さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

恥ずかしさって、何だろう。

2012年10月12日 23時56分25秒 | いろいろ

…仕事の帰り道。

乗り換え駅の新橋は、サラリーマンで溢れている。

新橋って、やはりおっさん率が高いんだよなあ。

他の街にもおっさんはいるが、なにがその景色に違いを生んでるのかと感じた時に、

学生や若い女性が極端に少ないからなのかなと思ったりします。

若いころは、40代のおっさんと付き合うのなんて、絶対ないなって思うほどだったけど、

会社の中で日本の動かしているっぽいおっさん達の中に、一緒にまぎれて新橋を歩いていると、

おっさんまみれの中、働くおっさんっていいなあと、高揚感を感じます。

 

でも、そんな立派なサラリーマンと違い、僕は、吹けば飛ぶようなもの。

金曜日なんで、ゲイバーで飲んで帰りたいところだけど、

節約しなくちゃと我慢し、仕事帰りに職場の近くのスーパーで、

自炊用の食材や、日用品を買い込んで買える。

今日は白菜やら水菜やら、持って帰るのが大変なことなど、ちょっと考えたら解るのだが、

今日は帰って部屋で作って食べるぞ、という意思で、思考回路を切断して買い物かごに放りこんでいったら、

通勤にしては大きめのバッグも、パンパンに膨れるほどの荷物。

安くて買ってしまった袋焼きそばの5色パックだけ入りきらず、小さなビニール袋に入れて、下げて帰った。

 

大きなバッグを抱えるのは、周りの人には申し訳ないけれど、

ビニール袋からインスタント袋麺のパッケージが透けていても、

僕はへっちゃらで電車に乗れちゃいます。

電車の中でも、なるべくコンパクトに抱え、今日も新橋で電車を降りる。

一斉に階段に向かう乗降客をやりすごそうとして、人混みから離れた瞬間、

ぼくの視線の真ん中に、ゲイの知り合いの影。

しかし、僕の存在に気づかず、まっすぐ通り過ぎて行った。

大体は、男同志に好意を持つ者の、その独特な視線や雰囲気で気づくものだが、

きっと、大きな荷物とインスタント袋麺の入ったスーパーの袋を持って駅を移動するくたびれた姿が、

それと気づくのを邪魔したのだろう。

知り合いに気づいてもらえなかったのがどうこうじゃなく、

ゲイっぽさが、まったく消えていること。

その時初めて、インスタント麺の入ったスーパーの袋を持って新橋駅を歩いたことを、

恥ずかしく感じたのでした。