宮崎県都城市内で口蹄疫の疑似患畜の報道がなされたが、4月26日早朝には、遺伝子検査の結果、その疑いは無いという結果を、当方が管轄する家畜保健所から電話連絡があった。しかし、遺伝子検査であって、最終的な結果ではないので、引き続き防疫態勢を持続するようにとのことであった。
予てより、独自の消毒態勢を継続中であるが、韓国では全頭ワクチン接種で発症を抑えていたが、摂取漏れの豚に同症が発症したとの報道を受けたばかりで、さらに今回の都城市での報道は、凡そ1年ぶりの報道であっただけに、緊張感を禁じ得なかったが、取りあえず大事に至らずに何よりであった。
昨年宮崎県で発症して以来、消石灰やソーダ灰などでの消毒を継続してきたが、施設の取り入れ道路上に消毒槽を設置して、大小の全ての車両および出入りの全ての人に長靴を履いて同槽に入ることを強制している。
当初、消毒液にはソーダ灰を用いる予定であったが、ソーダ灰の性状を考慮して、液体のグルターZを用いている。
同剤を導入するに当たり、環境に与える影響と注意事項を同メーカーに問い合わせて確認した。
同槽から消毒液が外部に漏れないように留意しているが、現実には、流失する状況ではなく、消毒液が蒸発することで、再々の補充が必要な状態である。
希釈倍率と消毒効果は、気温との関係が深く、冬間は、300~400倍液、真夏の高温時は2,000倍でも消毒効果が診られるとの説明であった。
現在は500~600倍液としているが、国内に同症が報道されれば、この倍数を2倍程度濃くする予定にしている。
いずれにしても、自己防疫には応分の負担が嵩むことになり、1頭当たり年間350~400円程度の経費負担となる。
O157、口蹄疫、放射能、すべてに通じます。
経済性製を考慮し、安心安全が保障されないものを出荷すると言うことは人の道に反することです。消費者は生産者を信じるしかないのですから。
生産者を信じられなくなった時、消費者は買い控えをして自己防衛するしかないです。
風評被害ではなく、自己防衛をしているだけです。
そこの所を勘違いなさらないようにしてください。
生産者も物を買うから消費者でもありますからそれはよくわかります。
ズルして出荷する生産者なんていません。
もしいたとしても、ほんのごく一部です。
ただ、今消費者に買って頂く価格では生産コストとつりあいません、今の倍の価格になっても消費者は買ってくれるのでしょうか?
それなりの価格とは、流通して一般消費者の購入価格ですね。自由競争ですので、競争に負けるのが消費者の責任とは思いません。
競争は非常に厳しく常に厳しい経営改善、低単価、高品質が求められるのは一次産品に限ったことではなく広く工業製品にももとめられることですね。
ただ、食の安全を言うばあい、品質の安全は勿論の事、安定供給、価格、食料自給率の問題など多岐にわたります。
それらをすべて消費者が負担すると言うのはどうかとおもいます。最終は消費者が・日本国民がふたんすることになるのですが、日本の農業政策・国家戦略など、政治の役割が果たす所が大きいように思います。
私個人としては盆と正月ぐらいしか買わないと思います。
しかし、それが価格と言うものです。競争ですので、競争力の無い所は去るしかないのです。
それが現実だと思います。
世の中すべてが、適正価格、適正利潤でみんなが万々歳とはならないのが資本主義です。
競争の無い所に工夫・努力は生まれません。
資本主義、自由競争の弊害を少なくするために政治・行政があるのだとおもいます。
農業問題はやはり政治抜きにはかたれませんね。何十年も言い尽くされた言葉ですけれど・・
このブログは黒毛和牛という高級牛肉生産者のブログです。
それなりのコストがかかる商品です。
いまさら品質とか価格・安全とか言わないでください。そんなの言われるまでもない大前提の食材の話です。
自由競争云々で安い肉を求められている読者がいるようですが、そういう人はどうか、外国産を食べてくだい。
肉だけではありませんよ。天然資源など多くの品々でも、購買力で隣国に負け始めています。
ならば、生産コストとかつまらぬことを言わないでください。高級というわりにはえらくケチ臭いですね。
外国の肉には価格で遠く及びませんし、味でも「高級牛肉生産者」さんの肉に迫り、価格もほどほどなのは国内に多く存在します。高級=特別=繁栄とお考えでしたらそれはお山の大将そのものですね。世の中にはそうして見捨てられて行ったものは沢山あります。