salt&pepper days 

ともすれば、子どもとの時間に埋もれそうな日々。でもやりたいことは他にもいっぱい。刺激を求めて悪あがき中。

真剣にイメージすること

2010-02-24 01:20:49 | 出来事
人の本棚はけっこうおもしろい。

作家でも、自分の本棚や読んできた本を
紹介する作品があるもんね。


夫の本棚にあった本で
ちょっと目についたものを手に取る。

基本的に、お互いに本棚に秘密はない…はず。

それなのになぜか、自分の本棚を眺められて
なにこれ、と選び取られてパラパラめくられたりすると
ドキっとする、あの落ち着かない気分は
なんなんだろう。
見られては困る本など、ないはずだけど。

読む本の好みは全然違う。
夫の本棚には、私がほとんど読まない
本屋さんでもほとんどスルーするような種類の
経済とか人事とか、ファイナンスとか
偉い人の言葉とかの本が多い。


で、その中から一冊。

なにげなくめくっていると

「現実化するイメージと空想は違う」

という言葉にひっかかる。

願望達成のコツとして
「夢をかなえた自分の姿を想像する」というのは
よく言われること。
けれど、その大部分は

「いかにプラスの空想をするかの域を出ない」。

空想するのではなく、イメージする?

「空想」と「イメージ」の違い…?


空想…、たとえば作詞した曲や、書いた本がバカ売れして
世の中に名前が出て、仕事の依頼がたくさんくる、とか?

あのアーティストとも仕事して、
あの編集者とも出会い、作品について
ああでもない、こうでもないとやる、とか?

そう、これは空想、というか妄想。

これじゃダメだって、ことらしい。
えっ? ダメなの??
ダメ…だろうな。

実はこの本の中では、プラスの感情とイメージと思考が
一体化して、初めて目標が達成される、という
脳の働きや潜在意識について、書かれている。

でも、私が「空想とイメージは違う」
という言葉から感じたことは、別のこと。


何で作詞や、書く仕事がしたいのか。
その仕事で、自分に何ができるのか。

目標実現に浮かれる自分を「妄想」するよりも大切な
仕事の中身の「イメージ」が
私の中で少し弱い、あるいは揺らいでいるかも? 
ということ。


考えているうちに、すんごい真剣になってきた。


私がやりたいことのキーワード。
「物語」。
人や物、それぞれが持っている物語や背景を
すくいあげたい。
それが自分にできること、やりたいこと。

“劇的な人生の物語”にひかれるわけではない。
生き方がカッコいいと、世間で取り上げられる人々や
成功者として生きている人々や
有名ではないにしても
強さや賢さをもって、思い描く人生を選び取り
堂々と生きている人々とは
どちらかというと、反対側にいる人々。

そういう人たちが持っている「物語」にひかれる。
痛みも孤独も醜い心も全部。

後ろ向き、というわけではなく
やさしさや温かさの中にある、悲しみや弱さ。
けがれや痛みの先にある、光。

それをとらえたい。
必要な人に、届けたい。


これも、「イメージすること」でしょ。

それぞれが持っている「物語」を
どうやったら形にできるか。

どうやったら、届けられるのか。
どんな方法がいいのか、ちょっと探しあぐねている。

でも、自分の気持ちを確かめることはできた。
今の私に、必要な「イメージする」作業。


ちなみに、私が夫の本棚から手に取った本は

『NO.1理論』(西田文郎・著 現代書林)

能力開発、ブレイントレーニング、潜在意識を変える、
など、スポーツ選手のトレーニングなどにも
関わって実績を上げている方のよう。

勉強になります。
ふだん読まない本も、手に取ってみるものです。


そうこうしているうちに、日付が変わってた。

私がものを書く、原動力のひとつでもある人の誕生日。

この人と、仕事をしよう。
先の本からいえば
「できたらいいけど、無理だろうな」という考えが
目標実現を邪魔するらしい。
なるほど。

それならば
必ず一緒に仕事しましょう。
いい仕事、しまっせ。


ともあれ…

今日のところは、こっそりと、ひっそりと

おめでとうございます。


卒園でセンチメンタル

2010-02-23 00:30:31 | ママ生活
ひよこが幼稚園から持ち帰った手紙。

「卒園式の日、卒園生に贈る
“レイ”の作製にご協力を」

年中さんママは、レイ担当とのこと。
ああ、去年はアーチに飾る花担当で
(よく“○○発表会”とかの立て看にくっついてる花)
ラクだったなあ。

このレイって、一般的に作られるもの?
京紙(うすい和紙のような紙)を三枚重ねたものを
八つ用意し、それぞれ縫い縮めて輪にし
最後に紙を一枚ずつ広げていくと
写真のようなレイが出来上がります。


