東京を離れて、ちょっと地方の道路を走っていると、ローカルで頑張っている外食チェーン店の、
見慣れない看板が、目に飛び込んできます。
月に一度に訪れる茨城で目立っているのは、いまや全国チェーンだけど、
もともと、地元企業だった「COCO'S(ココス)」は言うまでもないくらい、
あちこちに集中的に見かけることが多く、その間隙を縫うように、
「爆弾ハンバーグ」のコピーが目立つ「フライングガーデン」は北関東中心のチェーン。
現在はコロワイドの傘下の「ステーキの宮」は、栃木が発祥で、東北中心に東日本のチェーン店で、
茨城県坂東市が本社の和食のチェーン店「すぎのや本陣」も、よく見かけます。
小売りや外食は、まだまだローカル企業が群雄割拠の状態で、そこから全国を目指したり、
全国チェーンの傘下に入ったりと、営業活動が活発ってところでしょうか。
そんな中、石岡市で度々通りかかる時に気になっていた「珈琲哲学」と書かれた大きな看板。
喫茶店っぽい外装ですが、地方にありがちな大きな駐車場に、独立した建物。
きっと喫茶店風のオリジナルメニューがあるんじゃないかと期待し、その店に、友達に連れて行ってもらいました。
「珈琲哲学」自体は、群馬県が本社の店で、
メニューには、トーストやサンドウィッチはなく、どちらかというと、パスタとピザが充実していて、本格的。
それでも、中には、喫茶店らしいメニューもあって、
画像左側の、パスタにソースとチーズをかけてオーブンで焼いた和風クリームのパスタグラタンは、
生姜が効いたソースで、なかなか、個性的。
でも、一番、ワクワクしたのは、画像にもある、チョコとバナナのクレープパフェ。
なんつーですかね、出てきた瞬間、「あっ、こりゃすごい」と声をあげてしまうほど、
豪華で盛りの良いパフェ。
しかもチョコとバナナを謳っているのに、生のフルーツもふんだんに使っていて、
とても、ちゃんと誠実な仕事をしています。
実家が喫茶店だった自分は、子供のころ、店でパフェを食べたいと言ったら、
たまに作ってもらったりしていましたが、
いつのころか、作る手間がすごくかかることを知って、父親の様子を気にするようになり、
親の前でパフェをリクエストしたり、素直に食べたいものを言う事を遠慮するようになっていました。
もちろん、身内なので、お客さんのオーダー優先で、自分が遠慮するのは子供でも当たり前ですが、
今でもそのことを良く覚えているのは、
父親の機嫌を伺って気を使う事が、子供心に負担に感じたのかもしれません。
そんなわけで、おもいっきり、パフェを食べる時間は、
童心に帰って、気持ちを開放するのに似ているのかもしれせん。
大人だからって、おっさんだからって、僕はパフェをあきらない。
いつだって、パフェの前では、子供です。