大学通信教育の科目修得試験を、昨日奈良大学で受けて来ました。ついでに昨日は正倉院展も初日にあたり、見て来ました。日帰りです。朝6時に家を出て、22時半頃帰宅しました。
10月2回目の試験ですが、11月は土日に学校のイベントが多く、今月中にすっきりしたかったので東京でなく奈良で受けることにしたのです。今回は西洋史特殊講義、これでテキスト科目の受験は最後にするつもりです。試験の出来は、まあまあかな。たぶん前回と今回ともに合格だろうと計算させていただき、あとは卒論提出と、2月の二つのスクーリングで終わり・卒業です。
これで科目修得試験も終わりかと思うと、とてもすがすがしい気分です・・・とか終わった気になっていると、案外不合格になったりして。レポート再提出は経験しましたが、試験不合格は一度もありません。
お昼前に試験を終え、後から来るだんなと近鉄奈良で合流して、まず春日大社に行くことにしていました。
正倉院展は、2年前に初めて行きました。前回は11月の平日の昼間だったのですが、長蛇の列で入場まで30~40分かかって辟易しました。昼間より夕方の方が混雑は落ち着くと学習して、今回は、先に観光してから正倉院展に夕方頃行くことにしました。土日は19時までやっていますし、閉館1時間半前の入場はオータムレイトチケットといって、1100円→800円になるのでお得ですし、遅い時間の方が空いていていいようです。
私は奈良大学の学生なので、キャンパスメンバーズといってこういう企画展は400円で入れます。
そういうわけで、奈良に着いても正倉院展には直行せずに春日大社へ行ったのですが、この時期(観光シーズンの土日)は春日大社本殿行きのバスが本殿まで行ってくれず、「東大寺大仏殿・春日大社前」というバス停までしか行かないのでした。そのために、午前中も大学のキャンパスを歩いていたうえに、かなりの距離を歩くはめになり、昨日の歩数は、今のスマホの歩数計では過去最高の歩数を記録しました。2万2,500歩くらい。それでも意外と元気で、私も歩けるんだなと再確認しました。
道中シカさんにもたくさん会えて、シカせんべいをあげたり頭をなでたりしながら上までたどりつきました。とにかく外国人がたくさんで驚きます。外国の方々もシカさんとのコミュニケーションを楽しんでいました。
特別参拝といって500円を払えば奥の方まで入れたようなのですが、余計に歩くのも疲れるのでそこは行きませんでした。現在春日大社は式年造替中で入れる所がいつもと違うのか同じなのかよくわかりませんでした。
無料エリアから覗いた有料エリア おなじみの建物(中門)です。
結婚式もやっていました。残念ながら宝物館は工事中で入れませんでした。
だいぶ上の方まで上がってきていたシカさん。
そこから歩いて奈良国立博物館まで行きました。帰りは下りなので楽です。
東大寺は今回パスしましたが、その近くに、「夢風ひろば」という飲食系中心のお店が集まっているスペースがあって、気になっていたのですが、やっと今回立ち寄ることができました。
ちょっと暑いくらいでしたので、大仏プリンのソフトクリームを食べました。他にもおみやげ屋さんもあるし、おしゃれでおいしそうな料理・お菓子を出しているお店がいくつもあって、スクーリングの際の夕食などに使えないかなと考えたりもしたのですが、お店の閉店時間が奈良は全体的に早いんですよね。でも都合が合えば入ってみたいと思いました。
15時半過ぎ頃博物館に着いてみると、えー?建物の外に行列が?やっぱり初日だしこの時間でもまだ多いのかなあと思いましたが、周囲の出店などを覗いて少々時間つぶしをしたら、列はなくなっていました。いやーよかった。
中に入ってもほぼスムーズに観覧することができました。
今回の目玉は、ポスターチラシにも印刷されている、紫檀木画槽琵琶(したんもくがそうのびわ)で、パッと見て、なんか、ルイ・ビトンの柄に似ている・・・と私も思いましたし、ネット上でもそう思う人がたくさんいるようでした。やはりそうですよね。こげ茶色の具合もそっくりです。ビトンもこれを見たのかどうかわかりませんが、そうでなくても日本の家紋などからインスパイアされているとかなんとかというのをちらっと読みました。
いずれにせよ著作権などはとっくに切れていますから、デザインは使えると思いますが。
