ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

RではなくLの方のILENE

2008年12月30日 | 私的Rare盤
英NIXA/NJT512/ILENE DAY/DUKE CALLS THE TUNE/10inch

今年もあと一日とちょっとになりました。本日の記事が2008年最後の記事になります。今の時期誰しも年明け用の買い物で忙しい事と思いますが、僕も今日は家内と近くのスーパーに買い物へ行きましたがお屠蘇の売り場が分からず、近くにいた店員に“お屠蘇はどこに売っているのでしょうか?”と尋ねたのですが、尋ねられた若い店員さんしばらく考えた末に“あのぅ、お屠蘇って何に使うものでしょうか?”と逆質問されました。うぅーむ、お屠蘇はもはや知っている人が少なくなりつつあるのだろうかと少しショックを受けた僕でした。お正月はお屠蘇をいただいて雑煮を食べるという食習慣も変わりつつあるんでしょうかね(?)。

本題に入って、11月にANITA O'DAYとIRENE DAYが聴けるというタイトルで記事にした時にILENE DAYの事をほんの少しだけ触れましたが、その後にILENEの方のアルバムも入手できましたので紹介します。彼女は生年は不詳ですが米サウスカロライナ州生まれでワシントンD.C.で育ちワシントンの大学やクラブでアマチュア(ギャラ無しでとライナーには有ります)として歌っていました。1956年にロンドンへ移り住み。その頃からプロとして活動開始したようです。ロンドンのチャーチル・クラブを主な活動拠点とした後に欧州を演奏旅行して再び英国へ戻ったようです。彼女にどのようなアルバムがあるのかは知りません。本アルバムの以前に78回転SP盤の発売があった事は間違いないと思いますが、1957年収録の本アルバム以後に発売については不詳です。このアルバム一枚切りのシンガーではないかと推測しているのですが如何でしょうか? 本アルバムではエリントン・ナンバーを6曲歌っている彼女ですが、声質は声量があり馥郁としたボーカルを聴かせてくれます。これも想像ですがジャケ写真を見る感じやボーカルの感じから彼女は黒人ではないかと思っているのですが、資料がなさ過ぎて正確ではないかも知れません。A-1のHEY, BABYやB-1のI AIN'T GOT NOTHING BUT THE BLUESの曲に彼女のボーカルの良さが表れているような気がして好きです。ゆったりと歌うB-3のJUST SQUEEE MEもエエですよ。また収録曲を書き込むべきところを写真で代用させてもらっています。
それでは、皆様良いお正月をお迎えくださいませ。今年一年僕の拙いブログをご訪問いただきありがとうございました。本当に皆さんに励まされて、ここまでなんとか続けてこれました。来年も何卒よろしくお願いいたします。

PUッシー・ガロア役のHONOR BLACKMAN

2008年12月28日 | 女性ボーカルB
英DECCA/LK4642/HONOR BLACKMAN/EVERYTHINGS I'VE GOT/私的ジャケ買い対象アルバム

