前回に続き、昨年2月の奈良大通信教育 歴史地理学スクーリング三日目の記事です。
学外授業で出会ったお馬さん
同じく学外授業の写真から、おしゃれな蔵。
確か○松さんという名字の人が多いとかで、蔵の家紋?のデザインもそんな感じで。
朝、個人的に興味のある石見鏡作神社を訪れてから、大学に向かいました。それについては後で書きます。
スクーリングの三日目は、基本的に座学で、午後に試験があります。
とにかくたくさんの資料を三日間で配布していただきました。
試験は、野外実習で訪れたエリアの地図にいくつかのポイントを書き入れたりするもの、座学で説明を聞いた内容から選択して解答するものなど、とりまぜて結構ありました。
そこそこ授業を聞いていないと解答できない感じでしょうか。私もあまり真剣ではない方なので危うい感じではありましたがどうにか埋めました。
一つ、自分の覚え用としても書いておきますと、奈良盆地底部における村落景観の特徴に関する問題がありました。
授業で聞いたところでは、大きく三つのキーワードにまとめられるということです。
①集落形態としては「集村」が見られる。環濠集落が多い。14~16世紀に形成された。
②条里地割
律令制に基づいて区画された水田がみられる。奈良に残る水田の区画は、一辺がおよそ100mであるものが多く、条里制の名残りであるとのこと。
すごいですねー。律令時代から田んぼのサイズが変わっていないとは。その頃から営々とお米が作られ続けてきたということでしょうか。なんとも由緒正しい田んぼです。
③溜池
条里制以前から存在していたそうですが、16~17世紀を中心に築造されたそうです。
この溜池については、つい最近、奈良にまつわる面白い記事でも話題として見かけました。都道府県別の貯蓄額か貯蓄率か、それが奈良は全国1位なのだとか。その理由として、奈良では少雨に備えて溜池がたくさんあり、そのような備えをしっかりする土地柄なので、危機管理にすぐれており、貯蓄もしっかりするからなのだという趣旨の記事を読みました。大ざっぱでうろ覚えですが大体そのような話でした。さすがですねえ。奈良の方々はしっかりしていらっしゃいますね。
確かにここに挙げられているような特徴は、よくわかりますね。
試験時間は60分で、案の定、私は早めに書き終えて出て来ました。
試験を終えて、近鉄奈良駅まで行って、私が好きなカフェ、ロココ(ロクメイコーヒー)に入りました。
ニカラグアのコーヒーがおいしかったです。
そして、後日、成績通知書とともに、答案と、解説が返って来ました。スクーリングでこのように答案の返却があるというのは、私が受けた科目では他にありませんでした。丁寧な解説付きで、本当に細かい所まで気配りの行き届いた授業でした。受講生も多いし、先生も準備でご苦労されていると思います。
よく、大学から、宿泊を伴う小旅行のような巡検の案内(ツアー)が送られてきます。その主催もこの授業の先生ということで、本当に地理学の先生は、あちこち旅に行かれて、そのあちこちを地理的によく知っているということは、それだけでも人生が豊かであるように思われました。
そんな(古)地図の世界の一端を、教えていただいて、よい勉強になったなと思いました。
成績は、適当な私でも90点で、この科目(の試験)は、結構、もっと高得点を取られる方が多いのかなという印象です。
最後のスクーリングまで、この2年間、あまり大きな事件もなく、無事終わったな・・・と京都に向けて奈良を立とうとしたところ、定期入れ(クレジットカードや学生証入り)をなくすという、最後の最後にやらかしましたが、近鉄奈良駅で預かっていただいていて、助かりました。
最後にこうした肝を冷やす出来事がありましたが、奈良の人の善意に感謝しつつ、帰路につきました。
さて、明日、科目修得試験を受けに、奈良大へ行って来ます。都合により、1週間早めました。自分の学校の定期考査や入試などで、試験の三重苦状態です。
西日本は雪が大変みたいですね。奈良はどうなんでしょうか?