ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

LOREZ ALEXANDRIA

2008年01月31日 | 女性ボーカルA
KING/542/LOREZ ALEXANDRIA/THIS IS LOREZ/1957

このアルバムを入手したのはつい最近なんですが、そのキッカケになったのがGoldmine JAZZ Album Price Guideという本で、この中に本アルバムが写真付で載っていて価格が$100~200となっていたので価格の高さに驚きましたが、そのせいもあって覚えが良かったんでしょうね。しばらくして国内の某オークションで見かけたので応札したのですが片手に届かずに入手できたアルバムです。日米の人気の違いとそれに伴う価格の差をちょっぴり感じたのでした。ただ本盤は少し反りがあります。聴けない事はないのですが、DL102のカートリッジ本体が盤をこすりそうなので例の修正器で直そうと思うのですが、フラット・エッジの盤の為に修正できるかどうか分かりません。修正器の説明書にはフラット・エッジの盤は修正できないとありましたから無理かも知れませんね。

本アルバムは1957年, KINGレコードに彼女が吹き込んだ初アルバムです。ゴスペルの影響を受け学生時代は教会で歌い込んできた彼女ですが、黒人くささが薄く歌い口はクリス・コナーのような感じも受けます。ジャケットの印象と聴いた時の印象の差がかなりあるアルバムです。ゴスペルかブルースを聴かされるような, このジャケットで売上げにも悪影響したのではと思いますが実際はどうだったんでしょうか。バック・コーラスがつくA-1のTHOUGHT ABOUT YOUは少し落ち着きませんが彼女の若々しいボーカルで幕開けします、この曲だけバック・コーラスがあるのですが、バックコーラス無しの方が良いのにと僕は思います。B-2の I'M GLAD THERE IS YOUはオーボエがバックで聴こえますが、これが落ち着いた雰囲気をさらに高めてバラード調にはよく合います。B-3のTHOU SWELLは曲もお気に入りの一つで彼女もスイングしながら楽々と歌っている感じで初アルバムの緊張など微塵も感じさせません、このあたりは大物ぶりを感じます。フルートの音色が際立つA-5のPENTHOUSE SERENADEや, しっとりと歌われていA-6のAND THERE YOU ARE、期待を裏切らない軽快なタッチで歌われるB-2のYOU MAKE ME FEEL SO YOUNG、B-3のI'M MAKING BELIVEあたりの曲が僕はお気に入りです。またB-4のBALTIMORE ORIOLEを聴いて声質は違いますが前述のクリスにすこし似ていると感じました。

パーソナル:LOREZ ALEXANDRIA(vo), KING FLEMMING(p. arrg), RUSSELL WILLIAMS(b), VERNEL FOURIER(ds), WILBER WYNN(g), RONALD WILSON(fl. oboe), AUDREY JONES(bongos)

収録曲
A面
1, THOUGHT ABOUT YOU
2, I'M GLAD THERE IS YOU
3, THOU SWELL
4, SNOWSTORM
5, PENTHOUSE SERENADE
6, AND THERE YOU ARE
B面
1, THE SKY IS CRYING
2, YOU MAKE ME FEEL SO YOUNG
3, I'M MAKING BELIVE
4, BALTIMORE ORIOLE
5, YOU STEPPED OUT OF A DREAM
6, NECESSITY

RITA REYS

2008年01月30日 | 女性ボーカルR
(蘭)PHILIPS/P 08062L/RITA REYS/JAZZ PICTURES/1961

1月は出張が多くそれが一段落したのでホッとしたのでしょうか, 昨日玄界灘の冷たい風にさらされたからでしょうか, 風邪をひきかかっているようです。今晩は早く休むつもりです。

本アルバムも人気盤でよく知られていますので僕がいまさら感想を書くのも気が引けるのですが、聴き馴れたこのアルバムを今晩は聴いています。ジャケット写真はオリジナル盤のですが、50年近く前のアルバムとは思えないほど状態が良い一枚です。僕はリタ・ライスというシンガーの声は冷たくというか冷静な声だというように感じています。それが本アルバムではお茶目な要素が加わっているように感じてなりません、そういう印象もあって彼女のアルバムの中では本アルバムが一番のお気に入りです。本アルバムが録音された当時にもっぱらヨーロッパで活動していたケニークラークが参加しているのも演奏に活気を与え全体を引き締めているように思います。また本アルバムはライブ録音ですが録音が非常に良く, それが為にライブにしては拍手等の音が不自然という声も聞きますが、僕は拍手はあった方がいいと思いますし、ライブといってもライブハウスではなくコンサート・ホールでのライブである事が判りますので僕が聴くにはそんなに不自然には思えません。このアルバムを聴く時に感じるホールの広さというか空気感というものが伝わってくる秀逸な録音ではないでしょうか。

アップテンポで元気良く始まるA-1のI'M GONNA SIT RIGHT DOWN AND WRITE MYSELF A LETTERも僕はお気に入りですし、次のAUTUMN LEAVESも好きですが, A-4の POOR BUTTERFLYがかなりのお気に入りです。B-1の I GET A KICK OUT OF YOUもグングンと飛ばしまくりで好きですし、続くB-2のI REMEMBER CLIFFORDはじっくりと聴かせるお気に入りですが、演奏曲順にも変化があってイイと思います。B-3のTANGERINEも軽快にスイングして好きです。まず本アルバムで聴けないような演奏はないと思うのです。
(下がオリジナルのレーベル写真)
こちらがフォンタナPHILIPS復刻盤のレーベル写真
ジャケット及びレーベルに至るまでオリジナルに忠実に再現という割りにはかなり違いがあります。でも再生音は復刻盤も良いカッティングだと感じました。オリジナルと比べてさほど遜色ない再生音です。僕のブログを訪問くださる方で、もし何らかの盤で本アルバムをお持ちでない方はいらっしゃらないとは思いますが、もしお持ちでない方は未だフォンタナ盤はショップに在庫があって販売されているようですから、入手を検討されてはいかがでしょうか。僕はフォンタナの回し者ではありませんが, 薦めさせていただきました。おやすみなさい。