本アルバムでボーカルを披露している英国の女優オナー・ブラックマンはショーン・コネリーの映画007ゴールド・フィンガーに出演した姐御肌の女優として記憶に残っている方は失礼ながらそう若くはないと思いますが、20歳台30歳台でご存知の方、あなたは相当な007通です。歴代ボンド・ガールの中でも2番目の高齢で出演した女優で当時の年齢は40歳だったそうですが、当時映画見ていた僕はそんな事は知りもせず他学区の映画館まで弁当を持ち自転車を立ちこぎして007シリーズを見に行っておりました。今思い出しても、まぁ~元気良かったですわ、あの頃の元気が買えたらなぁ~。彼女の声の低さとクールな表情と演技に何とも言えない色気を感じたものです。ふぅ~ん、大人の色気っていうのはこういう感じなのかって印象でしょうか。当時の地元の小中学校は学校が許可した映画以外は鑑賞してはいけないと言われていたものですから、007シリーズや加山雄三の若大将シリーズは当然鑑賞禁止映画だったわけですが、鑑賞しても良い映画のつまらない事ったらありません。それに比べると推奨以外の映画の面白い事。
ジャケット裏の彼女が歌っている写真ですがボンド・ガールのイメージとは少し違いありますが、こちらは一生懸命に歌っている感じが見てとれます。というのもハッキリ言うと彼女は歌があまり上手くありません。本アルバムでも最初の1曲目を聴いた時はあまりの素人くささに思わず苦笑いしてしまいました。声は低いししゃがれ声だし音程は不安定なところがあるし、ところが不思議なもので聴いていると声の低さにはすぐ慣れてしまい、姐御の掌でもて遊ばれているようなこころ持ちになって来るんですね、女優さんはボーカルでも演技力を発揮されているんでしょうか?それとも子供の頃の刷り込でもあるんでしょうか。今日のアルバムはそういうアルバムですが、ジャケットは米盤よりもこちらの英国盤のがエエと思います。ピーター&ゴードンの“愛なき世界”が収録されているのも懐かしです。




LURLEAN HUNER

2008年12月25日 | 女性ボーカルH
VIK/LX-1061/LURLEAN HUNTER/NIGHT LIFE/

僕のブログでは初めての紹介ですが、皆さんの方がよくご存知と思いますルーリーン・ハンターのアルバムです。彼女は1928年ミシシッピー州生れで、シカゴのクラブシンガーとして成功した後に、ニューヨークへ出てヴィレッジ・ヴァンガードなどでも歌ったそうです。ジャズ批評で坂田氏は小唄派と表現されていますが、言い換えれば情感に満ちたソウルフルシンガーとも表現できるのではと思います。かなり以前にブログ先輩のebiさんが本アルバムを紹介されています。ebiさんの短い文章に本アルバムの聴きどころが紹介されていますのでリンクさせていただきました。リンク先には67camperさんの同盤もTBされていますので併せてご覧いただければと思います。彼女のボーカルは細かい描写部分は細心の注意を払って丁寧に歌われ、歌い上げる部分は大胆に歌い綴っていると思います。やはり非常に上手いし巧みであると思います。オーケストラ伴奏ですが、メンバーにはジョー・ニューマン、アル・コーン、ハンク・ジョーンズ、ミルト・ヒントン他も参加しており彼等のソロも短いけれど楽しめます。A-4のIT'A THE TALK OF THE TOWNは勿論上出来の曲と思いますが、その他の曲も彼女の味わいあるボーカルでアルバム全体が楽しめます。所有盤は美盤美品とは言えません。ジャケットは若干の黄ばみが有りますし、盤にはスレ傷がそこここに有りますが、そのわりには雑音が少なく音はクリアーに聴けるのが嬉しい一枚です。

収録曲/A面/1,GEORGIA ON MY MIND/2,WHAT A DIFFERENCE A DAY MADE/3,HAVE YOU MET MISS JONES/4, THAT OLD FEELING/5,IT'S THE TALK OF THE TOWN/6,GENTLEMAN FREIND/B面/1, NIGHT LIFE/2,IT COULD HAPPEN TO YOU/3,MOONDRIFT/4,SUNDAY/5,LIKE SOMEONE IN LOVE/6,THIS TIME THE DREAM'S ON ME/

