黒古一夫BLOG

文学と徒然なる日常を綴ったBLOG

拙著『葦の髄より中国を覗く』が刊行されました。

2014-11-11 10:43:24 | 仕事


 かねてより「予告」しておりました僕の>「中国体験記=現代中国リポート」、『葦の髄より中国を覗く――「反日感情」見ると聞くとは大違い』(アーツアンドクラフツ刊 1500円+税)strong>が刊行されました。
 批評家として、また近現代文学研究者としてこれまで書いてきた「作家論」や「文学論」とは違う「体験記=体験レポート」、断片的には「図書新聞」や「解放」、「大法輪」、あるいは「武漢便り」と題して武漢滞在中にこのブログに書いてきたことなどを整理したものであるが、版元からの「一般向けの読み物だから」という要請に応えるために、結構難儀した。
 しかし、できあがったのを見ると、結果的に">「類書のない」本に仕上がったのではないか、といささかの自負も湧いてきた。評価は読んだ人の判断にお任せするとして、中国関係の専門家や外交官、新聞などジャーナリズムの特派員ではなく、一介の大学教師が「体験」した現代中国のレポート、極力「上から目線」にならないよう気をつけたつもりだが、果たしてどのように受け止めていただけるだろうか。
 少なくとも拙著に書かれたことは、「葦の髄から覗いた」ものではあるが、基本的に「事実」である。僕の解釈が違うという場合もあるかも知れないが(「事実」だって見方によって、異なる相貌を見せることがある)、あやふやなことは学生や関係者に確かめたものなので、その意味では「間違ってはいない事実」である
 折しも、第二次安倍政権になって初めての「日中首脳会談」が昨日行われた。始終こわばった顔の安倍首相と習近平主席、本当にこれで日中間の「緊張状態」が緩和に向かう第一歩になったのか、習近平政権の「覇権主義」と安倍政権の「極右」的体質を考えると、日中関係の「雪解け」はまだまだ遠いという感じを持つが、拙著にもし意味があるとすれば、それは少なくとも「民衆」レベルにおける日中関係は「政治」や「外交」の世界とは別なところに存在するのではないか、ということを「体験(見聞)」に基づき、考察したところにある、と思っている。
 詳細は手にとっていただければ分かると思うが、「反中」や「嫌中」がもてはやされている昨今の状況に、拙著は一矢を報いているのではないか、と自画自賛している。
 もし拙著を読んでみたいと思う方">、「黒古のブログで見た」と版元に伝えれば、「1500円+税=1620円」が「(送料込みで)1400円」(著者割り)で購入することができます。
 版元(アーツアンドクラフツ社)の電話は「03-6272-5207」、FAX[03-6272-5208」です。
 どしどし注文して欲しいと思います。
 そして、もし面白かったら、友人・知人の方にもお勧めください