パーソナル:RITA REYS(vo), PIM JACOBS(p), WIM OBERHAM(g), RUUD JACOBS(b), KENNY CLARKE(ds)

収録曲
A面
1, I'M GONNA SIT RIGHT DOWN AND WRITE MYSELF A LETTER
2, AUTUMN LEAVES
3, CHEROKEE
4, POOR BUTTERFLY
5, CAN'T WE BE FRIENDS
B面
1, I GET A KICK OUT OF YOU
2, I REMEMBER CLIFFORD
3, TANGERINE
4, SPEAK LOW
5, WHAT'S NEW

MARIA CREUSA

2008年01月29日 | 女性ボーカルC
(BRAZIL)RCA-VICTOR/103.0077/MARIA CREUSA/EU DISSE ADEUS/1973/stereo

マリア・クレウザの紹介は本アルバムで2枚目です。僕は彼女のアルバムは2枚しか持っていないんですが、これはとっておきの1枚です。以前に彼女のLESSAO NOSTALGIA/1974を記事にした時に、ken-kさんが彼女の中では本アルバムが一番のお気に入りとのコメントをいただきましたが、実は僕もこのアルバムがすこぶるお気に入りです。邦題は“リオの黒バラ”らしいのですが、EU DISSE ADEUSはI SAID GOODBYEという事らしいです。彼女は1944年生れですから本アルバムを収録した時は29歳という年齢でした。脂じゃなく歌に油が乗ってきた頃でしょうか。残念ながらポルトガル語が判らない為にバックのメンバーがよく判りません、ジャケット裏にはアレンジャーの名前はあるのですがその他の伴奏者名は無いようです。ギターやドラムを擁したオーケストラ伴奏とご理解ください(間違いかも?)
本アルバムを総括的に表現するならば何と言うしっとり感と儚さが表現されているんだろうという印象です。本アルバムはジャズアルバムではなくボサノヴァそれもサンバカンソンだと思いますが、そういう範疇を越えて女性ボーカル好きの方なら本アルバムの彼女のボーカルに心奪われるはずです。A-1のFEIJAOZINHO COM TORRESMOのメロディーは楽しげながらどこか物悲しさを感じた時から本アルバムの虜になると思います。ギター伴奏で歌うA-2のAPELOはあの情熱的な南米気質の心の奥底に秘めた熱情を感じます。メロディーと時々入るギターの音色がきれいなA-5のNOSSOS MOMENTOS。アントニオ・カルロス作のA-6のDESESPERO(絶望?)は切なく可愛い歌い口で僕のお気に入りです。ポツポツと歌うB-1のBOBO FELIZですが曲間に入るギターもいいですよ。B-3のCHAO DE ESTRELASこういうバラード調の曲をサンバカンソンというのでしょうか。ここまで聴きながら書いていたのですがB-6のEU DISSE ADEUSを聴いているとサンバカンソンはボサノヴァの演歌だと思いました。メロディーこそ違いますが演歌そのものと言えるのではないでしょうか(?)
ジャケットは例によってペラジャケですが彼女の横顔と黒いドレスが物悲しさを表現しているようで、出来の良いジャケットと思います。

収録曲
A面
1, FEIJAOZINHO COM TORRESMO
2, APELO
3, CANCAO DA VOLTA
4, JANELAS AZUIS
5, NOSSOS MOMENTOS
6, DESESPERO
B面
1, BOBO FELIZ
2, A NOITE DO MEU BEM
3, CHAO DE ESTRELAS
4, OBSESSAO - NAO ME DIGA ADEUS - POIS E - A FLOR E O ESPINHO
5, SIMPLESMENTE
6, EU DISSE ADEUS


ANITA O'DAY

2008年01月28日 | 女性ボーカルO
CLEF/MGC-130/ANITA O'DAY/COLLATES/10inch

今晩はまたも雪が降っています。この調子だと朝まで降り続くでしょう。となると明日朝の交通は大混乱です。明日は今月最後の取引先訪問があり北九州まで行く予定です。それで忙しかった1月の出張も終りなんですが新幹線はどうでしょうか。あまり遅れずに運行して欲しいのですが。