二匹目のドジョウ

2008年12月19日 | ジャズ以外
CORAL/CRL-57154/ROBERTO/ANITA MY LOVE/

先日、僕が目を点にさせられたほどの高値がつけられたアルバムですが、二匹目のドジョウがおりました。先日の飾って眺めたいアルバムに載せたジャケットよりはスレがあって美品とは言えませんが、値段がかたや600ドル近くこなた30ドル未満ですから我慢すべきでしょう。国海内のオークションでは一つのアルバムが予想外の高値で落札されると、そんな値がつくのならと我のもというわけで二番手が出てきやすいと思っています。今回のアルバムは僕にとってはまさにそのようなタイミングで出てきてくれたアルバムでした。アルバムが届いてレコードの掃除をして袋を入れ替えていると中から写真が出てきました。彼女の写真でしたが、この写真普段ならびっくりするのかも知れませんが、たまたまこの間日本版プレイボーイの最終号を立ち見した時に、彼女のこの写真が載せられていたので“なぁんだ、同じ写真じゃないかぁ”という感じでした。しかし豊満な胸ですね、これってナチュラルなんでしょうか?(どちらでもよろしいのですが)。この写真にサインがあればもっと嬉しいんですけどねぇ~。ジャケットを眺めて目が満足すれば、ひょっとするとレコードを聴くかも知れませんが、多分全曲を聴く事はないかも知れません。コンサート・ホール盤のTINA LOUSEのレコードもちょっと聴いただけで聴くのを止めましたし、どんな音楽だったか思い出せません僕ですから。まだまだジャケ買いがとまりません(苦笑)。

孫は無条件

2008年12月18日 | 世間話
またまた長女と孫が帰省してきています。ほぼ毎月ぐらい家に帰ってくる二人ですが、孫はとにかく可愛いと諸先輩が言っていたとおりに無条件で可愛いです。僕のパソコンをいじろうがレコードを引っ張り出そうが許せてしまう自分が不思議なくらいです。パワーアンプにだけは近寄らせないように気をつけていますが。この孫が聴いて一番興奮したレコードが中村八大作曲で梓みちよが唄った“こんにちは赤ちゃん”のEP盤、はしゃぎ過ぎて顎をテーブルにゴチンとぶつけてしまうほど手を叩いて喜んでいました。
初孫は今月で1歳半になりますがひ孫の顔を見れる歳というとあと約30年後になりますから僕は80歳半ばという事になります、その頃になっても元気で歩き回りゴルフを楽しみ、夜ともなればワインを飲みながらジャズ三昧の日々を過ごせればもう言う事はありません。

SUE CHILDS

2008年12月17日 | 女性ボーカルC
STUDIO4/ SS-200/ SUE CHILDS/INTRODUCING/

今晩の記事は以前(2006年3月14日)のものに書き加えたものです。以前は再発盤で聴いていましたが、最近オリジナルが入手できたので、オリジナルと再発盤のレーベルの写真を載せておきます。僕はこのアルバムのオリジナルと再発盤の見分け方がよく分からなかったものですから、それで誰だったか思い出せないのですが、ブログで教えてもらった次第です。azuminoさんだったかebiさんだったかそれとも他の人だったかがどうしても思い出せません。(大変申し訳ありません) もうご存知の方は必要ないと思いますが、僕のようにまだまだ知らない事が多い方もいらっしゃると思いますので。さてオリジナルと再発盤はレーベルの色が違うのと、どちらも浅溝ですが溝の数と位置が違うのが写真でお判りいただけるでしょうか。またオリジナルはジャケットが額縁仕様になっています。再生音はオリジナルと再発盤も歴然とした違いはないように思いますが、オリジナルの方が音がスッキリとしている印象です。再発盤の音も悪くないと思いますがオリジナルを聴いた後で再発盤を聴くと音の分離が甘いような気がしますが気持ちのせいかも知れません。久し振りに聴きましたが、彼女のボーカルも思い切りの良い歌い口で且つ上手く心地よく聴けますが、バックの演奏がこれまた聴かせてくれます。今晩は特にTONY SOTOSのフルートが心に沁みました。
                      上がオリジナルのレーベルで、下は再発盤のレーベルのです。