ぬいぐるみの存在感ありすぎて
なんだかよくわかりませんねー…。

手作りものに対して
極度のコンプレックスがあり
手紙にある作り方の図を見ても
一体どんなものが出来上がるのか、
完成形が浮かばない。

どうしよう…、ひよこが持っていったのだけ
超オリジナル、大間違いレイで
「これじゃ卒園生にあげられません!」と
先生から連絡きたらどうしよう…。
失敗したら、もう1セット、紙もらって
やり直さなきゃならないのか…。
「ひよこちゃんとこのお母さんは、ダメですね」と
免除にならないだろうか…。

と思い悩むこと一晩。

翌日、幼稚園に行く用事があったので
事務の先生に、見本を見せてもらって
説明してもらいました。
(職員室に見本があった)


うっすら想像していたものと、全然違った…。
良かった、聞いて。

作成中、幼稚園で見た見本と
ずいぶんかけ離れていて、不安になる。

そして約1時間後、
写真のようなものが出来上がり。
うん、確かにこんな感じだったよ!
けっこう、キレイ!!
さっきまでの憂うつと不安など、すっかり忘れ
はあ、年長さんともお別れか、と
ちょっとセンチな気分に。

「わあ、キレイ! 年長さん喜ぶね!」
と、ひよこ。

そうだね。
でもちょっとさみしいね。


来年の今頃は、ひよこが卒園間近。
ついこの間、幼稚園に入ったと思ったら。
幼稚園の3年間なんて、短いね。
私、なにやってたんだろう???

来年の卒園のことを思うと
今から涙腺緩みます。


「大丈夫だ」と、つぶやく。

2010-02-15 01:53:44 | 作詞
あまりここでは、悪口とか負の感情とか
ぶちまけたくないと思ってきました。
書くとしても、笑い話的に書ければ、と。

ちょっと冷静になれた今、
この出来事、気持ちを忘れたくないので
自分のために、書きます。
書かせてください。


ずっと作詞をしてきて
思うようにいかないことがほとんどだけど
自分の書いた作品に対しては
愛情と責任をもってきた。
それが世に出ようと、出まいと。

数年前から事務所を通して
作詞コンペに参加するようになって
一時期は連日コンペで
心身ともに磨り減った時期もあった。
でも思えば、そのころのほうが
現場の人たちに情熱があって
作家に対するフォローも厚かった。

もっと心配りしてくれ、というんじゃないんです。
作家を育てる余裕なんてないことは
今の音楽業界を見ていれば、わかる。
でも、ビジネス上の、お互いに信頼関係を築くための
最低限のマナーとか、心配りとか
そういうのがなさすぎて
悔しくて悲しくて、ということが
先日、ありました。

関わっている事務所の人なのに、
あんたは敵か?って。

しょせん実績の乏しい作家なんて
ないがしろにされるのね。

自分が悪くないのに、謝る必要はないと
世間で言われることもある。
それは正しい、と思う。
でも、場合によっては
直接自分が悪いわけじゃなくても
立場上、謝るべきときってあると思う。
謝るのも仕事のうち、というか。

そう思われる場面で、
思い切り、開き直られた。

自分の作品が、全然知らないうちに
世に出ていた…、らしい。
その経緯もわからず、何がなんだかわからないうちに
明日あさって中にハンコ押せとか、
怖いよ、大丈夫なのか?

その挙句、約束の時間になってドタキャン。
スタジオ(事務所内の)に留守番がいなくて
動けないだと!?


「まあこういうことは、よくあることなので」
「相手先がいい加減で」
「うちの事務所が悪いわけじゃないし」
「連絡したけど、お互いすれ違いで
電話出られなかったでしょ」
「僕も忙しいんで」

どれも本当のことでしょう。

けど、こちらから問い合わせていることには
きちんと答えてほしい。
わからなかったら、「今調べてます」でもいい。
約束の時間に行けないとわかったら
その時点ですぐに連絡をしてほしい。
携帯、出なかったら、留守電でもいいし
メールでもいいのに。

そんなに無茶言ってますか?
相手を格下だと感じているとしても
それがあなたの仕事だと思うよ。

ちょっと文句言ったら、ふてくされちゃったよ。


削がれた。
完全に削がれた感じ。
作詞以外のことで、消耗する。


作詞に限らず、ものを書く人、作る人は
自分の作品に誇りと愛情と責任を持つだろうし
一緒に関わる人たちとも
思いや情熱を分かち合いたいと思う。

でも実際は、そんなの理想、甘い幻想で
軽く扱われたり、足元見られたり
そんなことがけっこうある。


そんなこんなで、気まずいまま電話切ったあと
楽しみにしていたライブがあった。
気持ちが乱れたまま、会場へ。

開演を待つ客席の空気は
ワクワク感とアーティストへの愛情とで
とても温かく、柔らかい。
泣きたかった。
早く照明が落ちて、暗くなればいいと思った。

こちら側(聞き手)は
こんなにもやさしい場所なのに
一歩、そちら側(制作側)に足を踏み入れると
痛めつけられる気がする。

特に情熱もなく、機械的に業務をこなし
開き直った者勝ち、という場所に
魅力を感じない。
でも、そんなことウダウダ思っている私は
この世界に向いていないのかもしれない。


