もう見たくない

と思いつつ見てしまっているわけだが。いや、見せられているのか。

ほりれもんのインタビューのことである。いや、日枝会長や亀渕社長の顔ももう見たくはない。
無責任なテレビ視聴者として言わせてもらえば、もはや彼らのキャラクターは見切った。
これ以上彼らがテレビに出ても、何か面白いことを言ったりやったりしてくれるという期待感は持てないのだ。ドラマだったら誰かを殺すか退場させて新キャラを投入するところである。残念ながらこれは現実なのでプロデューサーが視聴率向上のためにテコ入れすることはできない。そもそも視聴率は好調を維持してるみたいだし。
でも、はっきり言おう、彼らの顔は見飽きた。

報道ステーションで古館伊知郎がほりえもんにインタビューしていた。
以前のエントリでも書いたが、私はほりえもんが多用する「語尾の～ね」や「～じゃないですか話法」が嫌いなのである。そして、古館伊知郎もまた「語尾の～ね」と「～じゃないですか話法」の達人なのだ。「～ね」「～じゃないですか」の二重奏を浴びて耐えられず私は一分でチャンネルを変えた。読者は私の弱さを嘲笑するかもしれない。だが私は彼らの言語センスを甘受させられるくらいならテレビなど有害無益であり消えてしまえ！という憤りでいっぱいである。
……そこまで思いつめるほどのことでもないか。

ほりえもんばかりを攻撃するのも公平を欠くので、フジ側にも触れておこう。
私は心情的にフジのほうを応援しているのだが、彼らのやり方もメディア企業とは思えない稚拙さである。
まず、つまらないことだが日枝会長と亀渕社長が一人称に「僕」を使うのはどうかと思う。会社を代表する立場で発言するのなら「わたし」か「わたくし」を使え。ほりえもんのほうがその点はちゃんとしている。いい年をしたオジサンがプライベートで「僕」を使うのは可愛気もあるが、一般の視聴者に向けて「僕」を使って甘え気分を見せるな。どうか公私の区別をわきまえてほしい。
あと、日枝会長は悪人顔すぎ。生まれつきの顔のことをとやかく言うのは大変失礼だが、何しろ企業の命運がかかった大勝負なのだから、視聴者から好感を持ってもらえる表情や態度を見せたほうがいい。田代尚子アナウンサーをスポークスウーマンとして登場させればフジの好感度は大幅上昇するだろうに。美人アナウンサーという資産を活用せよ。

それにしても本当に自分はライブドア騒動について表層的なことしか言ってないな。
いや、自分が「本質」を云々できる知識も知恵も持たないことを知っているのでそうするしかないのだが。所詮は無責任な野次馬でしかないのだ。野次馬は野次馬らしく分をわきまえるのが私の美学である。