さよなら三角また来てへなちょこ

食い意地先行の放浪ブログ。たまにはHIVの事。

八重山・沖縄おひとりさま6Days「どれだけ沖縄を好きになればいいですか?」

2008年08月16日 02時18分31秒 | 旅行
7月11日午後2時。
沖縄県名護市。

山間部の高速道路を走り抜けると、左手に海が見えてきました。
高速道の終点を過ぎて、車はさらに、目的地を目指して、
夏の太陽の光がキラキラと輝く海岸沿いを走ります。

しばらくすると、車は本部町に差し掛かります。
パイナップルの観光農園が右に左に見えてきました。
このあたりは、沖縄で最初にパイナップルの栽培がはじまったエリアなのだとか。

看板   「ハブとマングースショー」
くまぞー 「……なんか、いかにも観光地らしいですね。今どきハブとマングースって!」
おっちゃん「動物愛護団体から抗議が来て、今は決闘は、やってないさ。」


ハブとマングースは必ずハブが負けるらしく、
ハブが足りなくなってしまうのだとか。
決闘を実演できなくなった今では、決闘の様子を映像で見せたり、
水泳させて競争させたりするらしいです。

やがて車は、立派な立体駐車場に入ります。
到着したのは、沖縄県国頭郡本部町「海洋博公園沖縄美ら海水族館」。
2002年にオープンした、観光客に圧倒的な人気を誇るスポットですね。
その名前の通り、この水族館があった一帯は1975年に沖縄海洋博が開催されていたエリアで、
広大な敷地の中には、歴史や文化を学べる施設や植物園やスポーツ施設などがあり、
一日滞在してもすべて回れないくらい、広い公園です。

以前から、この公園には水族館があったらしいのですが、
新水族館の建設に当たり、名称募集をしたところ、全国から多数の応募があったとか。


くまぞー 「名前がいいですよね。『美ら海』っていかにも沖縄らしいじゃないですかー」
おっちゃん「あのころは、ちゅらさんブームだったから、『ちゅら』って名前が流行っていたさ」

2年前に沖縄を旅行した時には、沖縄で水族館って邪道だと思っていましたが、
やはり一度は行ってみくて、今回は念願がかなった形です。

水族館は沖縄の海を再現した展示で、ヒトデなどが生息する浅瀬から、サンゴの海、
そして深海へ生態系が変化していく様子をわかりやすく展示してあります。
よくテレビ雑誌で見る、マンタの泳ぐ巨大水槽は最後のクライマックスです。




餌付けの様子。たくさんの魚が群がって、とてもきれい!





見かけは、巨大液晶テレビにも。とにかくでかいです。





外にはウミガメ館(入場無料!)やマナティ館(入場無料!)
人工尾ひれをつける研究も行っている「いるかラグーン」(入場無料!)もあり、
珍しい海の生き物を間近でみられます。



くまぞー「ありがとうございました!」
おっちゃん「それじゃ、備瀬のフクギ並木でも寄って行こうか。」

というわけで、車で、ちょっと移動した先は、備瀬集落。
この備瀬の集落は、格子状に道が整備され、道沿いには、
家屋を風や日光から遮るためにフクギという背の高い木を植えているそうです。
その古い集落と並木の様子は、海洋博公園とは、まったく違う、沖縄の生活そのもののようです。
うみんちゅの集落なのに、まるで森の中にいるかのようで、吹く風は涼しく、山羊の鳴き声が響き、
日が暮れてきて、ゆんたくの賑やかな様子も垣間見えました。









集落内に順路の案内はあるのですが、格子状の集落なので、迷ってしまいそうです。
なんとか駐車場に戻ったころには、駐車場のおじさん達は、もういませんでした。

くまぞー「絶対に一人じゃ来れないところですよ。本当にありがとうございます!」


車は、一路、コザへ。
来るときには、キラキラと光っていた海が、一転、
大きな夕陽が沈んでいき、空と海が赤く染まっています。

BGMで流していた中孝介の「花」が景色に溶け込みます。
写真には残っていませんが、今回の旅行で僕が一番感動した景色かもしれません。


ご実家で留守番していた、おっちゃんの相方、けん様を迎え、
そしてワンコロがお留守番しているおっちゃんの部屋へ向かいます。

おっちゃん「一度帰ってあげないと、ワンコロがいたずらし始めるさ」
けん様  「全然電話繋がらなくて、心配したさー。」
くまぞー 「のんびり見ていて遅くなってすいませんでした。」
けん様  「くまぞーもブログ更新してないし、事故でもあったんじゃないかって」
くまぞー 「電源が切れそうだったんで、この後の夕食も楽しみだったんで、ちょっとセーブしちゃったんですよ」

ワンコロには、再びお留守番してもらって、
向かった先は、沖縄県那覇市西「ジャッキーステーキハウス」。
けん様の行きつけのステーキレストランで、
僕も、この日のステーキを楽しみにしていました。

沖縄で古くから営業しているレストランの一つで、
店内には占領下の米軍のお墨付きであったAサインの証書を今でも飾ってあります。

くまぞー「どのメニューもすごくおいしそう!たぶん一人だったら毎晩食べに来るかも!」


焼かれてきた肉をテーブルの上にあるステーキソースとしょうゆ、
お好みで、味付けして、食います。




くまぞー 「肉食ったー!すごく満足ですよ」
おっちゃん「くまぞーの後ろの二人組は…」
けん様  「こっちの人か、ほんまもんか、わからないな」


その二人組の正体は、桜坂で飲んだ店で、
再び遭遇したことで、無事解決です。
この日行った一軒目のお店は、明後日開かれるテニス大会で
ないちゃーやうちなんちゅのお客さんで大賑わいです。

二軒目に行った店は、はこじんまりしたお店。
観光客の僕にも、お客さんがかまってくれます。

お客さん「備瀬行ったの?備瀬崎まで行かなくちゃ!海きれいさー」
くまぞー「残念だったなあ。まだまだ沖縄知らないところばかりですね」
お客さん「生まれどこ?静岡?さかなセンター行ったよ!」


…かまってくれるというか、だんだん「絡まれ」モードに。

おっちゃん「ちょっと心配になったさー」
くまぞー「ゲイバーなんて絡まれてくれているうちは、まだ華があると思っているから、ぜんぜん大丈夫ですよ!」


時刻は午前1時半を回っていました。
長かった沖縄旅行も、今夜が最後の夜です。
店を出て、運転代行を呼ぶ僕ら。
シャッターが閉まり、誰も歩いていない牧志の商店街を、ぶらぶらと。
寂しげな風景を僕の心と重ねるように、カメラで追っていました。