salt&pepper days 

ともすれば、子どもとの時間に埋もれそうな日々。でもやりたいことは他にもいっぱい。刺激を求めて悪あがき中。

十五夜のよるに

2007-09-26 01:36:57 | 出来事
夕暮れ時、なんか気配を感じると思って
ふと視線を上げると、お月様がおりました。

暮れなずむ空に輝く月。
時間がたつにつれ、空の色が落ちて
輝きを増してゆく月を
久しぶりに眺めた。

今日(もう昨日ですけど)は
十五夜でしたね。

数年前、部屋の電気を消して
月見をしたことを思い出す。
ゆったりした時間、いいなあーってのんきに。
今年はひよこに「ほら、お月様」と言って
一緒にベランダに出てみたけれど
「飛行機!」と、月のそばを音もなく飛ぶ飛行機のほうに
彼女は興味を示していた。

月明かりだけで、しばし空を眺めることは
なかなかできないけど
その輝きに心洗われる思い。

風はもう秋ですね。

どこ行ってもキャラだらけ

2007-09-21 01:08:08 | 出来事
先日、夫の両親が上京して
お台場周辺を観光。

いまさらながら気づいたんだけど
「ゆりかもめ」でつながるところに
二つ、テレビ局があるのね。
台場にフジ、汐留に日テレ。

子連れなので、「子どもが飽きないところでいい」と
心優しきじいじとばあばのお言葉に甘え
テレビ局めぐりになってしまった。

フジでサザエさんとちびまる子に大はしゃぎし
日テレでアンパンマンに狂喜乱舞するひよこ。

といっても、キャラクターグッズのショップが
あるだけなんですけどね。
どうせなら、サザエさんの家とか
アンパンマンの住む街とか
再現したセットくらい、ほしかった。

で、そんなとこに連れてけばどうなるか
予想できなかったわけじゃないんです。

まったく付き合いきれねーよ。
って感じでした。

2歳児というのは、まだ明確に
「これがほしい」というのが
自分でもよくわからないらしく
はじから手にとっては、「違う!」とか言い出す。
でもなかなかその場を離れない。
無理矢理連れ出し、号泣。

しまいには「ここは平気」と思った
東京タワーでも
お土産コーナーでキティちゃんを買わされ
なぜかアンパンマンやトーマスの乗り物だらけの
プレイスペースがあり…。

キャラの力はすごいです。

スーパーで買い物していたって
ふりかけ、ソーセージ、カレー、ジュース、
チーズ、パン、コーンフレーク、お菓子…
どこの売り場に行ってもキャラが目に付き
買わされるハメに。
甘やかしてるわけじゃないんです。
買わなきゃ帰れないのー。
親にとって、安全地帯がない!!

子どもにとっても、これでいいのかなあ。

キャラづけの日々のわが子を見て
ちょっと不安になる今日この頃。

本の感想・指にはご用心

2007-09-17 01:18:59 | 本・雑誌
昔、就職活動中に
電車の中でスリに遭いました。
ハンドバッグの中の財布をぬかれました。

でも今なら、見抜ける気がする。
もしかしたら、二人組とかだったかも。
チカン行為と思わせておいて
バッグがやられる、というパターンだった。

まず今なら、おとなしくチカンの餌食になる気はない。
なにかしら対処するでしょう。
そういう意味では、昔はウブだった…よう。

今回読んだ本と関係あるのは
チカンの話ではなく、スリのほう。

『神様がくれた指』(佐藤多佳子・著 新潮文庫)

この「指」はとんでもない商売道具ですね、まったく。
はた迷惑です。
といいつつ、起伏あるスリの人生、テクニック、
スリの世界の仁義というか、ルールみたいなものが
描かれていて、なかなか興味深い。

もうひとりの主人公は、占い師。
こちらもタロットを操る「指」が商売道具。
タロット、私は自分ではやったことないけれど
プロの方の手つきは、なかなか美しく
心ひかれるものがあります。

スリと占い師、どちらも
神様からもらった指で仕事をしながら
そこには葛藤や嫌悪も生まれる。

そんなふたりが、不思議な糸で引き合って
友情のようなものが芽生えて
とんでもない出来事に巻き込まれてゆく。
決して人に見せられなかった
それぞれが抱える苦悩によって
引き合ったふたり、ともいえそう。

