最近、農済の獣医師から、法定伝染病の牛ヘルペスウイルス1型が発生した牧場があるので、感染しないように留意するように促された。
聞き慣れない伝染病であったため、関係資料があったら見せて頂くように依頼した。
暫く体調を崩して、文字離れしていたために、今宵はカンニングである。
頂いた写真入りの資料から、以前同症は、IBRと称されており、現在はBHV-1とも称されているようである。
同症の症状には、鼻気管炎などの呼吸器型、角膜結膜炎(写真)など眼型、陰門膜炎、亀頭包皮炎、流産、腸炎、髄膜脳炎など様々な症状の型が診られるという。
一般的によく見られるのが眼型で、高温(40~41℃)を伴い、ピンクアイに似て瞼が腫れ、結膜が充血し、多量の流涙や眼球に白濁が診られるようである。
同症の判定は、家畜保健衛生所により血液採取によるが、最近は検査機器の発達により、半日程度で結果が判明するそうである。
同症に判定されても特効薬はなく、二次感染防止にカナマイシンやテトラサイクリンなど抗生剤を投与する他ないとある。
当方では、過去に同症の発生を診ていないが、導入先が複数の生産地であるため、些か不安感はあるが、発症しないことを祈るのみである。
本来、子牛生産地で、全頭5種混合ワクチンを摂取しており、この5種の中に同症のワクチンも含まれているが、同抗体反応は個体差があり、全頭100%ワクチン効果があると過信は出来ないようである。