畜産関連組織から経営に関するアンケートが届いた。
低コストや増頭計画についての具体的な手だてがあるかというもので、それらについて関連する意見があれば書けよ!である。
現状では、経営努力をはかっても、円高差益が還元されなかったり、牛肉の消費低迷がもとでの枝肉相場の低迷など、社会的要因により低コストなどの成果が上がりにくい状況である。
その他に敷き料に関する設問や粗飼料の自給に関するアンケートもあった。
ただし、稲ワラなどの確保に関する設問や聞き取りはなかった。
牛の肥育では、稲ワラ確保が重要なポイントであり、万が一中国東北部において口蹄疫の発症を想定したとき、国内の肥育関係者は大打撃を受けるは必定である。
現在、中国産稲ワラは、6~7cmにカットされ、ネットに詰められ加熱処理されたものが我が国の肥育現場に届けられている。
加熱処理は高温スチームが使われていると聞く。
日本国内においても、同様の稲ワラ生産が可能ではないだろうかと思うことがある。
しかしながら、中国は過去に日本がそうであったように、刈り取った稲を束にして乾かし、それを稲ワラ用のカッターで細切してネット詰めされていると聞いたことがある。
ところが、日本の場合は、ワラを取り込みカッターにかけることをしないで済むために、機械化が進み、あげくコンバイン作業が米の収穫には不可欠となった。
重労働で無くなった米作りだけが目的となり、その副産物である稲ワラは、米作りの蚊帳の外として無視されるようになった。
中国では、就労人数も多く、係る人件費や物価が安価であることや機械化が日本ほど進んでいないために、稲ワラを販売する環境が残存している。
最近の中国は、かなりの速度で経済成長を遂げているが、やがては農村部にもその影響は及び、コンバインを導入するであろう。
そうなれば、日本の二の舞である。
これらのことを念頭に、農政も係る生産者も今から対策を講じねば、肥育経営は大きな打撃を迎えることになる。
九州地方では、それに危機感を持った肥育関係者自ら国産稲ワラの確保のために、水田の地主に代わり田植えから収穫を行い、稲ワラを確保しているケースもある。
また目下進められている飼料用稲ワラの作付けなどは、酪農や繁殖用としては実現性は高いが、和牛肥育用としては、水分割合が高いために、現状では実用化できにくい。
国内産稲ワラを如何にして確保するかをソフトおよびハードの面から知恵を絞り出して努力をなすのが農政であり、それらを支援するのが農業者であり畜産経営者である。
低コストや増頭計画についての具体的な手だてがあるかというもので、それらについて関連する意見があれば書けよ!である。
現状では、経営努力をはかっても、円高差益が還元されなかったり、牛肉の消費低迷がもとでの枝肉相場の低迷など、社会的要因により低コストなどの成果が上がりにくい状況である。
その他に敷き料に関する設問や粗飼料の自給に関するアンケートもあった。
ただし、稲ワラなどの確保に関する設問や聞き取りはなかった。
牛の肥育では、稲ワラ確保が重要なポイントであり、万が一中国東北部において口蹄疫の発症を想定したとき、国内の肥育関係者は大打撃を受けるは必定である。
現在、中国産稲ワラは、6~7cmにカットされ、ネットに詰められ加熱処理されたものが我が国の肥育現場に届けられている。
加熱処理は高温スチームが使われていると聞く。
日本国内においても、同様の稲ワラ生産が可能ではないだろうかと思うことがある。
しかしながら、中国は過去に日本がそうであったように、刈り取った稲を束にして乾かし、それを稲ワラ用のカッターで細切してネット詰めされていると聞いたことがある。
ところが、日本の場合は、ワラを取り込みカッターにかけることをしないで済むために、機械化が進み、あげくコンバイン作業が米の収穫には不可欠となった。
重労働で無くなった米作りだけが目的となり、その副産物である稲ワラは、米作りの蚊帳の外として無視されるようになった。
中国では、就労人数も多く、係る人件費や物価が安価であることや機械化が日本ほど進んでいないために、稲ワラを販売する環境が残存している。
最近の中国は、かなりの速度で経済成長を遂げているが、やがては農村部にもその影響は及び、コンバインを導入するであろう。
そうなれば、日本の二の舞である。
これらのことを念頭に、農政も係る生産者も今から対策を講じねば、肥育経営は大きな打撃を迎えることになる。
九州地方では、それに危機感を持った肥育関係者自ら国産稲ワラの確保のために、水田の地主に代わり田植えから収穫を行い、稲ワラを確保しているケースもある。
また目下進められている飼料用稲ワラの作付けなどは、酪農や繁殖用としては実現性は高いが、和牛肥育用としては、水分割合が高いために、現状では実用化できにくい。
国内産稲ワラを如何にして確保するかをソフトおよびハードの面から知恵を絞り出して努力をなすのが農政であり、それらを支援するのが農業者であり畜産経営者である。