ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

暑い日には熱いボサノヴァを

2008年07月14日 | ジャズ全般
RIVERSIDE/RM455/CANNONBALL ADDERLEY/CANNONBALL'S BOSSA NOVA/1962年録音

暑い日が続きます。暑い晩には熱い音楽をというわけで熱いボサノヴァが最適です。皆さんご存知のとおりキャノンボールがブラジルのミュージシャンと共演したアルバムです。このアルバムを一口で言うと熱い彼のボサノヴァが堪能できます。スタン・ゲッツのクールなボサノヴァとは対極になるアルバムでしょうか。また熱いだけでなく、ロマンティックな味わいも盛り込まれていて僕がとても好きなアルバムの一枚です。彼の他のアルバムと少し味わいが違いますがそれがまた魅力ある仕上がりのアルバムでしょう。キャノンボールの吹き上げるサックスにも脳内を掻き乱されますが、DURVAL FERREIRAのギターそれからセルジオ・メンデスのピアノも外せません。他のメンバーも腕が揃ってます。キャノンボール以外はすべてブラジルのメンバーですが、このブラジル人ミュージシャンとの息もあってキャノンボールが実に馴染んでリラックスしているとう雰囲気が伝わってくるような気がします。
冒頭のCLOUDs, キャノンボールがいきなり演奏を始めますがこの出だしから渋いorカッコいいに尽きます。リズミカルで爽快感のあるMINHA SAUDADE、続くCORCOVADOはメロディーの美しい曲で原曲から好きですがキャノンボールが甘く奏でてDURVALのギターがそれを引き立てています。O AMOR EM PAZ、これも美しいメロディーでお気に入りですが、その他の曲も楽しめないような演奏はこのアルバムには有りません。全曲が楽しめ味わえます。このアルバムのジャケットですが、多分今は随分と眺めが変わったであろうリオの写真も素晴らしいです、このジャケットを眺めながら且つ冷えたビールを飲みながら聴けば気分は最高です。後はスッキリとお休みなさいです(笑)

パーソナル:Cannonball Adderley (as ),Durval Ferreira (g), Octavio Bailly, Jr. (b), Paulo Moura (as), Pedro Paulo (tp), Sergio Mendes (p), Dom Um Romao (ds)
収録曲:A面Clouds/ Minha Saudade/ Corcovado/ Batida Diferent/B面/ Joyce's Samba/ Groovy Samba/ O Amor Em Paz(Once I Loved)/ Saambop

大きくなれよぉ~!

2008年07月12日 | 世間話
考えてみればほぼ毎月に一度のペースで実家へ帰ってきている長女と孫ですが、こうしてしょっちゅう帰省できるのも、嫁ぎ先の理解があるから許されている事で有難いことです。こうして帰ってこれるのも小学校へ行くまででしょうか。写真の彼が今の時期に特別に好きなものはスイカ、サクランボ、トマトですが、幼くても味は分かるらしくおいしくないスイカやトマトは二口目を食べようとはしません。とくにスイカは買ってきたのを見つけるとラップがかけてあってもガブリとかぶりつきます。トマトも地元の露地栽培物か自家栽培のトマトもしくは高知産トマトが彼の好きなトマトのベスト3です。写真のスイカは糖度13度の切り売りを買ってきた時の最初の一口を食べている時を携帯電話で撮影したものですが、彼の嬉しそうな表情が忘れられません。スイカやトマトでよければいつでも食べさせてあげるよ。まるで宝石のようなさくらんぼは山形から届かないとあまりおいしいのがないから今度はまた来年だね。

