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大学教授キョトンC日々アラカルト便り!!
話が違う!!インドネシア看護士候補者途中帰国。
話が違う!
他者や組織とかかわりながら、社会生活を送っていると、<話が違う!>と思うことが、ままある。
人によって、それが日常茶飯事であったり、まれであったり。
私事で恐縮であるが、TKUに着任してからは、TKO(テクニカルノックアウト)
させられることなく、つまり、話が違う!と気色ばむことなく、実に平和に、生きいと、この教師稼業を満喫できている。
しかし、前の名古屋の職場やその前の神戸の職場は、ひどかったなあ。
話が違うと思うことが、日常茶飯事。
どんだけー?どないやねん?の世界。
今となっては、厭なことも含めて、<良き思い出>になりにけり。
話が違う!という話が国際的になってきた。
2008年8月に、インドネシアから看護士候補者と介護福祉士候補者合計208年が来日した。
6か月におよぶ日本語研修合宿生活を経て、今年2月から全国の<インドネシア人候補者受け入れに立候補した>病院・老人ホームで、ピンないしは5名で実務研修就労をしている。
実は、現場での仕事が2月からということで、寒さに耐えられず東北で受け入れてもらっていた方1名が早々にインドネシアに帰国している。
今回、2番目の途中帰国者が生まれてしまった。
九州の病院で働いていた女性。
福岡県の3病院で9名、佐賀県、熊本県、大分県の各県内で2名づつ働いているので、その15名のうちの1名が
<話が違うと激怒して、帰国してしまった>
彼女が激怒した理由は3つ。
①日本の看護師資格が国際ライセンスだとインドネシアで説明されていた。
②日本で国家資格を取得する前に、注射など看護士業務ができるとインドネシアで 説明されていた。
③賃金20万円以上を保証とインドネシアで説明されていた。
インドネシアで誰がどのような説明をしていたかが問題。①②は明らかにおかしな説明であるが、③は微妙な問題である。
インドネシア政府は、③を条件にするように日本側に迫っていたが、日本は最終的に合意しなかったのではなかったか。
看護助手と同程度の賃金を保障するとだけ約束したのではなかったか。
看護助手の給料は病院ごとに微妙に異なるので、結果的に受け入れ病院ごとに賃金が異なるわけだ。
今後3年前後の経済生活がかかっているのであるから、1万円違ってもインドネシアの候補者にとっては死活問題。
インドネシア候補者途中帰国問題はこれからも続きそうだ。
病院側もキョトンZZZ状態。
一人受け入れるのに先行投資で60万円近く支出している。人材損失に加えて、かなりの経済的損失でもある。
日本とインドネシアの<泥縄体質>がこのような不幸を招いたといえる。
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