ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

JENNIE SMITH

2008年01月16日 | 女性ボーカルS
CANADIAN AMERICAN/SCALP 1010/JENNIE SMITH/NIGHTLY YOURS ON THE STEVE ALLEN SHOW

今日はこちらも寒くなりました。皆さんお風邪を召されませんようにお気をつけくださいませ。
このジェニー・スミスのアルバムはJENNIEに続いて2枚目の紹介です。このCANADIAN AMERICANというレーベルポップ主体というわけでも無いと思いますが、LINDA SCOTT/GREAT SCOTTも本アルバムと同時期に発売されたようでジャケ裏に写真があります。彼女のボーカルは爽やかで透明感があり、またよく声が伸びていくところが気持ちいいのです。それとときおり見せる可愛く甘えた風情に魅かれます。元気良く歌い始めるA-1のTHE COLUD BE THE START OF SOMETHINGにも可愛さを感じます。もうスイートだ可愛いと表現されて素直に喜ぶ年齢でもない当時の彼女ですが、そのように感じてしまうところが不思議です。A-2のFLY ME TO THE MOONはしっとりとスローで歌いますが健気に歌っています。この健気に歌っていると感じさせるところが吸引力でしょうね。A-3のI'LL GET BYとA-5のAS LONG AS HE NEEDS MEもスイートですよ。僕はこの“AS LONG AS HE NEEDS ME”が本アルバムの中では一番好きでしょうか。B-3のMEAN TO MEやB-6のNICE AND EASYも彼女の持ち味がよく出ていると思います。このアルバム全体を表現すると以上のようなところです。ところで本アルバムはステレオ盤ですが、初期のステレオ盤の良くない部分が露呈しています。どんな聴き味かと言うと、彼女のボーカルが片側のスピーカーから伴奏は片側のスピーカーから聴こえ真ん中がぽっかりと空いてしまいます。ボーカルを真ん中へ持ってこようと無理に調整すると左右のバランスが片方に偏ってしまいます。録音自体は悪くないので、それが惜しいアルバムです。彼女が18歳の時のデビューアルバムRCA/JENNIEが清純さでは一番かと思いますが、このアルバムも聴けますよ。

MORT GARSON指揮アレンジによるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, THE COLUD BE THE START OF SOMETHING
2, FLY ME TO THE MOON
3, I'LL GET BY
4, SPEAK LOW
5, AS LONG AS HE NEEDS ME
6, MY MAN
B面
1, LET'S FACE THE MUSIC AND DANCE
2, THEY'VE GOT A LOT TO LEARN
3, MEAN TO ME
4, GRAVY WALTZ
5, SOMEONE TO WATCH OVER ME
6, NICE AND EASY