POLLY BERGEN

2008年07月11日 | 女性ボーカルB
COLUMBIA/CL1451/POLLY BERGEN/FOUR SEASONS OF LOVE/

このアルバムは以前に記事にしたVIXENS OF VINYLを見た時にこのアルバムのジャケットに魅かれて入手したアルバムです。入手価格はとても安いものでした。僕は彼女のボーカルをあまり聴き込んではいません。というのも最初に聴いた時にどうもなじめない感じが僕にはあってかなり疎遠なシンガーの一人でした。ついでに正直言うと女優という美貌を持ちながらも僕にはその魅力がわかりませんでした。彼女は1957年にヘレン・モーガンの生涯を描いたテレビ・ドラマに出演して同年のエミー賞を獲得したのですが、それは彼女の人気が最高に高まった時期でもありました。彼女はトーチ・シンガーと言われていますがそのやや低い声を生かしてドラマチックな表現力で失恋の歌を歌ったときにその実力が発揮されるからでしょう。そんな疎遠な彼女を見直すきっかけとなったのがこのアルバムです。彼女のアルバムの中では本アルバムのジャケットがかなり気に入っています。本作はFRANK Devolの指揮によるオーケストラ伴奏で、四季における恋を伸びやかにじっくりと歌っています。もう一度今まであまり聴いていなかった彼女のアルバムを再度聴いてみようと思っているこの頃です。

収録曲/A面/ FOR SEASONS// CANADIAN SUNSET/ SPRING WILL BE A LITTLE LATE THIS YEAR/ LAZY AFTERNOON/ SEPTEMBER IN THE RAIN/ JUNE IN JANUARY/ B面/ IT MIGHT AS WELL BE SPRING/ MOONLIGHT IN VERMONT/AUTUMN IN NEW YORK/ THE THINGS WE DID LAST SUMMER/AUTUMN LEAVES/ APRIL IN PARIS/

英国ロイヤル・バレエ団

2008年07月09日 | 世間話
今週はどういうわけかかなり仕事に追われています。随分前にチケットを入手していたので英国ロイヤル・バレエ団の大阪公演の鑑賞に無理してでも出かけました。昨日は仕事を早めに終わらせて急いで新幹線に飛び乗ったのですが米原駅付近で事故があったとかで東京方面行きは全く動きません。新大阪行きのこだまに乗り換えて何とか大阪まで行けました。予定よりかなり時刻が遅れましたが会場には15分前に到着できました。僕はバレエは勿論習ったこともなく基本も何も分からないのですが、鍛えられた身体がまるで重力を感じさせないかの如くに軽やかに踊り舞うさまには見事、素晴らしいとしか形容できません。バレエを鑑賞するならば, 英国ロイヤル・バレエ団のを一度は見てみたいと思って前から願っていたのですが昨日にそれがかないました。我が日本女性である吉田都も素晴らしかったのですが、僕はタマラ・ロホの演技に感動しました。昨晩の演目はロイヤル・ガラというものだったのですが、これはいわばロイヤル・バレエの創作ダンスといったところです。本当は“眠れる森の美女”とか“シィルヴィア”も見たかったのですが、それは東京公演のみで日程の都合がつかず断念しました。
当日のチケットですがバレエの公演となると結構いい値段となります。嫁さんと二人でしたので激レア盤一枚は入手できた値段になりました。がオーケストラの演奏と目の前で繰り広げられるバレエを見ると高いとは思えません。タマラ・ロホのどこが凄いと思ったかというと片足のツゥーで立って両手でポーズをとり, 片足を後ろへ高く上げその姿勢で10秒間は完全静止していました。今までにこういう演技を見た事が僕にはなかったので思わず感嘆の声が出ましたが、会場からもわぁ~とか凄いとかという声とともに拍手が湧き上がりました。英国ロイヤル・バレエ団どのバレリーナも質の高い演舞を見せてくれました。今月の後半にはパリ・オペラ座のオペラ日本公演が西宮でありますが、それにも行く予定にしています。今から楽しみです。