このアルバムは12inchは持っていたのですが、10inchは所有しておらず,やはり欲しくて探していました。数カ月前に海外のオークションで見つけ、誰も札入れしないので僕が入れました。数十ドルでした。するとそのまま落札してしまいました(驚)。嬉しいような本当に品物は大丈夫なんだろうかと心配しながら、セラーに送料はいくらかとメールしました。すぐにセラーから返事があり“お前はこのアルバムを落札したけれど、自分は盤の状態やジャケットの状態を全然説明していない。にも係わらずお前は入札して落札したけれどそれでいいのか?普通は事前に盤の状態を尋ねてくるもんじゃないか? お互いに納得してからやりとりをするのがハッピーじゃないか!”という内容です。そう言われればそのとおりのお話で恐れ入りました。それで遅まきながら“親切に有難う。そのとおりですね、盤の状態を尋ねるのを忘れていました。それを確認させてください。もう一つ自分は既に12inch盤を持っているけれど、出品したアルバムは間違いなく10inch盤なのか?自分は10inch盤が欲しいんだ”とメールしたところ、セラーから“OK, それじゃ盤の状態を教えよう。これはあまり良くない、キズもかなり有るし、実は針飛びも一ヶ所あるんだ。10inch盤である事は間違いない”と来ました。針飛びするのかと今さらながら落胆して読み進むと “しかし俺はこのアルバムを2枚持っている。もし希望するなら自分用のを送ってやろう、それは小キズはかなり有るが針飛びはしないから、それでいいか?”というので“当然にそれを送って下さいませませ”と連絡したのです。それから送金の段取りをしたのですが、先方が送ってくれたINVOICEではなぜか落札価格+送料の合計になりません。このセラーはおかしいんじゃないかなとか、頭は大丈夫ですかっていう気にもなりましたが、さらに数度のやりとりを経て支払いがようやく完了しました。支払い完了した後にセラーは“お前はシュアーな奴だなぁ”とか言われましたが、あなたは完全に計算違いしてらっしゃったのですよ。それから待つ事, 数週間後に届いたアルバムです。僕にとってはやきもきさせられたり冷や汗ものだったりした苦労が思い出されます。盤の状態はA面の最初の一部がチリパチ音が多く、音が少し曇っていますが、それ以外はそう気になるほどの雑音もなく聴けました。そういう思い出のあるアルバムです。無事届いてみると、あの価格でキチンと送ってくれて本人はもっと高値を期待していたんだろうなぁ~、あのセラー真面目な人だったんだなぁ~と思える僕でした。

この10inch盤と12inch盤に収録されている内容は曲数は違うのですが同じ内容です。このアルバムの中で僕がアニタって凄いなぁ~と思ったのは、どちらのアルバムにも収録されているA-1の ROCK'N ROLL BLUESで僕の好みの曲ではないのですが後半にアニタがスキャットでバックに併せて或いはバックを煽るかのようにバックと対等にそれ以上に歌うのが感嘆しました。また彼女のスキャットがバックと寸分狂わずピタッと合っているのにも驚きました。この曲は好き嫌いを越えて彼女のスキャットを一度は聴く価値があると思います。

以下は以前の記事です。
NORGRAN盤でAnita O'day の“SINGS JAZZ”1952年録音です。アニタはノーマングランツが52年にバーブに録音するチャンスを与えてからスランプを脱し54年の“ANN EVENING WITH ANITA”から本格的に開花したと言われています。これはその以前の録音ですが, このアルバムでもすでにアニタ節ともいえる色気とキュートな魅力があり、あねごスタイル風をも感じさせますが、アニタ節を確率させる前の模索している部分も感じられますし、若い頃の活発なアニタもあります。
↓NORGRAN/,GN-1049/ANITA O'DAY/SINGS JAZZ/12inch盤 若干ジャケットの色が違うようにも思えますが、あまり変わりません(パソコンの画面上ではどう映るでしょうか)
曲目ごとのパーソナルは下に記しました。

収録曲 *印が10inchに収録されている曲です。
A面
1, ROCK'N ROLL BLUES *
2, LOVE FOR SALE *
3, LULLABY OF THE LEAVES *
4, LOVER COME BACK TO ME *
5, NO SOAP,NO HOPE BLUES *
6, SPEAK LOW *
B面
1, PAGAN LOVE SONG
2, AIN'T THIS A WONDERFUL DAY
3, SOMEBODY'S CRYING
4, VAYA CON DIOS
5, THE LADY IS A TRAMP *
6, STRAWBERRY MOON *

Lover Come Back to Me, Lullaby of the Leaves, Rock and Roll Blues, Love for Sale
Roy Eldridge (tp) Bill Harris (tb) Budd Johnson (ts) Cecil Payne (bars) Ralph Burns (p, arr) Al McKibbon (b) Don Lamond (d) Anita O'Day (vo) NYC, January 22, 1952

No Soap-No Hope Blues, Speak Low, The Lady Is a Tramp, Strawberry Moon
Roy Kral (p), Earl Backus (g), Johnny Frigo (b), Red Lionberg (d), Jimmy Wilson (bgo), Anita O'Day (vo) Chicago, IL, July, 1952

Pagan Love Song, Ain't This a Wonderful Day, Somebody's Cryin', Vaya con Dios
Andy Secrest (tp) Anita O'Day (vo) Larry Russell (dir) unidentified orchestra, including strings Chicago, IL, December, 1952

ジャズ喫茶“YURI”

