salt&pepper days 

ともすれば、子どもとの時間に埋もれそうな日々。でもやりたいことは他にもいっぱい。刺激を求めて悪あがき中。

想い焦がれてイエローカレー

2007-11-28 23:38:42 | 出来事
最近、ストレスや体調問題や諸々で
食欲と味覚が壊れ気味。
普段は飲まない炭酸飲料がおいしいなんて。

衝動的に食べたくなるもので
「ラーメン」はよく聞くけど
ここのところの私は、「エスニックカレー」。
想い焦がれて、無印良品でレトルトの
イエローカレーを買ってきた。

これは一人分。
沸騰したお湯かレンジで温めるだけ。

エスニックカレーのルーも売っているから
材料を用意して家で作ればいいんだけど
夫は「ふつうのカレーのほうがいい」と言うし
2歳の娘に激辛カレーはムリ。
なので、自分用に。

レトルトだから、具の少なさや
妙なシャキシャキ感のあるじゃがいもは
まあ、仕方ないとして
エスニックカレー独特の香辛料の香り、
ココナッツのクリーミーさ、
まろやかさ&辛さが心を癒す。

そう、なんだか知らないけど
私はエスニックカレーに癒された。
気持ちが落ち着くんだな。

今度はエスニック料理屋さんで食べたいな。
勤めていた会社の近くにあった
エスニックカレー屋さんの味が、懐かしい。
汗をかきかき、我慢できるところまで水を飲まず
(水を飲み始めると、辛さを自覚して際限なく飲んでしまう)
我慢比べみたいだったあのカレー!
(もちろんおいしいんですよ! 念のため…)

本の感想・文学賞の力

2007-11-10 23:35:11 | 本・雑誌
ドタバタしている合間に、久々読書。
本はいいね。
現実逃避のつもりで読んでも
発見があったり、自分を見つめなおすことができる。

今回読んだ本は

『八月の路上に捨てる』(伊藤たかみ・著 文藝春秋)

少し前の、芥川賞受賞作ですね。

自分が読んだことのない作家で
「芥川賞」とか「直木賞」なんかを受賞すると
それをきっかけに読んだりする。
ノセられてるような、遅れをとったようなで悔しいけど。
賞の威力ですね。
書評家じゃないから、別にいいんだけどさ。

この人もそうでした。
受賞直後に『ドライブイン蒲生』を読み
へー、おもしろいな、と思ったわりに
受賞作を今頃やっと読みました。

職場の女性の先輩との会話を通して
30歳目前男の、離婚劇が展開。

まとわりつくような、温んだ空気が流れる。
いびつな人間たちの、でも実はちっとも特殊ではない
誰の中にもあって、ふとしたことで表面化するような
でこぼこした気持ち。

すべては「終わり」に向かっているのに
「始まり」を感じる。
そっか、終わりは始まりでもあるんだ。
温んだ空気も、イヤではなくなる。

「せつない」という言葉は便利で
安易には使いたくないんだけど
やるせないような、泣き笑いのようなせつなさ。

不思議なタイトルだなあ、と思っていたけれど
これ以上ないタイトル、と納得。

表題作のあとに、もうひとつ短編。
こちらも、自分のなかにあるけれど
漠然としていて、めんどくさいから
気にかけないようにしている気持ちを
手にとって眺めているような話。

どちらもサクっと読めるけれど
後味がなかなか深いです。