私はスポーツ用品のブランドはともかくファッションのブランドには全く興味がないので、ビトンのものなど持っていませんが、ビトンと間違えられるのを期待して、この琵琶の柄のコースターを買いました。職場で使おうかなと(笑)。
現物は、本当に美しい精巧な模様でありました。他のデザインの琵琶(螺鈿紫檀琵琶など)も有名で見たことはありますが、これは今回初めて存在を知りました。中国は確実ですが、それよりさらに西の方の国から来たのでしょうか。
今回は、この琵琶の他、楽器がいくつか出ていて、蛇紋岩という石でできた笛があり、それを吹いた音も再生されていました。私も今の学校でお祭りをやるのでこの3年ほど横笛を練習していますので笛には少し興味がありますが、硬い石でよく造ってあるなあ、しかもデザインも彫刻してあってすばらしい、と感心しました。
あとは琥碧魚形(こはくのうおがた)という、コハクで魚の形をつくり、腰にぶら下げる装身具も見に行く前から気になっていました。5cmもないくらいの大きさの魚形で、横から見るとつやつやとした光沢がとても美しくて、生き生きした魚そのもののようでした。それをつなぐ細かい鎖は、現代のものと遜色ないような、繊細なつくりでした。
古代のフェルトも、初めて見ることができました。あったかそうなカーペットみたいです。どの宝物にも何時代のものかという情報まで表示はされていないのですが、奈良時代だとすれば、千年以上前のものが、きちんと保存されて残っているんですからすばらしいですね。
七夕のお祭り(乞巧奠 きっこうでん きこうでん)に使った針や糸も展示されていました。糸(ひも?太いです)も色が鮮やかに残っていました。大学時代の同級生は乞巧奠をテーマに卒論を書いていたなと思い出しました。古代では七夕の時にお相撲もやっていたそうで、その人はプロレス好きなので格闘技つながりでこのテーマを選んだとか。彼女も今年の正倉院展を見に来るといいのですが。
古代の定規も、きっちり目盛が刻まれていて、模様も描かれていて、繊細さに感動します。
日本の天平時代、中国の唐の時代あたりのこれらの宝物は、デザインが繊細で凝っていて、本当に見事です。
だんなも前回の混雑に懲りたかと思ったのに、喜んで来たので、意外でした。まあ、奈良に来ればシカさんに会えるというのも期待の要素の一つだったのかもしれませんが。
人ごみがちょっと大変ですが、空いている時間や場所もあるにはありますので、気候のいい秋に、正倉院展を見に奈良を訪れるのはおすすめです。この時期宿も確保に苦労するだろうし、料金も高くなっていると思いますが、奈良以外に泊まればいいのかもしれません。
紅葉には少し早いですが、色づいている木もありましたし、平城京跡を電車で通過した時に、ススキの波が広がっていて、ああいいなあ、と心を動かされました。ただし、セイタカアワダチソウがススキと勢力争いをするようにとなり合って黄色く咲いていて、これはまずい、なんとか征伐してほしい、と思いました。鳥取県ではセイタカアワダチソウにかなり侵略されてしまっていました。奈良もそろそろやばいです。
今回入ったお店としては、近鉄奈良駅前の柿の葉すしのお店「たなか」のイートイン、そして私が好きなコーヒー店ROCOCOでした。
今年は、「奈良ファン倶楽部」というものに入会してみました。会費が3000円でいろいろな特典が受けられるものです。私もこれまでに拝観料やおみやげ購入などで利用していくらか恩恵を受けています。折々に観光情報誌も送られてきます。多彩な講座やツアー参加もできるようですが、今年はその余裕はないですね。
奈良が好きでよく訪れる人には入会おすすめです。
奈良は穏やかないい夕暮れでした。
卒論執筆その他夏の疲れもとれたようで、やっと例年のように秋を楽しめる元気が出てきたような気がします。試験も一区切りして、心が軽くなったということもあるんでしょうか。
昨夜は東京でも木枯らし1号が吹いたようですが、昼間は適温ですね。しばらく穏やかな気持ちで秋を味わいたいと思います。
ただ、それもあと1ヵ月ほどで卒論草稿が返却されてくるまでの間・執行猶予期間、という感じでしょうかね。
そして次の旅の計画を頭の中で練り始めています・・・来月、来年・・・旅の計画は楽しいものですね。
