玄倉川の岸辺

悪行に報いがあるとは限りませんが、愚行の報いから逃れるのは難しいようです

金正日より安倍晋三を憎むthessalonike4氏

2006年06月30日 | 「世に倦む日日」鑑賞記
真面目に批判する価値があるとも思えないが、放置しておくのも不愉快だ。


世に倦む日日 : 横田早紀江の壮大な演出と謀略 - 週刊現代の横田めぐみ死亡説
韓国政府の(日本右翼の謀略に対する)カウンターポリティックスを見て、正直なところ安堵している。拉致問題で日本の政権と右翼に揺さぶりをかけられた韓国に不安を感じていたからである。横田早紀江と安倍晋三は韓国分断工作が大失敗して臍を噛んでいることだろう。先月中旬、横田滋が訪韓し、韓国のマスコミを引き集めて日韓拉致被害者家族会の連携を訴え、韓国国内で拉致問題の関心を高めたと報道されたのを見ながら、「侵略というのはこうやって始めるのか」と鬱々と思ったが、韓国政府の機を逸しない絶妙の反撃で、私の気分のバランスも少し回復できた感じがする。拉致問題は多くの日本の国民にとっては食傷なのだ。飽きているはずだ。食傷なのだが、テレビがこれでもかこれでもかと国民の胃袋に拉致問題を突っ込み続ける。だから外見上日本で「拉致問題への関心が高い」現実が出来上がる。出来上がった「現実」に抗しきれず、客観的に否定する材料を持てず、認めざるを得ない。

苦痛なことだ。横田早紀江の言っている「拉致問題の解決」とは、北朝鮮と戦争して金正日政権を倒すことなのだが、どうしてそういう右翼のプロパガンダに国民が乗せられなければならないのか。


世に倦む日日 : 金英男の会見 - 韓国三大紙の日本右翼との結託は亡国の道
金剛山で行われた金英男の会見は印象として実に不誠実で、日本国民の憤激を買うものだった。横田めぐみ自殺に関わる深刻な一件を話すときも、不真面目に唇から舌先を出したり、薄笑いを浮かべるような表情が時折見え、横田めぐみに対する夫としての思いやりが感じられず、この男の人格を大いに訝らせるものだった。会見を聞いていた横田滋の怒りがよく伝わる。侮辱されたと感じるのが当然だ。
(中略)
北朝鮮のやり方は強引で不当だが、私はそれを政治として受け入れた韓国政府の姿勢を支持する。拉致問題の謀略を仕掛けているのは日本の政権と右翼だから。
(中略)
日本の右翼と安倍晋三の陰謀は今回の一件で打撃を受け大きく挫折させられた。が、問題は韓国の世論、特に新聞で、この点は昨日(6/29)の「報道ステーション」の加藤千洋や、本日(6/30)の「朝ズバ」の嶌信彦が指摘していたが、韓国の三大紙である朝鮮日報と東亜日報、中央日報が日本寄りの立場で今回の問題を論評し、韓国政府の拉致問題への対応を批判している点である。盧武鉉政権批判のために日本の拉致問題に便乗し、日本の政権と右翼に阿る言論態度を終始見せている。

拉致問題を政権批判に利用し、日本の右翼の対北朝鮮強硬路線を利用しているのだ。私は韓国の新聞のこの意図がずっと理解できず、一体何を考えているのだろうと不審に思っていた。最近になって分かったのは、盧武鉉政権が新聞法を制定して、三大紙の言論独占体制に楔を打ち込んでいたという事実である。この事実はテレビ朝日の「サンデープロジェクト」で知ったが、ここでは法律の中身についての詳細な解説は抜きにして、私は盧武鉉政権の新聞法を支持する。


thessalonike4氏は金正日と北朝鮮ではなく「日本の右翼と安倍晋三の陰謀」が憎くてたまらないらしい。
完全に韓国民から見放されている(27日の世論調査で支持率14.1%)盧武鉉政権を北朝鮮との融和的姿勢ゆえに応援し、報道と言論を規制する新聞法まで支持する。拉致問題も民主主義も言論の自由も、この人にとってはどうでもいいことのようだ。
とても正気の人間が書いた文章とは思えない。

「世に倦む日日」の読者(カウンタを信じれば数千人)はこの内容に納得しているのだろうか?
まさかそんなことはないだろう、ほとんどは私のように「変な人が変なことを言っている」のを観察しているだけだと信じたい。

関連リンク
  私説 ~最新ニュースの私的感想~ : 拉致問題 幼稚なブログ管理人を批判する。


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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (私説)
2006-07-01 00:06:39
はじめまして。トラックバックありがとうございました。



私の記事を読んで何かを感じて頂けたとしたら、これほど嬉しい事はありません。
なぜかあまり言及されない「世に倦む日日」 (玄倉川)
2006-07-01 01:00:10
私説さん、こちらこそありがとうございました。



Google・gooブログ検索・はてなブックマークなどで検索すると、「世に倦む日日」は右上のカウンターの数字と比較して言及される割合が低いのです。

私のほかにも継続的に批判・ウォッチしている方が数人おられますが、もっと多くてもいいはずです。

「アクセス数」×「内容の奇妙さ」からすれば、あのブログは毎回炎上していてもおかしくありません。



あからさまに変なことを主張している「人気ブログ」に突っ込みが入らない状況は私を不安にさせます。

「変だと感じている自分が変なのか」「もしかしたら世の中の人々のほうが変なのか」などと考えてしまいます。

単に「関わり合いになりたくない」といった理由で放置されているのならよいのですが。
あのアクセスカウンターは (chi1969jp)
2006-07-01 01:33:28
>毎回炎上しても