2008年01月27日 | 世間話
昨日は名古屋へ出張しました。お客さんと会食した後にジャズ喫茶のYURIへ行き、待ち合わせしていたK氏を待つ間, バーボンのオン・ザ・ロックを飲みながらジャズを聴いていたのですが、その時にかけられていたアルバムがMERCURY/JOE NEWMAN QUINTET AT COUNT BASIE'Sでしたが、ジャケットを見た感じでオリジナルだろうと思いますがイイ音がしていました。このお店の音は歯切れが良く迫力充分でした。僕が自分で部屋で聴く時にはあまりボリュームを上げていないのがよく判りました。これぐらいボリュームを上げないとお客さん同士の会話の声で音楽が邪魔されるんでしょうかとそんな事を考えているとK氏がいらっしゃいました。しばし話をした後に、若いお客さんが多いこのYURIを出て別のお店へ向かいました。YURI名物の狸の特大焼き物が見送ってくれました。
次にK氏が案内してくれたのがジャズが聴けるビストロといった感じの洒落たお店で、向かいのライブハウスが経営しているとの事でしたが名前は覚えられませんでした。ここは女性ボーカルのレコードがあり、CLUMBIA/SARAH VAUGHAN/AFTER HOURS WITH等を聴きました。ここもお客さんが多く熱気がありましたが、若い女性のおしゃべりの熱気の方が強かったかも知れません、お洒落なお店でした。嫁さんを連れていってあげたいようなお店です。このお店でさらに二人のジャズ通の方と合流してしばし雑談の後、時計を見ると終電も近いという事でお店を出たのですが、さらにもう一軒行こうという話しになり、歩いてそのお店へ、外は無茶苦茶寒かったですが、辿り着いた半地下のジャズ・バーはマスターが一人で切り盛りしている落ち着ける小さな空間で我々には居心地の良い空間です。ここで名古屋独特のおまけサービスを堪能しました。僕は夕方の会食で焼酎を4杯ほど飲んで、YURIでバーボンを1杯、次の店でワインを1本(二人で)飲んでいましたので、このバーではビールにしたのですが、スパゲッティーとかお好み焼き風のキャベツ焼きその他が付だしで選べるようになっているんですね、それで会計は1500円です。安過ぎるんじゃないんでしょうか?スパゲティーだけを食べても800円ぐらいは支払うのが普通じゃないかと思う昨今、飲んで喰ってジャズ聴いて1500円ですから(感激)。このバーの音も良かったですねぇ、もう酔っていましたがそれでもエエ音でした、きっと部屋の大きさと装置のバランスがよかったんでしょう、マスターも試行錯誤されたんじゃないかと拝察しました。ここではREPRIZE/FRANK SINATARA/COUNT BASIE AND HIS ORCHESTRA等を聴かせてもらいました。遅くなったので、そろそろ解散ということになり店の外へ出るとお店のドアのところへ“ご自由にお持ちください”という札と共にアルバムが数枚、“エッ、本当に持ち帰ってええんですか?”という気持ちでしたが、国内盤EPIC/SADE/PROMIDEをいただきました。レコードショップでサービス品としてレコードを貰った経験はあるものの、それはすべて海外での話で、国内で無料お持ち帰りは初体験で無性に嬉しかったです。僕にとっては良い思い出のアルバムになると思いました。帰り道はますます寒かったのですが気持ちは温かいもので満たされていました。K氏に感謝しながら宿へ帰り即爆睡でした。K氏ならびに同行いただいた紳士淑女のお二人、本当にありがとうございました。この場を借りてお礼もうしあげます。

SU HOLLIDAY

2008年01月25日 | 女性ボーカルH
英COLUMBIA/SU HOLLIDAY/I WANNA SAY HELLO/1966

今宵は久し振りに自宅で音楽を聴きながら、ブログの内容を書いています。やはり僕の居場所は自宅が一番、それも自室がベストであります。4~5日自宅で音楽を聴かないと、皆さんの場合は禁断症状が出てきませんか? 僕は早く帰宅して自室で自分のスタイルでボーカル物を聴きたくでウズウズしてきます。出張先で聴いたジャズはレコードTOPSと新宿のDUぐらいでしたが、自宅で聴くのが一番寛げます。再生音も自宅のが一番良いように感じます、きっと僕の耳はそれに馴れ切っているのと自室にあった装置になっているのでしょう。

このアルバムはシンガーの名前は全く知りませんでしたが、店頭でアルバムを見た時に表と裏を見て良さそうな感じがしたので購入したものです。不見転で買った一枚でしたが内容は期待を裏切りませんでした。スー・ホリディーというシンガーの生れや経歴は知りません。ライナーノートの裏には“赤ん坊の時に揺り籠の中で既に彼女は歌い始めていた”という役に立たないけれど妙に説得力のある文章とその他が書かれていましたが具体的説明はないようです。家系的な事は判りませんが彼女はヘレン・シャピロの従姉妹だそうです。
彼女の歌い口ですが英国の白人女性ボーカリストにしては少しブラックな味わいがありますが、それはほんの多少という意味です。判りやすく表現するならばサラ・ボーンに歌い回しが似ているのですがサラほど味が濃くないです。アルバム最初の曲、ボンゴの演奏で始まるA-1のTAKE THE “A”TRAINですが、この1曲を聴いただけでも入手して良かったと納得できると思います。続くA-2のEARLY AUTUMNもしっとりとした曲の持ち味を生かしながらしっかりと歌っています。A-4のDARK STREETS ON SUNDAY、こういう物悲しく歌うのが彼女には合っているのでしょうか。いろんな表情を感じさせながら歌われるA-5のDON'T GET AROUND MUCH ANYMOREもイイですよ。アルバムのタイトルになっている曲B-2の“I WANNA SAY HELLO”はスローバラードですが聴く回数につれて良さが深まってくるようです。B-4のBABY DOLL I LOVE YOUも思い入れが存分に感じられます。録音は非常に良く、パーカッションが生々しく鳴り、ブラッシングの音も後ろでハッキリと主張しています。

パーソナル:SU HOLLIDAY(vo), JERRY ALLEN(p), RONNIE VERALL(ds), BOBBY ORR(ds), BARRY MORGAN(perc), BRIAN BROCKLEHURST(b), IKE ISAACS(g), LEON CALVERT(tp), TONY COE(ts)

収録曲
A面
1, TAKE THE “A”TRAIN
2, EARLY AUTUMN
3, HAPPY TALK
4, DARK STREETS ON SUNDAY
5, DON'T GET AROUND MUCH ANYMORE
B面
1, THE REASON MUST BE YOU
2, I WANNA SAY HELLO
3, JET SONG
4, BABY DOLL I LOVE YOU
5, SING FOR YOUR SUPPER