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10月2回目の試験ですが、11月は土日に学校のイベントが多く、今月中にすっきりしたかったので東京でなく奈良で受けることにしたのです。今回は西洋史特殊講義、これでテキスト科目の受験は最後にするつもりです。試験の出来は、まあまあかな。たぶん前回と今回ともに合格だろうと計算させていただき、あとは卒論提出と、2月の二つのスクーリングで終わり・卒業です。
これで科目修得試験も終わりかと思うと、とてもすがすがしい気分です・・・とか終わった気になっていると、案外不合格になったりして。レポート再提出は経験しましたが、試験不合格は一度もありません。
お昼前に試験を終え、後から来るだんなと近鉄奈良で合流して、まず春日大社に行くことにしていました。
正倉院展は、2年前に初めて行きました。前回は11月の平日の昼間だったのですが、長蛇の列で入場まで30~40分かかって辟易しました。昼間より夕方の方が混雑は落ち着くと学習して、今回は、先に観光してから正倉院展に夕方頃行くことにしました。土日は19時までやっていますし、閉館1時間半前の入場はオータムレイトチケットといって、1100円→800円になるのでお得ですし、遅い時間の方が空いていていいようです。
私は奈良大学の学生なので、キャンパスメンバーズといってこういう企画展は400円で入れます。
そういうわけで、奈良に着いても正倉院展には直行せずに春日大社へ行ったのですが、この時期(観光シーズンの土日)は春日大社本殿行きのバスが本殿まで行ってくれず、「東大寺大仏殿・春日大社前」というバス停までしか行かないのでした。そのために、午前中も大学のキャンパスを歩いていたうえに、かなりの距離を歩くはめになり、昨日の歩数は、今のスマホの歩数計では過去最高の歩数を記録しました。2万2,500歩くらい。それでも意外と元気で、私も歩けるんだなと再確認しました。
道中シカさんにもたくさん会えて、シカせんべいをあげたり頭をなでたりしながら上までたどりつきました。とにかく外国人がたくさんで驚きます。外国の方々もシカさんとのコミュニケーションを楽しんでいました。
特別参拝といって500円を払えば奥の方まで入れたようなのですが、余計に歩くのも疲れるのでそこは行きませんでした。現在春日大社は式年造替中で入れる所がいつもと違うのか同じなのかよくわかりませんでした。
無料エリアから覗いた有料エリア おなじみの建物(中門)です。
結婚式もやっていました。残念ながら宝物館は工事中で入れませんでした。
だいぶ上の方まで上がってきていたシカさん。
そこから歩いて奈良国立博物館まで行きました。帰りは下りなので楽です。
東大寺は今回パスしましたが、その近くに、「夢風ひろば」という飲食系中心のお店が集まっているスペースがあって、気になっていたのですが、やっと今回立ち寄ることができました。
ちょっと暑いくらいでしたので、大仏プリンのソフトクリームを食べました。他にもおみやげ屋さんもあるし、おしゃれでおいしそうな料理・お菓子を出しているお店がいくつもあって、スクーリングの際の夕食などに使えないかなと考えたりもしたのですが、お店の閉店時間が奈良は全体的に早いんですよね。でも都合が合えば入ってみたいと思いました。
15時半過ぎ頃博物館に着いてみると、えー?建物の外に行列が?やっぱり初日だしこの時間でもまだ多いのかなあと思いましたが、周囲の出店などを覗いて少々時間つぶしをしたら、列はなくなっていました。いやーよかった。
中に入ってもほぼスムーズに観覧することができました。
今回の目玉は、ポスターチラシにも印刷されている、紫檀木画槽琵琶(したんもくがそうのびわ)で、パッと見て、なんか、ルイ・ビトンの柄に似ている・・・と私も思いましたし、ネット上でもそう思う人がたくさんいるようでした。やはりそうですよね。こげ茶色の具合もそっくりです。ビトンもこれを見たのかどうかわかりませんが、そうでなくても日本の家紋などからインスパイアされているとかなんとかというのをちらっと読みました。
いずれにせよ著作権などはとっくに切れていますから、デザインは使えると思いますが。
