木道にとまっていた赤とんぼ

今年は秋になっても赤とんぼを見ることは少ないです。
猛暑の影響で成虫になるのが少なかったのかも知れません。
昨日は天気がよかったので、箱根仙石原の湿性花園に
行きました。

園内の木道を歩いていたら、赤とんぼがとまっていました。
たぶんアキアカネでしょう。
赤とんぼは夏の間涼しい高原で腹部が赤くなり、
秋風が吹きはじめたころに平地に移動するといわれています。
このとんぼは平地に移動しないで居残ったようです。
今年はじめて赤とんぼが撮れてほっとしました。

私のブログはいま赤とんぼを表紙に使っていますが
お気づきでしょうか。
赤蜻蛉を詠んだ正岡子規の次の句が知られています。
赤蜻蛉　筑波に雲もなかりけり

オミナエシにやってくるチョウたち（３）

庭のオミナエシは１ヶ月近く咲いていますが、昨日の強い雨に
打たれて株が傾いてしまいました。
支柱を立てて傾いた株を直したら、そこにアオスジアゲハが
やってきました。

アオスジアゲハは黒地に青白い筋が１本入ったスポ－ティな
アゲハチョウで、いままで写真が撮れたことがありません。
樹木や花のまわりをめまぐるしく飛び回るのが特徴です。

カメラをもってアオスジアゲハにおそるおすろ近づいた
ところ、オミナエシの花蜜を次から次へと吸って移動し、
逃げませんでした。
カメラを３０センチまで近づけて撮ることができました。
散歩中だったら、アオスジアゲハを撮ることは難しかったでしょう。

宮城野萩が咲いていました

昨日は午前中強い雨が降りましたが午後から上がって
晴れ間が出てきました。
萩を撮ろうと散歩に出て間もなく、宮城野萩が垂れて咲いている
お宅がありました。

いままでここを１０年近く歩いていますが、
こんな見事な萩があるとは気がつきませんでした。
そのお宅は高台にあり、萩はいっぱいに枝を伸ばしていました。

萩は現代人には地味な花ですが、
万葉の人には愛されていたようで万葉集に１４１首詠まれ、
秋の七草では１番人気があったようです。

大伴家持が万葉集に詠んだ歌を紹介します。
高円（たかまど）の　野べの秋萩　いたづらに
咲きか散るらむ　見る人なしに

白花曼珠沙華（シロバナマンジュシャゲ）が咲きました

庭の豊後梅の下にシロバナマンジュシャゲが咲きました。
昨年より２週間も開花が遅れました。
シロバナマンジュシャゲは彼岸花とショウキズイセンとの交配種と
いわれています。

花の管理人は赤い彼岸花を庭に植えることは忌嫌っていますが、
白い彼岸花は気に入っています。
この花を撮るようになって１０年近くになります。
その間に、逆光気味に撮ると白さが引き立つことがわかりました。
そばの豊後梅の黒い樹皮もシロバナマンジュシャゲを
引き立てています。

白い彼岸花ですが、白花曼珠沙華とは響きのいい名前を
つけたものです。

田んぼのあぜに彼岸花が咲いていました

彼岸花は例年ならお彼岸前に花が咲きますが、
今年は猛暑の影響で開花が一週間以上遅れました。
一昨日は市内青葉区の寺家ふるさと村に彼岸花を見に行きました。

そこでは昔の田園風景が保存されていました。
刈られた稲穂が野積みされているところもあれば、
まだ稲刈りが済んでいないところもありました。
そんな広々とした田んぼの片隅に咲いた彼岸花は
あたりの風景と一体になって素晴らしい眺めでした。

５０、６０段の階段の上に熊野神社があり、その途中の斜面に
彼岸花が群生していましたが、まだ半分はつぼみでした。
通りがかった一眼レフカメラをもった人から、
”今年の彼岸花は暑かったからダメね～、階段を上がっても疲れるだけだよ”と
話しかけられました。