ミャンマーの今

社会民主党神奈川県連合もメールマガジンから転載しています。

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ミャンマの今

　私事ですが、私は今ミャンマーでホテルの設計をしていて今年はすでに３回ミャンマーに行っています。１１月には国会議員選挙があり、 今（ひと月ほど前になりますが・・・）ミャンマーは選挙モードで大いに盛り上がっています。とは言っても現軍事政権を推す声は全く聞こえて来ず、街はアウンサンスーチーさんが率いる政党（国民民主連盟：ＮＬＤ）の応援一色です。

　町を行く車（タクシーがほとんどですが）の６、７割がＮＬＤの赤い旗をたなびかせて走っていますし、 街頭でのＮＬＤ議員候補の演説会も、スーチーさん本人がいなくてもあっという間に黒山の人だかりになります。ある日ＮＬＤの党員が道にワゴンを出し、旗やＴシャツ、バッジや帽子などの応援グッズを売り出したところ、 寄付金分が含まれているのでかなり高価であるにも関わらず、人々はそのグッズを奪い合うようにして買い求めていました。ＡＫＢ４８並みの人気なのです。言うなれば横浜や相模原の街頭で私たち社民党員が福島みずほさんのグッズを売ったらすぐに売り切れたというような話です。 チラシを受け取ってもらうだけで四苦八苦している我々からすれば羨ましい限りです。ところでスーチーさんはその福島みずほさんと会っていますし、連帯のあいさつも交わしています。

　現軍事政権はどちらかというと左派政権ですが、自民党はこの政権を支持していて資金援助などしています。 自民党はあたかも自分たちにも思想があるかのごとく、いろいろ偉そうな事を言っていますが、金になりそうなら左翼とでも手を結ぶのです。
　社民党はどちらかというと左側の政党ですが、スーチーさんを軟禁するなど人権を蹂躙している政党とは手を結びません。つまり日本国内の左右とミャンマーの左右の関係はねじれています。

　選挙の盛り上がりを見ていますと、この国の人たちは本当にスーチーさんが大好きなこと、そしてスーチーさんを心から誇りに思っていることが伝わってきます。
　スーチーさんはミャンマーで唯一の国際的な人物であり、もしかしたらミャンマーという国自体より有名かもしれません。
　ほとんどの有権者にとって『全てを託しても良いと思える政治家』を持っている国民は、たとえ現状では決して豊かとは言えなくても幸せだと思います。