廃車でしょう

2008年01月24日 | 世間話
風が強く雪も舞う江戸より帰宅しました。寒かったです、やはり自宅が一番落ち着いて疲れもとれるようです。

首都圏は風が強く電車は間引き運転していましたし、風が強くて空気が乾燥していますから、うるおい不足か寝不足か目がショボショボしました。午前に営業所にいるとドーンと大きな音がしたので外に出てみると駐車場の街灯が風に煽られて倒れ車を直撃していました。街灯の地中部分が腐食していたのが原因のようです。車の持ち主は会社の同僚ですがフロントガラス大破、ルーフもボッコリと凹み、もう修理するよりも買い替えた方が安く上がるのは一見して判断できる状態でした。N氏の車に合掌です。

レコードショップTOPS

2008年01月22日 | 世間話
朝の飛行機で羽田へ出て来て横浜へ行きました。商談が予定より早く終わったので横浜から京浜急行で川崎で降り、そこから歩いて3分のところにあるレコード・ショップ“TOPS”でレコードをザッザッと見てきました。レコードの大半は輸入盤です。もちろんオリジナルもありました。店は大きな店ではありませんがジャズを中心にボーカル物も含めてかなりの枚数を置いています。以前から通販でレコードを買っていたので、渡辺店長とは初めての気がしませんでした。壁にかけてあったレア物と言うか価格が高いものではTINA BROOKS/TINA BLUEとEmArcy/HELEN MERRILL/CLIFFORD BROWNのが美品で飾ってありました。どちらも数十万で全く手が出ません(脂汗)。こなれた価格のボーカル物LP2枚とEP1枚を購入して送付してもらうことにしました。送料は一万円以上は無料です。

このお店は雑居ビルの3階にあるのですが、階段が急です。行きはヨイヨイ帰りは怖いとまでは言いませんが、降りる時は足を踏み外さないようにしましょう。店長の渡辺さんは生まれも育ちも川崎だそうで、僕も高校の一時期は川崎区の隣の隣の区に住んでいましたので川崎駅周辺や渋谷へよく出かけていましたが、川崎駅周辺もキレイになりました。僕が高校生の頃はもっと雑然として労働者の街といったイメージがありましたが、映画館にしても洋食屋にしても安くてボリュームのある食事を提供するお店が多かったように思います。とそんな話をしてTOPSを後にした僕でした。レコード専門店が少なくなってしまった今ですが、こういうレコード・ショップこれから先も続けて欲しいです。

うなぎ

2008年01月22日 | 世間話
湯島天神近くにある, うなぎの“小福”です。小さい店ですがうなぎは美味かったです。一番美味だったのは白焼きです。本ワサビを少し載せてそのまま食すも良し, 醤油をちょいとつけて食すも良しでした。ここのうなぎはあっさりとした味わいで僕には食べやすく好みのタレで仕上げてありました。僕は関西の生れですが, ウナギは焼く前に蒸す江戸前が好きで鮨も江戸前が好きです。最近は食べるようになりましたが以前は押し鮨は買ってまで食べようとは思いませんでした。これはこれでおいしいと最近は思えるようになりました。

ところで電気のサイクルですが、関東では50Hzそして関西は60Hzというサイクルになっていますが、これはオーディオにはあまり関係ないのでしょうか。古いタイプのターンテーブルやオープンリールは東京から関西へそのまま持ってくると回転が変化する事は知っているのですが、その他の事は知りません。僕は電気の知識がないのでどうとも言えないのですが、東京近郊へ住んでいる友人は関西の方が東京よりオーディオにとっては良いとか言っていましたが、そこまで違うものなのか?関西と関東に住んだ彼は関東では同じオーディオでも音が薄くなるんだと言っていたのを思い出しました。これはどちらでも大きな違いはないと思いますが、うなぎの蒲焼きの話からサイクルの話を思い出しましたのでそういう話もあったという事でご笑納ください。

明治記念館

2008年01月21日 | 世間話
先週末から東京へ行ってきました。昨日の最終便で岡山空港へ帰ったのですが、飛行場も周辺も雪景色で真っ白でした。駐車場へ行くと、私の車はカマクラのように雪に覆われた状態で、手で雪かきをしてゆっくりと帰宅しました。普通なら45分で帰れる距離を2時間半かけて帰りました。帰る途中で放置された車も多く、峠ではロータス・エリーゼがスピンしたままで放置されていました。普段雪が降らない僕の地方では何年かに一度雪が降り3センチほども積もるとこの有り様です。チョイ疲れもうしたデス。

東京へ行ったのは次女の挙式の事で式場の下見も兼ねた衣装の打ち合わせでした。式場は明治記念館で、ここの本館も由緒あるというか歴史を感じさせる建物門構えでしたので紹介します。下の写真は中庭で、この中庭は信濃町という位置にもかかわらず、中庭からはビルらしき高い建物が一切見えないつくりになっていて落ち着きます。

中庭を散策していると“さざれ石”が置かれていました。あの“君が代”で歌われるさざれ石ですが、実物を見たのは初めてで、これが苔むすには千年はかかるんじゃないのかと思える石でしたので、下に写真を載せておきます


*お知らせ  明日より仕事の都合で再び東京へ行きます。木曜日に帰宅予定です。

MONICA ZETTERLUND

2008年01月17日 | 女性ボーカルW,Y,Z
COLUMBIA/SEGS47/MONICA ZETTERLUND/SWEDISH SENSATION/7inch

