salt&pepper days 

ともすれば、子どもとの時間に埋もれそうな日々。でもやりたいことは他にもいっぱい。刺激を求めて悪あがき中。

あれもこれも読みたくて

2010-05-10 18:18:40 | 本・雑誌
ここのところの読書生活は
村上ワールドにひたりつつ
同時進行で、というか寄り道? つまみ食い?
といったら失礼なんだけど
ほかの本にも手を出しながら。

『1Q84』は、なんかまっすぐに読めない。
つまらないからじゃなく、すごく引き込まれるんだけど
章立てが短いので、いったんどこかへ行っても
すぐまた戻ってこられるので
大事に大事に読み進めてます。

村上さんの感性はいろんな場所に響いてきて
自分のなかの使っていなかった部分を
思い出すことができる。
私にとって、村上本はそんな存在。

で、よそ見している本2冊。

たまたまだけど、どちらもほっとできるタイプ。
深呼吸のようなタイミングで読む。


『生協の白石さん』
(白石昌則 東京農工大学の学生のみなさん 講談社)

大学生協の職員、白石さんが
学生たちの要望などに答える「ひとことカード」。
その誠実でユニークな回答が
数年前に話題となり、書籍化。

生協の商品に関係ない要望とか質問とか
無視してもやむを得ないと思われるカードに
ジョークをまじえ、ときに真剣に向き合う。
ご本人は一生懸命答えているんだけど
へんに肩に力はいってないし、説教じみてもいない。
保健室の先生みたい。
担任の先生には聞かないけど
この人なら聞いてみよう、話してみよう、
という存在かな。

本になるなんて思って回答してないし
ウケたい、という計算もない。
白石さんご本人が、自分の回答が話題になっていることを
ネットを見て知り驚愕するくだりが
なんとも微笑ましい。
あとがきの、「これはどっきりではないか」と
いまだに思う、というのも。

大学生協、懐かしいなあ。行きたい!
CDや書籍10%割引とか、うれしかった。
どこの大学にも「ひとことカード」的なものは
あるそうだけど、全然気づかなかった。
あったのかなあ。


そしてもう1冊。

『あたまのなかにある公園。』
(糸井重里 東京糸井重里事務所)

「ほぼ日刊イトイ新聞」で
糸井さんが1年間にわたって書いてきた
つれづれなる思い。
人と出会って、仕事を通して、家族のなかで、
日々糸井さんが考えていることをまとめた本。
エッセイのような、日記のような、メモ書きのような。
(ただし、すごく内容の濃いメモ書き)

ブイヨン(愛犬)とのショットもたくさん。
いいお父さんとお母さんだ。
愛ある家族。

これは最新刊で、すでに3冊出ていました。
装丁や紙質にもこだわりが。
荒井良二さんの装画がピッタリ。

本屋さんではなく、ロフトで出会った本。
まずタイトルで、ぐっときましたねえ。
そう、みんな自分のなかに
公園をもっているんだよ。
通り過ぎてたり、工事中だったりすることもあるけど
たしかにあるんだよ。
ブランコも鉄棒も砂場もすべり台もね。
こいでみたり、ぶらさがってみたり
ベンチでもの思いにふけってみたり
ずっと砂いじりしてみたり。
そんな心と頭の動き、すべてが自分。

メモでもなんでも、書くことは心に効く作業。
私も思ったこと、感じたことを
もっとちゃんとつかまえておこうっと。
今年の手帳は、TVで見た糸井さんに影響されてるし。
(ほぼ日手帳じゃないんだけど…)

あれこれ手を出し、白石さん以外は
まだ読み終わってないです。

今夜もまた、本を枕元に。
そしてまた、寝不足に。
ホント、毎日いつも眠い。


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