エコなニコニコ日記 社会企業エコフェアネットワークのブログ

厳しい時代を生き抜き、よい社会を作るために環境問題や格差問題の代替案である私の事業や参考になるだろう情報を書いています。

福島の汚染水や竜巻の被害と、リスク予防の金融について

2013-09-06 21:48:33 | Weblog
今福島原発の汚染水が一日300トンも海に流れ出し、漁業はストップしています。

その中で自民党政権はオリンピック招致の可否を分けるポイントとしてか、ようやく対策に本腰をあげています。

また今年の夏は異常な暑さが顕著な様に、温暖化が原因とされる竜巻などの被害が多く出ています。

これらのことによって、多くの市民の人達が苦しめられています。
環境問題も結局は、貧しい地域で原発誘致でしか食えなかったり、家の災害対策も十分にできない人達に直接的な被害がきます。

しかしその被害の補償を、国の税金や国民の損害保険に頼らない、民間の金融リソースを活用して、復興を行う事例が紹介されている本があります。

環境金融論
 
金融というと収益率のいい事業へ融資する様なイメージが強いですが、もちろんこの本で環境の新分野のベンチャーなどへの融資の話も多く載っています。

しかしこの本の本題は

環境リスクなどの、
外部不経済(空気や水などの市場の価格に含まれない自然環境の資源)を
市場へ内部化(空気や水などの自然資源の破壊への対価をあらかじめ市場の価格に含ませる)して、
この法制度などを活用して、民間の金融資源を持続可能性へ活用する。

といった内容です。
微妙に環境経済学とは違った考え方の様です。

私は今この本を読んでいる途中ですが、アメリカの公害の復旧や保障において、ここでは国がメインというより、政府がこういった公害に対して、厳しい法律を作り、それにより予防と復旧を企業などの排出元に義務付け、その拘束力により、民間の金融機関と企業が監視、協力関係になり、国がメイン
でなく、民間が主役になり行ってきた様です。

国の財政も厳しく、行政サービスにも限界が如実にある現代に、現代の本当の主役になりつつある、金融のマーケットをどう健全に持続可能な社会作りに繋げていくかという示唆的な本でお勧めします。
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