久し振りのEP盤です。以前にモニカのMED ANDRE ORD/EP盤を紹介していますが、彼女のEP盤としてはこちらの“SWEDISH SENSATION”の方が“SWEDISH SWEET”と並んで人気も有りよく知られているアルバムではないでしょうか。このEPは1958年に販売されたもので彼女のデビュー・アルバムであるように記憶しているのですが確認はできていません。50年を経てまだ当時とほぼ同じような音楽を聴かせてくれるのも嬉しいものです。大切に扱われたレコードの寿命はこれからも生き続けるんでしょうね。下にパーソナルと曲名を表記しましたがジャケット裏のノートはすべてSWEDEN語で書かれている為に伴奏者の楽器名は推測です。もし間違いあればご指摘ください、訂正させていただきます。曲名は間違いありません。本アルバムに収録されている内容ですが、モニカはシンガーであったと同時に女優(当時は女優の卵ですかね?)でもあったわけですから、曲への情感の込め方がやはり上手いように感じます。4曲とも甲乙つけがたくどの曲も聴かせてくれます。4曲入りのEPは, 収録曲数の少ない10inchとあまり違いないような感覚もします。目がねを口元に持っていっている若い彼女(当時21才)のキレイな顔写真も人気のジャケットです。盤は傷んでおらず以前からのオーナーに感謝したいところですが、ジャケットはさすがに経年により表面が少し荒れています。

パーソナル:MONICA ZETTERLUND(vo), AKE PERSSON(trb), JOE HARRIS(ds) ARNE DOMNERUS指揮によるオーケストラ伴奏

収録曲
1, I SHOULD CARE
2, IT'S ALLRIGHT WITH ME
3, EASY STREET
4, IMAGINATION

*明日より江戸へ旅に出ますので日曜日までお休みさせていただきます。よろしくお願いします。

JENNIE SMITH

2008年01月16日 | 女性ボーカルS
CANADIAN AMERICAN/SCALP 1010/JENNIE SMITH/NIGHTLY YOURS ON THE STEVE ALLEN SHOW

今日はこちらも寒くなりました。皆さんお風邪を召されませんようにお気をつけくださいませ。
このジェニー・スミスのアルバムはJENNIEに続いて2枚目の紹介です。このCANADIAN AMERICANというレーベルポップ主体というわけでも無いと思いますが、LINDA SCOTT/GREAT SCOTTも本アルバムと同時期に発売されたようでジャケ裏に写真があります。彼女のボーカルは爽やかで透明感があり、またよく声が伸びていくところが気持ちいいのです。それとときおり見せる可愛く甘えた風情に魅かれます。元気良く歌い始めるA-1のTHE COLUD BE THE START OF SOMETHINGにも可愛さを感じます。もうスイートだ可愛いと表現されて素直に喜ぶ年齢でもない当時の彼女ですが、そのように感じてしまうところが不思議です。A-2のFLY ME TO THE MOONはしっとりとスローで歌いますが健気に歌っています。この健気に歌っていると感じさせるところが吸引力でしょうね。A-3のI'LL GET BYとA-5のAS LONG AS HE NEEDS MEもスイートですよ。僕はこの“AS LONG AS HE NEEDS ME”が本アルバムの中では一番好きでしょうか。B-3のMEAN TO MEやB-6のNICE AND EASYも彼女の持ち味がよく出ていると思います。このアルバム全体を表現すると以上のようなところです。ところで本アルバムはステレオ盤ですが、初期のステレオ盤の良くない部分が露呈しています。どんな聴き味かと言うと、彼女のボーカルが片側のスピーカーから伴奏は片側のスピーカーから聴こえ真ん中がぽっかりと空いてしまいます。ボーカルを真ん中へ持ってこようと無理に調整すると左右のバランスが片方に偏ってしまいます。録音自体は悪くないので、それが惜しいアルバムです。彼女が18歳の時のデビューアルバムRCA/JENNIEが清純さでは一番かと思いますが、このアルバムも聴けますよ。

MORT GARSON指揮アレンジによるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, THE COLUD BE THE START OF SOMETHING
2, FLY ME TO THE MOON
3, I'LL GET BY
4, SPEAK LOW
5, AS LONG AS HE NEEDS ME
6, MY MAN
B面
1, LET'S FACE THE MUSIC AND DANCE
2, THEY'VE GOT A LOT TO LEARN
3, MEAN TO ME
4, GRAVY WALTZ
5, SOMEONE TO WATCH OVER ME
6, NICE AND EASY

CHERIE LYNN

2008年01月15日 | 女性ボーカルL
BREEZE RECORDS/BRC-1304/CHERIE LYNN/SHADES OF CHERIE/

今日は日帰りドック検診へ夫婦揃って行ってまいりました。夫婦で検診結果を聞くことは僕はやや苦手ですがそこは自分を抑えておきましたが、最近の胃のレントゲン写真などは少し前と比べると3次元表示で実にリアルですね。日頃の不摂生にも関わらず再検査もなく概ね無事に済みましたが、γ-gtpの価が25ほど基準値以上だったのは予想どおりでした。検診2日前から断酒していたのですが、そんな小手先のごまかしでは通用しませんでした。今晩もお酒はおあずけです、口は寂しいですがしばらく飲まずにいようと思っています。

