日本史学習拾遺

日本史よもやま話、授業の補足、学習方法

中世の定期市

2013-01-26 03:56:09 | 鎌倉時代
センター試験の結果にショックを受けていた人も、再び立ち上がって、目標に向かってコンスタントに学習に励んでいることと期待しています。

一問一答をやっているとセンター試験に間に合わないからやめておいたほうがいいと言いましたが、センター試験も終わり、これからの私大の入試は、教科書からくまなく出たり、大きな流れを追うような問題が出たりということは少なくなります。本校では国立などの記述問題に取り組む生徒はほとんどいないので大多数の私大の話になりますが。
これからは、日々、少しでも知識を増やしていくことが大切になります。一問一答を使ってもいいでしょう。教科書に載っている知識以上のものを頭に入れていけるようにしてください。

今日は、Z会の攻める日本史シリーズ『テーマ史』の解説に数多く載っている「ちょっと差のつく豆ちしき」を参考にして、少しでも歴史の事項を記憶に残す手助けにしたいと思います。

鎌倉時代になると市が定期的に立つようになりますね。鎌倉時代は、月に3回の三斎市が開かれていたと教科書にはあります。応仁の乱の後から、六斎市になるという社会の変化は理解できているでしょうか?

鎌倉時代の三斎市は、開催日は10日ごとで、例えば4日、14日、14日の場合は四日市と呼ばれました。三重県に四日市市があるように、地名にその名残が残っている所が各地にあります。他には、

五日市(東京都・広島県)   六日市(島根県)   八日市(滋賀県)   八日市場(千葉県)
など。

鎌倉時代の市の様子といえば、「一遍上人絵伝」が有名ですが、ここに描かれている市は、備前国福岡の市場です。福岡という言葉に惑わされないように。福岡県ではなくて備前は現在の岡山県です。「一遍上人絵伝」は、武士の生活を知る際にも興味深いものです。図説などでじっくりと、細かく書き込まれた鎌倉時代の人々の生活を眺めてください。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。