salt&pepper days 

ともすれば、子どもとの時間に埋もれそうな日々。でもやりたいことは他にもいっぱい。刺激を求めて悪あがき中。

BELIEVE

2011-03-18 22:51:02 | 出来事

落ち着かない日々が続いていますね。

大地も、人の気持ちも大きく揺れている。

つらい報道に触れるたび、心が痛み、でもどうしていいかわからない。

余震、原発事故の状況など、常に緊張や不安に包まれる。

あの日の揺れは、生まれて初めて経験した大きさ。

いまも、なんでもないときに揺れている気がして

ハッと緊張感が走ることがしばしばある。

けれど、交通や停電の不便さなど

被災した現地の人たちの状況を考えればなにもいえない。

 

そんななか、ひよこの幼稚園の卒園式が行われました。

先生を囲む食事会などが、今の状況のもと、中止となったり

卒園式も予定通りできるだろうか? と、ギリギリまで不確定。

原発の状況や停電の予定などをにらみつつ

謝恩会を予定よりも縮小する形で卒業式が行われました。

 

引越し後、園バスのルートを変更し

1ヵ月だけ幼稚園近くまで送迎をした日々。

卒業間際の地震。

JRが運休で、園バスの停留所にたどりつけず

バスと私鉄を乗り継いで幼稚園に通った。

子どもは、今起こっている事の重大さは

まだよくわかっていないようだけど

大変な年に卒園を迎えたことを

ひよこは大人になって、どんなふうに思い出し、感じるだろう。

 

恐怖感でトラウマになるのも困るけれど

大人になって、2011年のこの出来事を知ったとき

その状況で、無事に卒業式を迎えられた幸せ、

先生たちからもらった、たくさんの気持ちを

感じ取ってもらえたらと思う。

「いつでも味方だよ」

うれしい言葉だね。

 

謝恩会で、お母さんたちのコーラスで歌った曲。

『BELIEVE』(杉本竜一 作詞・作曲)の歌詞が

心に刺さって仕方なかった。

 

たとえば君が 傷ついて くじけそうになったときは

かならず僕がそばにいて 支えてあげるよ その肩を

世界中の 希望のせて この地球はまわってる

いま 未来の扉をあけるとき

悲しみや苦しみが

いつの日か 喜びに変わるだろう

I believe in future 信じてる

 

もしも誰かが きみのそばで 泣き出しそうになったときは

だまって腕をとりながら いっしょに歩いてくれるよね

世界中のやさしさで この地球をつつみたい

いま 素直な気持ちになれるなら

憧れやいとしさが

大空にはじけて光るだろう

I believe in future 信じてる

 

*  *  *  *  *  *  *  *

 

いまこの瞬間も悲しみにくれ 

眠ることさえできない人たちがたくさんいる。

直接届く形で、力になることができない。

節電や、やみくもな買占めをやめることで

少しは現地の人の生活に、必要なものがまわるのだろうか?

それすらわからない。

物資が届かない、運ぶ車が現地に行けない、

そんな状況で、なにをすればいいんだろう。

 

でも、思いをはせること。

どういう形で支援できるのかわからないけれど

これは人ごとではないのだ、と心に留めること。

そして、何かできることがないか考えること。

つながる勇気、やさしさ。

それが持てる人になりたい。

ひよこにも、そういう人になってほしい。

 

卒園、おめでとう。