ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

ELIA FLETAのEP盤

2012年03月03日 | 女性ボーカルF
(SPAIN)CONCENTRIC/6038ZC/ELIA FLETA/TETE MONTOLIU PRESENTA ELIA FLETA/7inch
*この記事は2006年10月のに加筆したものです。

寝ても覚めても探し続けたレコードではないけれど、頭の片隅にはあってそれを店頭でふと見かけた時はやはり買ってしまうものだ。このEP盤もそういう入手経緯だった。期待に胸を大きくときめかせたわけでもないが、ターンテーブルの上に乗せた時には少しずつ期待する気持ちが湧き上がってくるものだ。さほど高価でもないが頻繁に見かける盤でもないのでフレッシュサウンド盤と比べてどうなんだという期待もあった。
このEP盤には4曲が収録されている。FS盤には9曲が収録されているので、もう1枚のEP盤があるのかどうか僕は知らない。別のEP盤を見かけた記憶もないような気がする。まぁそこまで凝らなくても良いのではないかという気もする。再生はFS盤が左右の分離があまりはっきりしないステレオ(疑似ステレオか?)再生で、EP盤の方はモノラル再生。
2枚のELIA FLETAを聴き比べてみた。モノとステレオの針の違いもあるだろうが、結論から言うと再生音はオリジナルEP盤もFS盤もさほど大きな違いが感じられない。EP盤の方が高域がやや強調されたような感じはする。FS盤もこうなると悪くなく充分に満足できる。収録曲の中で僕の個人的好みを正直に言うと、アップテンポで歌うLOVE FOR SALEはちょい苦手で残り3曲は楽しく聴ける。B面の I FALL IN LOVE TO EASILYとLES FULLES MORTES(枯葉)はなかでも好きだ。こうやってオリジナルEP盤を聴いてみると音質にさほど差がないと思えるので、特別にオリジナル性に拘らなければ価格と曲数でフレッシュサウンド盤で充分だとも思える。どちらも同じスペイン盤だから再生音にさほどの差がないのかな?
 付け加えるとオリジナルEP盤は店によってかなり価格にばらつきがあるようでその価格差は自分が知るかぎり約2万円ほどあったのでオリジナルを求める方はFS盤を聴きながら気長を探すのをお薦めしたいと思う。


*以下は以前の文章です。FS盤のジャケ写真は画像が多過ぎて探し切れず載せるのを諦めました。
スペインのCONCENTRIC原盤でELIA FLETAの“TETE MONTOLIU presenta ELIA FLETA”1966年録音・ステレオ
このELIA FLETAというシンガーの事は全く知りません。アルバムのライナーノートも全く読めないのでその内容についても想像もつきません。BATERIAがドラムだという事がやっと分かった私ですから。本来はTETE MONTOLIUが主役扱いのように思えるアルバムですが女性ボーカル主体のブログですので彼女を主役として扱わせていただきました。彼女のボーカルは自然体で捏ねずに歌っていて声質は張りがあって前に押し出してくるのですがどこかに情熱的なものを感じさせます。バックの演奏が彼女に負けないどころか、それ以上の演奏です。アルバムを聴くとやはり主役はTETEですね。本アルバムはFRESH SOUND盤ですが録音が良いのかカッティングも良いのか音も薄さを感じません。これでオリジナル盤となるともう一つ音がいいんでしょうね。

パーソナルは, ELIA FLETA(vo), TETE MONTOLIU(p), ERIK PETER(b), PEER WYBORIS(ds)
収録曲/A面/1, LUSH LIFE/2, THIS CAN'T BE LOVE/3, SATIN DOLL/4, HONEYSUCKLE ROSE/5, MY ROMANCE /B面/1, I FALL IN LOVE TO EASILY/2, LOVE FOR SALE/3, COR INQUIET (MY FOOLISH HEART)/4, LES FULLES MORTES(枯葉)