私はスポーツ用品のブランドはともかくファッションのブランドには全く興味がないので、ビトンのものなど持っていませんが、ビトンと間違えられるのを期待して、この琵琶の柄のコースターを買いました。職場で使おうかなと(笑)。
現物は、本当に美しい精巧な模様でありました。他のデザインの琵琶(螺鈿紫檀琵琶など)も有名で見たことはありますが、これは今回初めて存在を知りました。中国は確実ですが、それよりさらに西の方の国から来たのでしょうか。
今回は、この琵琶の他、楽器がいくつか出ていて、蛇紋岩という石でできた笛があり、それを吹いた音も再生されていました。私も今の学校でお祭りをやるのでこの3年ほど横笛を練習していますので笛には少し興味がありますが、硬い石でよく造ってあるなあ、しかもデザインも彫刻してあってすばらしい、と感心しました。
あとは琥碧魚形(こはくのうおがた)という、コハクで魚の形をつくり、腰にぶら下げる装身具も見に行く前から気になっていました。5cmもないくらいの大きさの魚形で、横から見るとつやつやとした光沢がとても美しくて、生き生きした魚そのもののようでした。それをつなぐ細かい鎖は、現代のものと遜色ないような、繊細なつくりでした。
古代のフェルトも、初めて見ることができました。あったかそうなカーペットみたいです。どの宝物にも何時代のものかという情報まで表示はされていないのですが、奈良時代だとすれば、千年以上前のものが、きちんと保存されて残っているんですからすばらしいですね。
七夕のお祭り(乞巧奠 きっこうでん きこうでん)に使った針や糸も展示されていました。糸(ひも?太いです)も色が鮮やかに残っていました。大学時代の同級生は乞巧奠をテーマに卒論を書いていたなと思い出しました。古代では七夕の時にお相撲もやっていたそうで、その人はプロレス好きなので格闘技つながりでこのテーマを選んだとか。彼女も今年の正倉院展を見に来るといいのですが。
古代の定規も、きっちり目盛が刻まれていて、模様も描かれていて、繊細さに感動します。
日本の天平時代、中国の唐の時代あたりのこれらの宝物は、デザインが繊細で凝っていて、本当に見事です。
だんなも前回の混雑に懲りたかと思ったのに、喜んで来たので、意外でした。まあ、奈良に来ればシカさんに会えるというのも期待の要素の一つだったのかもしれませんが。
人ごみがちょっと大変ですが、空いている時間や場所もあるにはありますので、気候のいい秋に、正倉院展を見に奈良を訪れるのはおすすめです。この時期宿も確保に苦労するだろうし、料金も高くなっていると思いますが、奈良以外に泊まればいいのかもしれません。
紅葉には少し早いですが、色づいている木もありましたし、平城京跡を電車で通過した時に、ススキの波が広がっていて、ああいいなあ、と心を動かされました。ただし、セイタカアワダチソウがススキと勢力争いをするようにとなり合って黄色く咲いていて、これはまずい、なんとか征伐してほしい、と思いました。鳥取県ではセイタカアワダチソウにかなり侵略されてしまっていました。奈良もそろそろやばいです。
今回入ったお店としては、近鉄奈良駅前の柿の葉すしのお店「たなか」のイートイン、そして私が好きなコーヒー店ROCOCOでした。
今年は、「奈良ファン倶楽部」というものに入会してみました。会費が3000円でいろいろな特典が受けられるものです。私もこれまでに拝観料やおみやげ購入などで利用していくらか恩恵を受けています。折々に観光情報誌も送られてきます。多彩な講座やツアー参加もできるようですが、今年はその余裕はないですね。
奈良が好きでよく訪れる人には入会おすすめです。
奈良は穏やかないい夕暮れでした。
卒論執筆その他夏の疲れもとれたようで、やっと例年のように秋を楽しめる元気が出てきたような気がします。試験も一区切りして、心が軽くなったということもあるんでしょうか。
昨夜は東京でも木枯らし1号が吹いたようですが、昼間は適温ですね。しばらく穏やかな気持ちで秋を味わいたいと思います。
ただ、それもあと1ヵ月ほどで卒論草稿が返却されてくるまでの間・執行猶予期間、という感じでしょうかね。
そして次の旅の計画を頭の中で練り始めています・・・来月、来年・・・旅の計画は楽しいものですね。
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