mind

虚無と音楽

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2006-10-15 | Diary
これよりモラトリアムとか言われていた時期に突入します。
無気力であったのは確かなことだったし、否定する気力もありはしない。
何だってよかったのに何だってよくないのだから質が悪い。
どうしたいのかわからないから考えないようにしていた。

危機感なんてものが希薄な時代でもありました。
豊かさに溢れていながら空虚な時が流れていたのですが、多くの人がまるで年中カーニバルでもしているかのように、嘘っぽいことを知りながらリアルだとか言っていました。
現実を直視しろと言いながら、現実は確実に腐っていくということに何の疑問も抱けなくなるほど、狂った世界になっていたのです。足元から築き上げたものを片っ端に壊していくことが、どうして革新的なのか全くわかりませんでした。
その隙間から溢れだしていた黒い思念は、その当時から繋がりをもちながら孤立していた。
孤立することしかできない連中(自分も含めて)が、偽りを偽りとして虚構を構築していく様をどれだけの人が危機感を感じていたのだろう?

こんな時代になるべくしてなっただけのこと、その伏線はもう1年や2年で培われたのものではないのだ。精神の問題とも直結しているというのに、病名ばかりつけたがる医者たちにうんざりしたのも忘れはしない。


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