(以下は2006年3月14日の記事です)
飛行機出発まで少し時間があるので更新します。このアルバムもアメリカで購入したと思います。Studio盤で“Introducing Sue Childs”で1963年録音です。あまり見かけないアルバムでもあると思います。コンボの伴奏でテナーサックスのJ R モンテローザが2曲に参加しています。彼女はデトロイトで頭角を表したらしいです。歌は上手くテク二シャンで心地よいジャズを聴かせてくれます。他のアルバムがあるのかどうかは知りません。all or nothing at all とか honey-suckle roseや summer time が収録されています。お気に入りの一枚です。

収録曲A面/1, ALL OR NOTHING AT ALL/2, HONEYSUCKLE ROSE/3, OUT OF NOWHERE/4, YOU'LL NEVER KNOW/5, YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO/ B面/1, SUMMERTIME/ 2, LOLLIPOPS N' ROSES/3, YOU MAKE ME FELL SO NICE/4, LONESOME ROAD/5, THE GIRL FROM EPANMA/

メインは誰?

2008年12月14日 | 私的Rare盤
伊)RCA VICTOR/PML10319/PASSAPORTO PER L'ITALIA/

このアルバムはヘレン・メリルのイタリア録音盤をネットで探していた時に偶然海外で見かけたアルバムです。ヘレンのボーカルが2曲収録されています。それだけでは多分購入しなかったのではと思いますが、チェット・ベイカーのボーカルも2曲入っていたので入手に至ったコンピニ物です。ヘレン・メリルとチェット・ベイカー以外にはオールド・ポップファンには懐かしいポール・アンカとニール・セダカとペレス・プラドのも収録されています。ペレスのは演奏だけですが、ヘレンからチェットやポール及びニール・セダカはイタリア語で歌っています。というようなアルバムですから色んな楽しみがあるのではと思います。人によってはニール・セダカやポール・アンカの曲が懐かしいと思うかも知れませんし、ペレス・プラードの演奏に心が浮き立ち身体が動き出すかも知れません。このアルバムで僕が特に気に入っているのは、収録時間がこのアルバムで最長である5分15秒のA-4/IL MIO DOMANIです。CHET BAKERのトランペットの演奏それに続く彼のボーカル、彼がイタリア語で歌っているのですが哀愁を帯びたその歌い口は英語で聴く時とはまた一味違い、異国で聴くような気分そのものにさせてくれます。ヘレンの曲ではB-4のESTATEも勿論良いのですが、A-2のNESSUNO AL MONDOの方が甘さと切なさがより表現されているような気がして好きです。A-1のペレスの明るいダンス音楽を聴いた後にヘレン・メリルのしっとりとしたボーカルを聴くと印象が深まりますし、ポール・アンカの元気の良いポップの後にチェット・ベイカーを聴かせるとは収録順もよく考えられていてニクイです。

収録曲/A面/ 1,ARRIVEDERCI ROMA(PEREZ PRADO)/ 2, NESSUNO AL MONDO(HELEN MERRILL)/ 3,OGNI GIORNO(PAUL ANKA)/ 4,IL MIO DOMANI(CHET BAKER)/ 5,ESAGERATA(NEIL SEDAKA)/ 6,PAPA'(ANTONIO PRIETO)/ B面/ 1,VOGLIO SAPERE(PAUL ANKA)/ 2,BACIAMI(ANTONIO PRIETO)/ 3,UN GIORNO INUTILE(NEIL SEDAKA)/4, ESTATE(HELEN MERRILL)/ 5,SO VHE TI PERDERO(CHET BAKER)/ 6,GUAGLIONE(PREZ PRADO)

ゴルフも気分爽快にしてくれます!