今夜のアルバムは以前に聴いた時はさほど何とも感じなかったのですが、オリジナル盤を聴いた時に印象が変わったアルバムです。それで以前にも記事にしたのを大部分書き直して再掲させていただきます。以前にNORMA盤で聴いていた時はあまり響いてこなかったバックの演奏や彼女のボーカルがオリジナルでは濃く生々しく聴こえてきて印象がかわったわけです。誇張した表現ですがNORMAでは全体の音が銭湯で聴いているように干渉しあっていてあまり明確ではありません。この2枚の聴き味の差はかなりあると思います。こういう違いがあるから再発盤で聴いていてもオリジナルを目にするともう一度聴いてみようという気に僕もなるわけです。このチェリー・リンというシンガーはその歌い口がSMOKEYなどと評されていますが、僕は彼女の顔がSMOKEYな魅力に満ちていると思います。彼女はシンガーとしてだけでなくドラマーとしても活動していて最近もドラマーとしての新録音でのCDが出されていますね。このチェリー・リンという歌手、詳しい事は知りません。ライナーノートにはキングシスターズの父親であるKING DRIGGSにボーカルの教えを受けたとある程度です。彼女のシンガーとしてのアルバムはこの一枚のようです。下にNORMA国内盤の写真を載せておきます。NORMA盤ではA面が彼女のボーカルでB面がバック陣による演奏と分かれています。それがオリジナル盤ではほぼ交互に配置されています。どちらが良いとかいう事でもないと思いますがそうなっています。SMOKEYとあるのですから濃くて色気に溢れたボーカルをイメージしてアルバムを聴くとイメージが少し異なります。彼女のボーカルは素直で感情をむき出しにはしないやや抑えたような歌い回しです。声質は中域で温かみもあり不満はありません。松尾和子を思い出させるような歌い出しのA-2のANGEL EYES、ドライブ感のあるA-4のHAPPINESS IS THING CALLED JOE。いまやMLBのテーマソングとして有名で楽しい曲でもあるA-5のTAKE ME OUT TO THE BALL GAMEもボーカルなしですが演奏されています。抑えた歌い口のA-6のEARLY AUTUMNもクラリネットが添っていて聴かせてくれます。ややハスッパに歌うB-1のOLD DEVIL MOONを聴くとSMOKEYというのが少しわかる気がします。僕が一番好きなのはB-3のBAUBLES,BANGLES AND BEADSで軽快にSMOKEY?にスイングしてしています。NORMA盤のライナーを書かれている寺島氏もこの曲が一番気に入ったとおっしゃっていますが好みが同じなんでしょうか?好き嫌いは分かれても問題ないと思いますが本アルバムでは偶然の一致でした。B-5のCARLET RIBBONSをバックは極力控えて彼女が淡々と歌っていますが、こういう歌こそ実力がなければ聴かせられない曲でしょう。なおインストだけの曲はリーダー役がそれぞれ変わり, オリジナル盤の曲紹介にも表示されていたので同じように載せておきます。

パーソナルは, CHERIE LYNN(vo), GLENN HENRY(cl & as),HARRY JOHNSON(P), JIM MARQUARD(b&trb), HARRY SMALLENBURG(ds)
収録曲(オリジナル盤)
A面
1, DAY IN, DAY OUT *
2, ANGEL EYES *
3, THE BREEZE AND I (clarinet)
4, HAPPINESS IS THING CALLED JOE *
5, TAKE ME OUT TO THE BALL GAME (piano)
6, EARLY AUTUMN *
7, OUR LOVE IS HERE TO STAY (trombone)
B面
1, OLD DEVIL MOON *
2, SERENADE IN BLUE (clarinet)
3, BAUBLES,BANGLES AND BEADS *
4, PORGY (piano)
5, SCARLET RIBBONS *
6, STREET OF DREAMS (alto sax)
 *印が彼女のボーカル有り

PRICE LIST

2008年01月14日 | ジャズ全般
こんばんは

今日はレコードではなくジャズの雑誌です。アメリカの人は企業を格付けしたり、MLBでもいろんな確率分析で順位を決めたりと、とにかく数字を並べて比べるのが好きでその分野で得意な人が多いように僕は思います。そんなに数字にこだわるならば米ドル札の発行額を発表したらどうと言いたくなるのですが、都合が悪い事はあまり公にしたがらないのはどこも同じようなものでしょうか。
この雑誌はご存知の方が多いと思いますがTIM NEELYという人が筆者のJAZZアルバムの価格一覧表で“GOLDMINE JAZZ ALBUM PRICE LIST”が雑誌の名称で数年に一度発行されているようです。僕の所有本は2nd Editionの2004年版のようです、もうすぐ次のEditionが出るんじゃないかと思います。A4版ぐらいの大きさで600ページ弱のかなり分厚いものですが、すべてのジャズアルバムを網羅してはおらず、所謂激レアといわれるボーカル・アルバムは載っていません。これを見て改めておもしろいと思うのは日本での人気盤とアメリカでの人気盤には多少の違いがあるという事です。