ライブが始まった。

なかなか集中できない。

でもやっぱりいい。

大好きな人、大好きな曲。

この人が歌っている限り、
この人の作品がある限り、
大丈夫だ、と感じ始める。

あおられても、揺るぎなくあるもの。

ライブが進むにつれて
気持ちを立て直せてくる。


終演後、駅までの人ごみを進みながら
大丈夫だ、と思う。
大丈夫、何も削がれていない、と感じる。


問題が消えたわけじゃない。
実はまだ何も解決していないし
近いうちに、もっと嫌なこと言われるかもしれない。
最悪、もう一緒にはやっていけないかもしれない。

でも汚されない、大丈夫、という気持ち。


そう思わせてくれたライブに、感謝。

また悔しくなったら、好きな曲を聴こう。

悔しさをバネに、詞を書いてやろう。

「大丈夫だ」と、つぶやこう。


ドタキャンで、とんだとばっちりをくったのに
文句も言わず、責めることもなく
冷静でいてくれたあなたにも、感謝です。


夜更けのチョコレート

2010-02-10 11:20:06 | 出来事
チョコレート、試作中です。

今年のバレンタイン、
ひよこと「手作りしよう」と約束したので。

けど彼女は誤解していることがあり。
「2月は楽しみ! だってバレンタインがあるんだもん!」
と、先月から言っていて
なんでそんなに? と思っていたら
バレンタインに男の子にチョコあげると
翌日、すぐにお返しをもらえると思って
それを楽しみにしていたよう。
どこでそんな間違った情報を?

しかも幼稚園からは、チョコ持込禁止令、出てるし。
といっても、特定の誰かにあげたい、という
色気はまだまだなくて
ひたすら、食い気なんですが。

先日は二人で、ふつうにチョコ溶かして
(素人っぽいですね、テンパリング、ですね)
コーンフレークまぜて固めて
無難に仕上がり。

夕べはひよこが寝てから
生チョコ作ってみました。

ひよこと一緒にやってもいいんだけど
余計な手間が増える…。
だってこの間なんて
ひよこにテンパリングを任せたら
湯せんのお湯がチョコのボールに入って
ああああーーっ!
作りながら、手についたチョコなめるし。

だから、試作はひとりでやってみることに。

生チョコ、かなりおいしくできました。
まあ、簡単なんですが。
生クリームの分量、レシピより若干少なめで
いいかなあ。

けど生チョコ、ふつうに箱に詰めたほうがいいみたいね。
柔らかくて、すぐ溶けてしまう。
型抜きはかなりしづらいし。
しかも、かわいいから、と花型でやったら
凹凸が多い分、余計に抜きにくい。
型を洗うのも時間かかるし。
単純にハート型にすればよかったよ。

個人的にはオランジェットが好きで
これは自分でも作れるじゃん、と
オレンジピール買ってきて挑戦。
オレンジピールがかなり甘いから
ビターチョコのほうが合うことも学ぶ。

本当は、夜更けにチョコ作って
食べてる場合じゃないんですけどねえ。


ダンスにだんご、練習中

2010-02-04 20:48:19 | ママ生活
幼稚園の発表会が近づいています。

クラスが劇とダンスに分かれるそうです。
ひよこは女子ダンスチーム。
去年に引き続き、衣装は先生お手製のドレス。
これまた、ステキなんです。
上がシルバー、スカート部分は純白。

先日、アイロンかけに持ち帰ったのに
写真、撮り忘れましたが。
曲は、『プリティ・ウーマン』。
ジュリア・ロバーツに負けないくらい
キュート!(衣装が…)

ひよこは日々、しごかれているよう。
けっこう、体育会系の先生です(笑)。
「男の子のダンスのほうが楽そうでいいな…」と
ぼやいてます。

そして、私にも問題が。

「髪型をそろえます。飾りをつけるので
頭中央でおだんごにしてください」

というお手紙が来ました。

ははー、おだんご…。

やったことないよぉ。


開き直るけど、私は不器用です。
三つ編みがやっとなのだ。

練習が始まる。

昨日の朝、「こんな感じ?」と
幼稚園に行くひよこの髪をおだんごに。

そして帰ってきたひよこ。
うん? なんか髪型が変わってる。

ていうか、おだんごがきれいになってる。

「先生がやってくれた」

“ひよこちゃんのお母様、
おだんごは、こういうふうにしてください”
という、無言のメッセージを感じる…(怖)。

おお! スプレーしてある!
ピンで留めてくれてる!
そっか、こうやってやるんだ、おだんごって。
まんなかに芯になる部分を作るのね。

今朝、チャレンジしたけど、時間切れ。
帰ってきたひよこをつかまえ、練習。
なんとかなりそう…かな。

というわけで、予行練習、当日と
2回、おだんごを作らねば、なのです。