2008年12月13日 | 世間話
今日は、久し振りのゴルフでした。本日は年に2~3回しか行かない倉敷ゴルフ倶楽部でしたが、この倶楽部は設立がかなり古く岡山県で確か3番目ぐらいに開設されたゴルフ場と思います。昔のゴルフ場ならではのグリーンやフェアウェイの微妙なアンジュレーションは、腕の確かなプレーヤーにはおもしろく、プレーにより深みのある攻め方を要求される事もプレーの甲斐があるのではと思いますが、アベレージゴルファーの僕には特にグリーンの早さとグリーン回りのアリソンバンカーの深さ、それに加えてグリーンに近づく程にコースが段々と狭くなリフェアウィーは更に狭くなるというコースにはいつも悪戦苦闘させられます。

ゴルフの道具も進化しているのでクラブを買い替えてから既に6~7年は経過しているのでそろそろ買い替えないと体力の衰えをクラブでカバーできなくなっているのかも知れません。特にウェッジ以外のアイアンを買い替えたいと思った今日でした。天気も悪くなくクラブも良しとなれば、あとの問題は腕と頭という事になりますがこれは変えようがないのです。

ともあれ気のおけない友人達と冗談を言いながらコースを回るのは楽しいものです。ゴルフは歩ける限り高齢になってもできるスポーツですからシルバー・ティーから打てるような年齢になってもお互いに元気にプレーできればと思います。

WANDA WARSKA

2008年12月11日 | 女性ボーカルW,Y,Z
(POLAND)MUZA/L0246/WANDA WARSKA/JAZZ '58/10inch

ポーランドのアルバムですが、このアルバムの事を知ったのはジャズ批評/女性ボーカル大百科No.2を読んでからです。僕はこのWANDA WARSKAのアルバムはこの1枚がベストと思っているのですが、他の彼女のアルバムはというと, 未所有のEP盤を一度見た事が有る事と同じピアニストのメンバーでボーカルとして参加している12インチアルバム(このアルバムについては後述)を所有していますが, それ以外にアルバムが有るのかどうか、僕には確かでより詳しい情報はありません。本アルバムを最初に見た時は海外通販店で20$程度で売りに出されていたのですが、その時はあまり興味が涌かずに通り過ぎてしまいました。次に同店を見た時は売れていました。それから2年ぐらいは探しましたがなかなか見つかりませんでした。女性シンガー大百科No.2で星野秋男が記述されているとおり、ちょっと珍しい部類には入るアルバムでしょうが、だからといって高価なアルバムではないはずとおっしゃる通りのようです。見つからないままに, 結局は大阪の廃盤オリジナル専門店(デューク・ジョーダンを捩ったネーミングのお店, 皆さんよくご存知ですよね)でレコードを漁っていると店主殿が足元あたりからワンダ・ワースカも有りますよと示してくれた品で、僕はその場で“ハイ、それもいただきます”と返事して思いがけず入手できたのでした。

ワンダ・ワースカ、実は最近まで僕は恥ずかしながらWANDA WASAKA(ワンダ・ワーサカ)と覚え込んでいたのですが、正直言うとこの記事を書く直前までですが。アルバムをよく見るとWANDA WARSKAが正しい事に気がついた僕のボケ度は直りそうもないです。本アルバムですがジャケットのイラストは当時の流行のスタイルで踏襲されているようで, 他にも似た感じのジャケットがかなりあったと思います。収録内容は彼女とANDREJ KURYLEWICZのトリオでの演奏。僕はこのKURYLEWICZというピアニストの事は知識がありませんが、星野氏の解説によると本来はトランペッターでポーランドを代表する演奏者だとか、この人、写真で見ると画家のダリを若くしたような感じで顎髭と口髭を生やしてます。この若いダリのような風貌のピアノ演奏も歯切れのよいタッチで楽しめました。その勢いで12インチ盤のMUZA/KURYLEWIGZ,WARSKA,NIEMENというアルバムも入手したのですが、こちらはフリージャズで、残念ながら僕の趣味ではありませんでした(苦笑)。ワンダの写真は見る機会が少ないと思いますので彼女の顔写真だけ別のアルバムからのを載せておきます。1960年代の写真だと思いますので本アルバムの7~8年後の写真でしょうか。
肝心の彼女のボーカルですが、収録曲は馴染のあるスタンダードを主としているので聴きやすいです。肝心の彼女のボーカルですがやや粗削りというか特にヴィブラートをかけて歌う部分で未熟なところは確かに感じられますが、懸命にというか誠実にスコアーどうりに歌っているようなところがジャズ黎明期のポーランドのジャズ・ボーカルという印象があってそういうところに好感が持てます。彼女の声質ですが落ち着いた良い声をしています。つけ加えてB-1のCLASSIC DANCEやB-3及びB-5はインストだけの演奏ですがノリが良く歯切れよいピアノ演奏やドラム演奏も楽しめるアルバムに仕上がっています。どこかで売られていれば入手されて後悔する一枚ではありません。

