salt&pepper days 

ともすれば、子どもとの時間に埋もれそうな日々。でもやりたいことは他にもいっぱい。刺激を求めて悪あがき中。

本の感想・痛みでつながる

2010-03-20 12:59:43 | 本・雑誌
図書館にて、まずタイトルを見て、どん引き…。
でも、手にとってしまう。

パラパラひろい読みして
これはひろい読みしている場合ではない、と思う。


『柳美里不幸全記録』(柳美里 新潮社)


約5年半の出来事について、“交換日記”として
仕事、育児など、柳さんの日常生活について綴られている。

超個人的内容です。
交換日記、というものの、相手からの返事はまだない。
「まだ」なのか「もう」なのか
そこをつき詰めてしまうと…。

まず驚いたのは、子育てについての姿勢。

完璧主義…というか、悲観からくる完璧さが痛々しく
それじゃあ身が持たないだろう、と思う。
でもこの人に、「もっとラクに考えて」とか
「上手に息抜き、手抜きしないと」という言葉は
通じないだろうな。
性分、というか、そうしないともっと苦しくなるのだろう。

仕事についてもそう。
身を削って書く、というか
もう生きることそのものというか
書くことで救われる、というレベルではない。

生活全般、今、そんなことしている場合じゃないだろう、と
幻想かもしれない正しさとか、常識とかにとらわれた頭で考えれば
信じがたい状況に、どんどん自分を追い込んで行く姿。

すさまじい、怖い、やりきれない。

より良い人生を、とか、希望を持って生きるとか
一般にいわれる生きる意味みたいなものとは無縁。

希望や夢ばかりが、生きる力になるわけじゃない。

痛みや悲しみや憎しみ、さみしさが
生きるためのほの明るい光…、というか
この世界につながり続ける術である。

それはある見方からは、不幸。
けれど本人にとっては…?

共感と理解し難さと好感と戸惑い。
嫌悪感は…ない。


柳さんの作品を全部は読んでいないし
どこかで誤解していたところがあるけれど
この本を読んで
書くことの痛みと書かれることの痛み、
両方を知っている人だということはわかる。


800ページ、本文2段組。

個人的日記を本にすることについては
この本に限らず、賛否(自分の中で)あるけれど
この作家の生き様や覚悟が伝わる一冊。
のぞき見的興味では、読み進められないでしょう。




丸かじりしたいパン

2010-03-17 00:04:08 | 出来事
人気パンなのね、これ。

ANTIQUEの「天使のチョコリング」。

デパートのイベント、人気おとり寄せ物産展で買う。

おおっ!

チョコチップというレベルじゃなく
ざっくりとチョコが!
外側、フランスパン、中はデニッシュ生地。
パリ、ふわ、ザクザク、くるみもがっつりで
2日後、また買いに行って来た。

大きいですよ、直径20センチくらい?
測る前に食べてしまったので、不正確ですが。

買ったパンを入れてくれた袋に
女の子が丸ごとぱくついている写真が。
これ、やりたいですー。
一個、いけちゃう気がする
そんな自分が怖い。


あああ、夜中に食べている場合じゃないのにぃ。


駄菓子的マカロン??

2010-03-04 16:35:41 | 出来事
かわいくて一目惚れして買った、
マカロンラスク。

クリームがサンドされてない
サクサクの部分だけ。
珍しいよね。
ありそうで、なかった。
バターと砂糖をまぶして
焼き上げたそうです。

カリッと、けっこう歯ごたえあり。
あとをひく。

デパ地下にあった
GRAND FOUR というお店。
中目黒や有楽町のイトシアにもあるよう。


マカロン、かわいいよね。

前はあんまり興味なかった。
あんな小さいのに高価で、そこがかわいくない…と。

数年前、マリアージュ ドゥ ファリーヌで買った
マカロンで、認識が変わった。

丁寧な仕事がわかった。

小さなひとつを食べて
幸せな気分になるのって、マカロンが一番かも。
チョコ一粒より、マカロンのほうがやさしい。
オトメな感じ?


今回のマカロンラスクは
ふつうのマカロンには絶対ない
駄菓子っぽさもあり、ユニーク。

私の前に、小学生の女の子が買ってました。
おこづかいで?
いやいや、ここはデパ地下。
最近の小学生は
デパ地下でおやつを買うのか!?

かわいらしいその子と
マカロンラスクのイメージが合っていて
微笑ましい光景でした。