牛コラム

肥育牛と美味しい牛肉のはなし

牛ヘルペスウイルスⅠ型

2011-05-17 20:44:34 | 牛の病気


最近、農済の獣医師から、法定伝染病の牛ヘルペスウイルス1型が発生した牧場があるので、感染しないように留意するように促された。
聞き慣れない伝染病であったため、関係資料があったら見せて頂くように依頼した。

暫く体調を崩して、文字離れしていたために、今宵はカンニングである。


頂いた写真入りの資料から、以前同症は、IBRと称されており、現在はBHV-1とも称されているようである。
同症の症状には、鼻気管炎などの呼吸器型、角膜結膜炎(写真)など眼型、陰門膜炎、亀頭包皮炎、流産、腸炎、髄膜脳炎など様々な症状の型が診られるという。
一般的によく見られるのが眼型で、高温(40~41℃)を伴い、ピンクアイに似て瞼が腫れ、結膜が充血し、多量の流涙や眼球に白濁が診られるようである。
同症の判定は、家畜保健衛生所により血液採取によるが、最近は検査機器の発達により、半日程度で結果が判明するそうである。
同症に判定されても特効薬はなく、二次感染防止にカナマイシンやテトラサイクリンなど抗生剤を投与する他ないとある。
当方では、過去に同症の発生を診ていないが、導入先が複数の生産地であるため、些か不安感はあるが、発症しないことを祈るのみである。
本来、子牛生産地で、全頭5種混合ワクチンを摂取しており、この5種の中に同症のワクチンも含まれているが、同抗体反応は個体差があり、全頭100%ワクチン効果があると過信は出来ないようである。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
体調、如何ですか? (南の牧童)
2011-05-17 23:34:55
kuroiusiさん心配していました。ジャーナルが終稿になり、暫くコラムも休憩されているのかと思っていました。季節の変わり目には体調を崩し易いものです。晩酌も快調になるまで止めて、体調回復に努めて下さい。コラムファンからのREコメが不適切なものがあると思いますが多目に見て見過ごして下さい。現在はストレス社会です。ストレスを克服するのが上手な生き方だと思います。何卒、御自愛申し上げます。
返信する
元気があれば… (松坂熊吾)
2011-05-18 20:09:10
お久しぶりです。体調を崩されているそうですね。大丈夫ですか?多分、年齢的に生活習慣のバランスが悪く崩されたのではと推察します。私も前立腺肥大や狭心症を体験し、生活習慣を見直ししました。人も牛も大切なのは血液だと思います。体力・免疫力・精神力みな血液に左右されています。血糖値・A1c・LDLなど、みな血液の流れが悪いからです。早く体質改善して元気になって下さい。猪木さんの「元気があれば何でも出来る」を合い言葉に頑張って下さい。
返信する

コメントを投稿