こんなこと、あり? という展開も
なきにしもあらず、だけど
スリと占い師の仕事の
裏事情みたいなのが見え、楽しめました。

とはいうものの
占いはともかく、スリには気をつけなければね。
もう絶対、負けるもんか。


魔法の手、魔法の言葉

2007-09-15 22:19:10 | ヒーリング
三宿のTさんのマッサージへ。

ここのところ、風邪気味だったり
胃が痛かったり、首が痛かったり
調子がいまひとつ。

体調が悪いと、精神的にも
安定しないからよくない。
イライラが募る。
そういう意味では、絶好のタイミングで
Tさんのもとへ駆け込む。

ちょうどマッサージ後に
夫の両親がやってくる予定があったので
その話をしたら
「あ、じゃあちょっと、緩めておきますね(笑)」と。
わはは(笑)。

Tさんの手はホントに不思議で
痛いところに
ぴたっと、吸い付くように触れてくれる。

施術中は、子どもの話や夫婦喧嘩の話で盛り上がり(!)
仕事の話で真剣に語り合い
今回もまた刺激的でした。
会話の中に、ヒントもいっぱいあって
またやってみたいことが増えちゃった。

ここに来ることがやめられないのは
Tさんのマッサージの技術だけでなく
いつもいつも前向きでやさしい空気に触れられるから。

私もそういう人になりたいと思う。


本の感想・何一つわかってない

2007-09-13 01:36:45 | 本・雑誌
高校の世界史の時間に
南アフリカの「アパルトヘイト」について
友達と調べ、発表した。
(今や過去の歴史、ですね)
具体的な内容は忘れてしまったけれど
「白人に支配される、自由を奪われた黒人」
という図式だったことは確か。

高校の授業なので、現実問題のごく一部分
あるいは、うわべだけをすくい取るような
レポートでも通用したけれど
調べる前から自分たちも
教科書に載っている情報だけを前提に
ものを見ていたと、今になって思う。

当時から変わらないアフリカのイメージで
切り離せないのは、内戦や貧困。
支配者による搾取。

間違いはないけれど
それだけではアフリカについて
まったくわかっていないに等しいと知った。

『絵はがきにされた少年』(集英社 藤原章生・著)


この本は、アフリカの特派員として
南アや周辺国を見てきた著者によるノンフィクション。

憎しみの対象は、必ずしも白人ではないこと。
搾取され虐げられる、その痛みや恨みが
すべてのアフリカの人々の中にあるわけではないこと。
「虐げられる」という言葉すら
場合によっては、不適切かもしれない現実。
名もなき人々の、語られない思い。
恵まれない人々を「援助」することの
いいようのない、後ろめたさ。
そこから派生して、「気の毒」という言葉を
軽々しく使えない、アフリカの人々の心。

そういったことに気づき、目を向け
考えさせられる。

アフリカを題材にした
一枚の写真をとったって
立場によって、まったく違う感じ方をする。

過剰に演出された
ステレオタイプ的なイメージが
一人歩きしやすい土地なのかもしれない。

結局、すべてのことは現場で
実際に体験しないとわからないし
それは不可能だけど
せめて、ひとつだけの情報に頼らない
ものの見方ができるようでありたいと
あらためて思う。

海には秋が来ていた

2007-09-03 01:39:02 | 出来事
夏生まれのくせに夏は苦手で
暑いさなかに海に行きたい、という気は起きない。
(沖縄やハワイは行きたいけどー)
クーラー効いた部屋で読書派。
宿題の定番、読書感想文、
今なら何冊でも書けそうな気がする。

とはいいつつ、あまりにも夏のレジャーが
なさすぎる我が家。
夏も終わるというのにさみしいなあ。
と思っていたら、夫が突然
「海に行こう!」と言い出した。
で、江ノ島にて遅い夏…。

と思ったら、海はすでに秋でした。

気温が30℃いかず、風はぬるく穏やか。
日差しも人もギラギラギスギスしていなくて
ファミリー対応の海って感じ。
海の家も営業終了で、取り壊し作業中だった。

ウインドサーフィンの人たちの日焼けした姿と
江ノ島に渡る車の渋滞が、夏の名残。

ひよこはまともに海で遊ぶのは初めて。
水着を持っていかず、後悔。
結局、オムツ姿で遊ばせる。
そのビデオと写真、彼女がお年頃になったら
自ら封印するだろう(笑)。
近くには、マッパで遊ぶ兄妹(推定5歳と2歳)もいた。
たくましいなあ。

ひよこは波が怖くて、寄せる波から逃げまくり。
砂遊びがお気に入りのよう。
これだけ砂だらけだと、いつもの公園に比べ
遊びがいもあっただろう。

海を眺めながら、この地球(ほし)の奇跡を感じた。
自然の力はどれも計り知れないけれど
豊かな水を湛え、地球をいだく海の存在。
静と動、父性と母性、朗らかさと思慮深さと
すべてを映し、受け入れるような大きさなど
そのエネルギーに圧倒される。
こんな感じは初めて。

やや感傷的なのは、やはり秋のせい?