salt&pepper days 

ともすれば、子どもとの時間に埋もれそうな日々。でもやりたいことは他にもいっぱい。刺激を求めて悪あがき中。

年賀状は贈り物(by郵便局)…同感。

2007-12-30 01:05:13 | 出来事
やっと年賀状、完成。
明日の朝、投函します。遅いけどね。

メールで来る「あけおめ」も、まあうれしいけど
やっぱり年賀状は出したい。
それでも、ずいぶん減っているみたいですね。
たしかに、メールより手間も届くまでの時間もかかる。
だけど年賀状って、ポストをのぞく楽しみがある。
それくらい待つ「ゆとり」を持とうよ!

今でも家でネタにされ、笑われているけれど
以前の私は、

「メールなんて私に無用」

と、豪語(??)していた。
だって就職したての頃は、PCはごく一部の人のもので
携帯メールもなかった。
当時、まだ結婚前の現夫は、某通信会社に勤めていて
PCや企画段階の携帯電話なんかに
身近に接していた。
「今のうちからやっておいたほうがいいよ」
と言う彼に私が放ったのは、先の言葉。

「手紙書けばいいでしょ。そのほうが楽しいもん」
とも言ったそうだ。
(よく覚えていないけど、言いそうだ)

小学生の頃から、私は手紙魔だった。
転校した友達や、高校、大学と進んで
離れ離れになった友達と、しょっちゅう文通していた。
かわいいレターセットを見つければ、買いこんで。
この先も、ずっとそうだと思っていた。

先見の明がなかったんですね、
恥ずかしながら。

今や、PCやメールのない生活は考えられない。
ないと仕事もできない。
手紙はほとんど書かなくなった。

それでも年賀状だけは、書こうと思う。
と言っても、プリントごっこはとっくに引退。
データはPCで作り、宛名も印刷。

けれど空きスペースにひと言書くときは
相手のことを思いながら、近況を尋ねたり伝えたり。
年賀状だけのお付き合いになっている人から
年に一回届く近況はうれしい。
相手にもそう思ってもらえるといいな、と思いながら
年賀状、書きました。



2007年ラストライヴ

2007-12-23 02:14:46 | 音楽
クリスマス3連休、初日は雨。
なんだよー、ライブ行くのに。
寒いよー。
なんて思いつつ、気持ちは熱かった。

一身上の都合で、一時「行けるだろうか??」と
危ぶまれたライブでしたが
無事に行ってまいりました。

最初っから泣きそうになって、困った。
そして改めて思う。
この人の存在そのものにありがとう。
歌っていてくれてありがとう。
背中にありがとう。
(意味不明)

いくつになっても
(気持ち的に)一緒に歩んでいける存在が
今いることに幸せを感じます。

2007年のよいシメライブになりました。
来年もライブ、行けますように。
心揺さぶる音楽と出会えますように。
私なりの形で音楽に関わり続けられますように。


本の感想・甘党の幸せ

2007-12-16 17:41:43 | 本・雑誌
私は甘党です。
「お酒飲めないから、余計に甘いものに向かうのでは?」
という意見があるけど、そうなんでしょうか??

今回読んだ本は、酒井順子さんのエッセイ。
『ひとくちの甘能』(角川書店)。

酒井さんが子供の頃から親しんでいた和菓子や洋菓子、
大人になってから知った甘味について
そのエピソードを、ユニークかつ独断的に綴る。
取り上げているのは、いまどきのお店というより
正統派の和菓子や水菓子、老舗のものが多い。

あとがきを読んで知ったのですが
「甘」という字は象形文字で、もともと
「手錠」とか「首かせ」という意味があったそうです。

意外な感じがしたけれど、酒井さんも書いているように
甘いものには、食べたときに酩酊感がある。
その中毒的な症状、とりこになってしまう様は
まさに「かせ」だと思うと、すごく納得。

酒井さんもお酒が飲めないそうで
人から「人生の楽しみの半分を知らない」と
言われたりするそう。
私も言われたこと、あるある。
そうだなー、と思った時期もあるけれど
今はあんまり思わない。
だってよくよく考えたら、飲みたくないもん。
それに、「甘いもの」のくれる幸せを十分に知っている。