JOY BRYAN

2008年07月05日 | 女性ボーカルB
CONTEMPORAY/M 3604/JOY BRYAN/MAKE THE MAN LOVE ME/

レコードの棚を整理していると目にとまったのがこのアルバムで久し振りに聴いています。彼女のボーカルは特別に感嘆するほど上手いようには思えないのですが、その誠実さを感じる歌い口と温かく人の心を包むような歌を聴かせてくれるのが素晴らしいと改めて思いました。本アルバムをアップする以前にMODE盤/JOY BRYAN SINGSを載せていますので、感想は同じような事を書いていますが、こちらもご覧ください。MODE盤はMARTY PAICH SEPTETによるバックですが、本アルバムのバックもメンバーはピアノがWYNTON KELLY, ギターがAL VIOLA, LEROY VINNEGAR(ベース), FRANK BUTLER(ds)で甲乙つけ難いと思います。特にAL VIOLAのギターとKELLYのピアノがエエんじゃないでしょうか。A-1のMY ROMANCEでの出だしのAL VIOLAのギターなどはその音を聴いただけでこのアルバムに引き込む吸引力があると思います。僕のお気に入りの曲はMY ROMANCEやALMOST LIKE BEING IN LOVE,B面ではARE'T YOU GLAD YOU'RE YOU? に始まり、ことさらにゆったりと歌うMY FUNNY VALENTINEや続くOLD DEVIL MOON/ THESE FOOLISH THINGS/ EVERYTHINGS'S COMNIG UP ROSESも好きで, 結局B面は全曲好きとなります(笑)。本アルバム、彼女の顔写真の大写しのジャケットですがソバカスだらけの素朴な印象は好感が持てるのですが, もう少しイメージがつかみやすい写真がMODE盤の裏にありますので、そこからの写真も載せておきます。
本アルバムの写真ではありませんので、混同なさいませんようにお願いします。
JOY BRYANのアルバムはMODE盤のもこのCONTEMPORAY盤のも上質の出来栄えのアルバムで聴いて後悔する事は決してありません。

収録曲:A面/ MY ROMANCE/ MAKE THE MAN LOVE ME/ ALMOST LIKE BEING IN LOVE/ IT NEVER ENTERED MY MIND/ EAST OF THE SUN/B面/ ARE'T YOU GLAD YOU'RE YOU?/ MY FUNNY VALENTINE/ OLD DEVIL MOON/ THESE FOOLISH THINGS/ EVERYTHINGS'S COMNIG UP ROSES/

MONICA ZETTERLUND

2008年07月03日 | 女性ボーカルW,Y,Z
(norway)HMV/SGLP 506/MONICA ZETTERLUND/MONICA ZETTERLUND/

このアルバムは彼女の1958年~1960年のEP盤を中心にLP盤にまとめたものです。1960年のはB面MED ANDRA ORDの1曲だけであとは'58年と'59年からとなっています。僕の所有アルバムはLPがノルウェー盤でカバーがスェーデン印刷となっています。本アルバムはこの組み合わせとなっているが本来のものと聞いたことが有りますが、詳しくは分かりません。彼女の自然な歌い口で透明感を感じさせるボーカルはいつもどおりですが、B面のLOVE LIPSはいつもの彼女とは違い幾分力の入ったボーカルとなっていてこの曲だけは歌い口が少し違って彼女の違う一面を感じた気がしました。僕のお気に入りは軽やかに歌いフェイクも交えながらのA面冒頭の I COULD WRITE A BOOKやDARN THAT DREAMがお気に入りです。B面のMED ANDRA ORDは本アルバムのゆっくりと進行する滑らかなボーカルで、勿論好きですがLARS GULLINとの共演盤EPからこのLPに入れられた曲というのは分かりました。少し枯れた味わいで歌われるLOVE LIPSも聴くほどに味わいが増してきます。I DINA KVARTER, 英題がON THE STREET WHERE YOU LIVEでしょうがスエーデン語で歌われているのこの曲や続くLOVE FOR SALE(これはSWEDISH SWEETからの曲?、僕はこのEP盤は持ってないので)も好きです。豪華なサウンドをバックを歌うI LOVE YOU PORGY(PORGY and BESSからの曲)もいいですね。こうして改めて聴き通してみるとEP盤をLPにしたのですから録音日やバックもそれぞれに違うので各曲に微妙な違いが感じられますが、それは気にはならず, むしろ違いを味わうのが楽しいアルバムです。蛇足ですがEP盤とLP盤では音源は同じでもやはりLP盤の方が再生音が少し伸びやかなのが再確認できました。

収録曲:A面/ I COULD WRITE A BOOK/ JAG KUNDE DANSAT NATTEN LANG/ YOUR LOVE WAS SPRUNG ON ME/ DREAM OF YOU/ GOR DET/ DARN THAT DREAM/ B面/ MED ANDRA ORD/ LOVE LIPS/ I DINA KVARTER/ LOVE FOR SALE/ DET VORE VALAN FR'UNDERBART/ I LOVE YOU PORGY/