一人のアーティストのアルバム別に発売年が表示されそれに続いてレコードの状態でVGでの価格・VG+での価格・NMでの価格と表示されています。最初のページには別扱いでDOT/JACK KEROUAC/POETRY FOR THE BEAT GENERTION(STEVE ALLENのピアノ伴奏)$10000ドルと表示されています。ちょっと待ってよ、1万ドルは百まんえん以上ですけど、それも詞の朗読に?、詞の朗読がJAZZの範疇に入ってROSEMARY SQUIRESやMINAは入ってないの。いつもながらそちら様の流儀で区別されるんですねと思いつつも, ふうーんん, 凄い世界が広がっているもんですねぇ。と少し驚いたところで、その後はレーベル・ガイドを斜めに読んで、パラパラとページをめくると、最初のアーティストがAHMED ABDUL-MALIKという名前、知らん聞いた事ないので, 先へ進むとJERRI ADAMS/VG-10・NM-40ふうーん、そんなもんかなと、更に先へCANNONBALL ADDERLEYとなるとさすがにアルバムが多い、一番の値段がつけられていたのは、SOMETHIN' ELSE/1963年/BST-1595(mono)DG有でW. 63rd STのアドレスの物のNMで250ドル、どなたかいらっしゃいませんか? “オレのは結構安く入手できてるなぁ~、ぐふふっ”と満足されている方は? この表示価格は2003年までの売買価格を参考にしているので、次の版ではさらに値が上がっているかも知れません。下がり続けた日本株を買うより投資効率が良いかも、でんもレコードを投資目的で購入してはいけません(笑)、ヤケドするかも?。パラパラと進む。日本人の秋吉敏子さんのNORGRAN/MGM-22/10inch盤がNMで150ドルと出ています。頑張っていらっしゃいますね。パラパラパラと飛ばしてJULIE LONDON,安い、どれも安いどれもこれもVG5.00~NM40ドルというところ、一番高いのがJULIE IS HER NAMEこれが唯一の100ドル台乗せでした、ジュリーちゃんも安く見られたもんですね。次は先日ヤフオクで10万円からの値入れとなっていたTINA BROOKS/TRUE BLUEはNMで2000ドル、だとしたらヤフオクのは安いという事かな?僕は最後を見てないので知りませんが。パラパラと、HELEN MERRILLも安いなぁ~、JULIE LONDONよりもう一段安。反対にどれも高いなぁ~と思ったのがHANK MOBLEYで200,300は当たり前、600.800もざらで1000ドル(BLP-1568)のも有り。キリがないのでこの辺でやめますが、こういうのを眺めるだけでも僕には勉強になります。と言ってもまだ読み飛ばした程度で、後は必要な時に引っ張り出して参考にする程度だろうと思います。価格はあまり参考にならないのはもう体験済ですが(笑)

Julie London

2008年01月12日 | 女性ボーカルL
LIBERTY/LRP3119/JULIE LONDON/SWING ME AN OLD SONG/mono

このアルバムは以前に記事にしたのですが、写真を撮り直して再掲しました。
(以下以前の文章です)『昔からのスタンダードを相変わらずのささやきボーカルで歌っています。本心を言うと彼女は歌が上手いのか普通なのかは僕にはよく判らないんです。上手いなぁ~と驚愕するようなこともないわけですが、上手い下手を言うよりも彼女のムードを味わっているだけでも良いと思います。ムードというか雰囲気も歌の要素の一部ですから難しく考えないようにしています(笑) このアルバムは夫君のBOBBY TROUPのプロデュースで, JIMMY ROWELSによるオーケストラ伴奏となっています。このアルバムには写真デザインが異なるタイプが2枚あります。2枚とも所持している方もいらっしゃると思います。このアルバムの初期盤はモノラルならラベルがターコイズブルー、そしてステレオならブラック・ラベルがオリジナルだそうですが、僕はそこまでの凝りはまだありません。もう一つの写真は彼女が両手を腰に当てちょっとツンとおすまししている写真のアルバムです』
と以上を書いていた僕ですが恥ずかしながら凝ってしまって、この記事をアップしたしばらく後で、オリジナルの美ジャケ美盤に遭遇したので入手してしまいました。LIBERTYのレーベル写真は皆さんも見飽きていらっしゃると思いますが、一応自分への確認の意味で載させてください(笑)

下のアルバム写真は以前に載せていたジャケット写真で、こっちのアルバムはステレオ盤の方の再発でしょう。レコード番号はLST-7119で, レーベルは黒とレインボーの物です。再生音はどちらも良いですが、優劣をつけるなら本アルバムの場合はボーカルの厚みという意味でもモノラルの圧勝と僕は思います。
どちらも収録内容は全く同じです。今日、久し振りに彼女のアルバムを聴きましたが昔の恋人に偶然街で出会ったような懐かしいような、“まだ好きなんだなぁ~”というような気持ちになりました。A-2のCUDDLE UP A LITTLE CLOSERを聴くと妙に感傷的になってしまいました。A-4のBE MY LITTLE BUMBLE BEEも彼女のハスキーボイスの良い面を楽しめる1曲です。B-6のTHREE O'CLOCK IN THE MORNINGは出だしと間奏が元気過ぎるのですが、スイングしてダンスをしたくなるような感じですが“いつまでもあなたと踊っていたいわ”と歌われると、どんなダンスを踊りたいんだ?と問い返したくなるような気分にさせる魅力を彼女のボーカルは持っているんじゃないでしょうか。どちらのジャケットも彼女の虜になったという意味かもの囚人服(水着かも)みたいな服装のオッサンが同じような視線で後ろから眺めています。彼女のポーズとこのオッサンの視線表情が, 一つの物語になるんではないでしょうか。思わず笑えるジャケットです。

収録曲
A面
1.COMIN' THRU THE RYE
2.CUDDLE UP A LITTLE CLOSER
3.AFTER THE BALL
4.BE MY LITTLE BUMBLE BEE
5.CAMPTOWN RACES
6.OLD FOLKS AT HOME
B面
1.DOWNTOWN STRUTTERS' BALL
2.HOW COME YOU DO ME LIKE YOU DO
3.ROW, ROW, ROW
4.BY THE BEAUTIFUL SEA
5.BILL BAILEY, WON'T YOU PLEASE COME HOME
6.THREE O'CLOCK IN THE MORNING