見事な表現です。(笑)

まあ、あのアクセスカウンターって意味の無い飾りですし、ちなみにリロードすると一気に4つ程度数字跳ね上がります(テサ氏の場合、以前のブログもカウンター共通なんですよ、しかもページ移るごとに多重でカウントしますから)が、そんなことはさておきユニックアクセスという観点からすれば、あれだけ粘着質に記事TBも何もしなければ一日他者訪問数は数百件だと思いますよ。まあ本人がブン回してる分も桁数上がりますから。あの方ある意味すごいナルシスト(笑)

誰も取上げないというのは多くの方はやはり君子危うきに近寄らずというより余りにイタいからなんではないですかね。

僕は嫌だから最近あまり名前も直接出さないですし直接リンクは貼らないようにしてますが、今回はひどいのでタイトルに入れちゃいましたが。
台風 (玄倉川)
2006-07-01 11:34:46
>リロードすると一気に4つ程度数字跳ね上がります

すごいですね。その手のハッタリは私は嫌いじゃないです。



>君子危うきに近寄らず

私は君子じゃないので気にしません。台風のときわざわざ防波堤に行って波にさらわれるタイプ。
Unknown (いやいや)
2006-07-01 12:39:49
>「変だと感じている自分が変なのか」「もしかしたら世の中の人々のほうが変なのか」などと考えてしまいます。



いやいや。

あの一時のパージを見ていたら、さすがに「関わり合いになりたくない」。でもあまりにすごいので「ヲチしたい。」という「フアン」はたくさんいると思いますよ。
ファン (玄倉川)
2006-07-02 00:36:40
>いやいやさん

あの方はよそのブログに出張して攻撃はなさらない(たぶん)ようなので、それほどの危険性はないと思います。

以前は熱心な(本気の)ファンがいて擁護(代理攻撃)していたような記憶がありますが、最近はとんと見かけませんね。
Unknown (生ける屍)
2006-07-02 05:55:45
>以前は熱心な(本気の)ファンがいて擁護(代理攻撃)していたような記憶がありますが、最近はとんと見かけませんね。



人権派は山口の母子殺人事件の件で「世に倦む日々」は見限ったと思います(一方であの件で「世に倦む日々にしてはまとも」と保守系の人たちが見直すというシュールな現象が起こったとか起こらないとか・笑)

それと、余りの飛躍と事実誤認の多さにイヤになった人が多いんじゃないですか。

ペガサスみたいにいまだに本気にしている人もいますけど、あの人、某国立大の先生なんですよね・・・大丈夫かよ・・・。
「世に倦む日日」の読者より (TS)
2006-07-02 08:54:47
> 「世に倦む日日」の読者(カウンタを信じれば数千人)はこの内容に納得しているのだろうか?

>まさかそんなことはないだろう、ほとんどは私のように「変な人が変なことを言っている」のを観察しているだけだと信じたい。



わたしも読者の一人ですがテサさんの内容には全然納得してません。小泉・安倍に対する怨念、しばしば語られる陰謀論には呆れてます。なんか複雑な生い立ち(幼児期の不幸な体験で素直に物事をかんがえられなくなったとか)が影響してるのかな、なんて同情してます。とは言え、記事はおもしろいから、ついつい通ってしまうはめに。



その後こちらにお邪魔してやっぱりね、と溜飲を下げてます。テサさんの主張っておかしいな、と思ってもコメントは拒否だし。この管理人さんのまっとうな批評、是非続けてください。ナイーブな読者は洗脳されちゃうんじゃないかと心配ですから。





なんじゃこりゃ~! (本城右京)
2006-07-02 21:55:13
…史上最強(最凶?)クラスの怪電波ですね。

イタイというより、「怪電波に毒されたくない」

印象のほうが私には強いですね。



陰謀説・陰謀論の類なんてのは、正気であれば

濫用するはずもありませんが、『世に倦む日日』

では、特に政治がらみでよく見られる傾向…

私は常軌を逸しているとしか思えません。

(サッカーでも、トルシエ回帰というか…

ナチスも顔負けの“独裁論”全開でした)

しまいに、「本気で護憲新党を結党するのでは?」

と思うぐらいの異様な勢いを垣間見えます。



ですから、私の場合は「晒し者にしておいて、

“恥の文化”の最たる見本に」ぐらいで

ときたまオチをとってみて、メッタ斬りにする

スタンスで望んでいこうかと思っています。
超常識と通俗 (玄倉川)
2006-07-03 00:43:56
>生ける屍さん

Google検索で「世に倦む日々」に言及しているブログを探すと一年前は「評価 7:3 批判」くらいの感じでしたが、最近は逆転してますね。



>TSさん

個性的で「面白い」ブログであることはまちがいありませんね。

非常識というか「超常識」的にぶっとんだ発想と、いかにもあの年代の男性(オジサン)が言いそうな通俗的意見とが混合しているのが「世に倦む日々」の魅力です。



>本城右京さん

小泉後の政界の混乱(?)に乗じ、本気で護憲政党を結成して吉永小百合や宮崎駿にアプローチしてほしいものです。