日本史学習拾遺

日本史よもやま話、授業の補足、学習方法

八重の桜と白河だるま

2013-06-22 11:08:40 | 江戸時代

先日16日の大河ドラマ「八重の桜」は、二本松少年隊の悲劇のお話でした。
いやー泣ける演出でした。私の地元の白河だるまも出てきました。

会津は白虎隊が有名ですが、二本松少年隊は、中学生くらいの年齢の少年たちが同じように戊辰戦争で戦いました。

以前のドラマの中で、八重(綾瀬はるか)とだんなさんが、白河でだるまを買い、それを二本松少年隊の、目をあけて銃を撃てない子に、だるまのように目を大きくあけて撃つんだよといってプレゼントした、という話が、16日の物語の伏線になっていたのでした。

二本松少年隊も壊滅し、死にかかった少年のふところから、ぼろぼろになった白河だるまが出てきて、八重に手渡されるのですが、そのだるまには両目が入っていた・・・・
つまりは、だるまには願い事がかなったら両目を入れるわけですが、銃を撃つ時に目をつぶってしまっていた少年が、その後の訓練で、目をあけて撃てるようになった、ということです。しかし、その少年は新政府軍との戦いの末、落命してしまう、という結末でした。

だるまの話は全くのフィクションですが、感動させられました。うまいですねえ。その少年の演技のすばらしさもネットでは話題になっていて、福島県民はもちろんですが、見た人はみんな、心を動かされたと思います。今日、再放送ありますか?

私も思わず、家にあるだるまをあらためて見ました。いつ何のために買ったのか記憶にない、片目だけが入っただるまがあったので、両目を入れました。たぶん、願い事はかなっています。



白河だるまは、江戸時代、寛政の改革を行った松平定信が白河藩主の時に、産業振興の意味合いも込めて、当時の有名な画家、谷文晁にデザインをさせ、旧正月の市で売るようになったものです。白河だるまは、眉が鶴、ひげが亀、両脇の耳ひげが松と梅、あごひげ?が竹を表している、めでたいデザインです。大河ドラマでもご丁寧に説明してくれていました。白河市民ならだいたい知っています。
現在は、毎年2月11日にだるま市が開かれていて、約15万人の人出があるとのこと。確かに、この日は白河が一番寒いけれども一番にぎわう日で、出店の数も延々と連なっていてすごいです。

全国的には高崎だるまの方が有名かもしれませんが、白河だるまは、品の良さでは日本一、と言われています。私も、ハンサムなだるまだと思います。他のだるまは、鼻はのっぺりして描いてあるだけですが、白河のだるまは鼻が高い。

市内には2軒のだるま屋さんがあって、顔にやや違いがあります。私はここに載せた写真のだるまの顔の方のお店のだるまが好きかな。口に特徴があります。

実家では、毎年少しずつサイズの大きいだるまを買っていました。母親は、値切るのがうまかったです。

去年、担任していた生徒のために、合格祈願のだるまを用意してもよかったのに、すっかり失念していました。だめですねえ。
しかし、少なくとも自分のクラスは、ほぼ全員が、自分で納得のいく進路を自分で決めることができたので、ほっとしています。

ハンサムで品がよい白河だるま、2月11日のだるま市のにぎわいを見に来るのもよいかと思いますし、または、今では年中、だるま屋さんで売っていたり絵付け体験ができたりするようですし、新幹線の新白河駅などでも購入できます。合格祈願その他に、いかがでしょうか?
私に、買って来いとお申し付けいただければ、帰省した時に買って来ますよ?

大河ドラマも、まだまだ鶴ヶ城の戦闘場面や、そもそも新島襄もこれから登場ですし、期待して見ていくことにしましょう。

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