パーソナル:WANDA WARSKA(vo), ANDREJ KURYLEWICZ(p), ROMAN DAILAG(b), ANDREJ DABROWSKY(ds)

収録曲 A面/ 1,MOONLIGHT IN VERMONT/ 2, SOFTLY AS IN A MORNING/ 3, APRIL IN PARIS/ 4, IT COULD HAPPEN TO YOU/ B面/ 1,CLASSIC DANCE/ 2, OVER THE RAINBOW/ 3, BALLAD/ 4, LOVE FOR SALE/ 5, FIRST BLUES/

ジャケットも上々の出来です!

2008年12月08日 | 女性ボーカルP,Q
MERCURY/MG25196/PATTI PAGE/JUST PATTI/10inch

パティー・ページの数あるアルバムの中でジャケットで選べと言われたらこの10インチ盤のJUST PATTIと12インチ盤のPAGE2を僕は選ぶのではないかと思えるくらいにジャケットが気に入っているアルバムです。勿論10インチ盤なら同じMERCURYのSO MANY MEMORIESのジャケットも味わいがあってお気に入りですが、JUST PATTIが陽ならSO MANY MEMORIESは陰を表現したジャケット代表だろうかなどと思ってます。このレコードMERCURYですし特別にレアでもないと思いますが、いざ入手しようと探すとなかなか出会えなかった思い出のあるアルバムです。国内通販で一度見た時はなぜか気が進まず見送りました。海外通販で見た時はジャケットに色々と書き込みがあってこれもパスしました。こんな出来の良いジャケットに書き込みがあるのは許せませんぞと探し始めて半年ぐらいして専門ショップにあったので入手できました。価格は高くはないアルバムですがジャケットがキレイなのを探そうとするとちょっと難儀するかもです。無理もないですよね1954年のアルバムですから既に50年以上前の品という事になりますから・・・。

PATTI PAGE、彼女のアルバムはどれを聴いてもがっかりする事はないと友人が言っていましたが、そのとおりだと思います。もっともジャズ味を求めて彼女のを聴くとアルバムによっては当てが外れるかも知れませんが、ボーカルの完成度という点からはどのアルバムを聴いてもハズレはなく彼女の歌い回しの上手さと洗練された色気を感じさせる彼女のボーカルには僕ではなくとも感服させられるのではないでしょうか。収録曲の内容で競えば本盤よりもSO MANY MEMORIESの方が佳作揃いで上回っているかも知れないですが、本盤のUNDER A BLANKET OF BLUEやSWEET AND LOVELYを聴くと彼女の柔らかさでやさしく包み込まれたような感覚になっている自分に気がつきます。20歳台後半の彼女のジャケットをいま眺めながら記事を書いているんですが、やっぱりええですね。

収録曲 A面/1, EVERYTHING I HAVE IS YOURS/2, DON'T BLAME ME/3, A GHOST OF A CHABCE/ 4, WE JUST COULDN'T SAY GOODBYE/ B面/1, I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU/ 2,TRY LITTLE TENDERNESS/3, UNDER A BLANKET OF BLUE/4,SWEET AND LOVELY/