甘党の人って、どこどこの人気店の
ガトーなんたらかんたら、という覚えにくい
ひとつ500円するケーキに限らず
疲れたなー、甘いもの食べたいなーと立ち寄る
コンビニの一個120円くらいのシュークリームで
幸せになれる。

流行りのスイーツも気になるけど
本当に幸せをくれるのは、切実に食べたいときに
口に入れるチョコレートだったりする。

そんなことを思った本でした。

空に近づく観覧車にて

2007-12-08 00:06:29 | 出来事
何年ぶりだろう? 
観覧車に乗ってみた。

冬の青空をバックに
ゆっくりゆっくりまわるゴンドラは
遠くから眺めていると
時間の流れが違う世界があるように見える。

ゴンドラに乗って空に近づくにつれ
ゆっくりと視界が変わっていく。

下にいたら見えにくいもの、
海の向こうのベイブリッジや東京方面の霞んだ空。
その下にある忙しい世界に思いを馳せたり
自分はちっぽけだなあ、と感じる気持ち。

そんなものを持って、地上に戻っていく。

約15分間の、不思議な時間。

店員さんに言うのが恥ずかしい。

2007-12-01 11:31:05 | 本・雑誌
夕べ更新した記事ですが
布団に入ってから思い返して、気になったことが。

この本、書店で注文するの、恥ずかしい(笑)。


「あの、探している本があるんですけど」
店員
「はい。なんでしょう」

「雨の日にカサもささずにトレンチコートの
えりを立ててバラの花を抱えて
青春の影を歌いながら
悪かった。やっぱり俺…。
って言ってむかえに来てほしい…」
店員
「…はい?」

「っていう本なんですけど…」
店員
「はあ…」

ってなことを想像したら
可笑しくて、眠れなくなった
って話です(笑)。

下手したら告白ですよ、これじゃ。
寿限無寿限無…みたいだし。

そこでおススメするのは
書店の検索機で検索したものを
プリントアウトしたものをレジに持っていくか
タイトルをメモ書きして渡すか
はたまたネットで買うか…

余計なお世話ですけどね。

どうしてもそれだけ言いたくて
珍しくスピード更新です。

本の感想・イヤ~、参っちゃったな、このタイトル

2007-12-01 01:45:29 | 本・雑誌
今日紹介したい本、
私はまず、タイトルにやられちゃった感じです。

本の内容は、なんというか、キャッチコピーがいっぱい並んだ本、
というんでしょうか。
著者は、イチハラヒロコさんという方。
肩書きは、ええと、デザイナー? 

Wikipediaによりますと、現代美術アーティスト、だそうです。

誰もが自分や他人に対して
心の中でつっこんでいそうな言葉、つぶやきを
写植文字で表現した、作品集です…。
わかりにくい説明ですね。

とにかく読んで、いや、見てほしい!

ひとつひとつの作品(コピー)が
鋭くて毒もあって情けもあって
大口開けて「ガハハ!」と笑ったあとに
思わず涙ぐんじゃいそうなつぶやきだらけ。

あ、そうそう、ここで肝心なタイトル発表!

『雨の夜に
カサもささずに
トレンチコートの
えりを立てて
バラの花を抱えて
青春の影を
歌いながら
「悪かった。
やっぱり俺…。」
って言って
むかえに来てほしい。』

っていうタイトルの本です。

(発行・アリアドネ企画 発売・三修社)

どうよどうよ、このセンス!!
圧倒されたよ、私は。
簡潔に、わかりやすくなんて発想は
どっか行っちまえ、って感じ。
好きですね、こういうの。

1ページに1作品、ページをくくる指が止まらない。
笑ってキュンとして、なんだか元気になれます。
忙しくて小説とか読めないとき、
ストレスたまっているとき、
うってつけの本です。

タイトルとは反対に、作品の言葉は短く
だからこそ、そのウラにあるものだとか
自分の中にある漠然としたものなんかが
引っ張り出される感じもして、おもしろい。
刺激的でもある。

巻末の、イチハラさんがファンだという
吉川晃司さんとの対談では
(司会はカメラマンのハービー山口さん)
イチハラさんの素朴な人柄も感じました。

だからこそ出てくる言葉、なんだろうなあ。

イチハラさんのことは、春頃に行った
「活版再生展」で知って、本を探してたんだけど
書店で探すの苦労しました。
たいていの書店では、「取り寄せ」です。

それでも1冊、手元に置きたい本です。