ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

LOREZ ALEXANDRIA

2008年01月31日 | 女性ボーカルA
KING/542/LOREZ ALEXANDRIA/THIS IS LOREZ/1957

このアルバムを入手したのはつい最近なんですが、そのキッカケになったのがGoldmine JAZZ Album Price Guideという本で、この中に本アルバムが写真付で載っていて価格が$100~200となっていたので価格の高さに驚きましたが、そのせいもあって覚えが良かったんでしょうね。しばらくして国内の某オークションで見かけたので応札したのですが片手に届かずに入手できたアルバムです。日米の人気の違いとそれに伴う価格の差をちょっぴり感じたのでした。ただ本盤は少し反りがあります。聴けない事はないのですが、DL102のカートリッジ本体が盤をこすりそうなので例の修正器で直そうと思うのですが、フラット・エッジの盤の為に修正できるかどうか分かりません。修正器の説明書にはフラット・エッジの盤は修正できないとありましたから無理かも知れませんね。

本アルバムは1957年, KINGレコードに彼女が吹き込んだ初アルバムです。ゴスペルの影響を受け学生時代は教会で歌い込んできた彼女ですが、黒人くささが薄く歌い口はクリス・コナーのような感じも受けます。ジャケットの印象と聴いた時の印象の差がかなりあるアルバムです。ゴスペルかブルースを聴かされるような, このジャケットで売上げにも悪影響したのではと思いますが実際はどうだったんでしょうか。バック・コーラスがつくA-1のTHOUGHT ABOUT YOUは少し落ち着きませんが彼女の若々しいボーカルで幕開けします、この曲だけバック・コーラスがあるのですが、バックコーラス無しの方が良いのにと僕は思います。B-2の I'M GLAD THERE IS YOUはオーボエがバックで聴こえますが、これが落ち着いた雰囲気をさらに高めてバラード調にはよく合います。B-3のTHOU SWELLは曲もお気に入りの一つで彼女もスイングしながら楽々と歌っている感じで初アルバムの緊張など微塵も感じさせません、このあたりは大物ぶりを感じます。フルートの音色が際立つA-5のPENTHOUSE SERENADEや, しっとりと歌われていA-6のAND THERE YOU ARE、期待を裏切らない軽快なタッチで歌われるB-2のYOU MAKE ME FEEL SO YOUNG、B-3のI'M MAKING BELIVEあたりの曲が僕はお気に入りです。またB-4のBALTIMORE ORIOLEを聴いて声質は違いますが前述のクリスにすこし似ていると感じました。

パーソナル:LOREZ ALEXANDRIA(vo), KING FLEMMING(p. arrg), RUSSELL WILLIAMS(b), VERNEL FOURIER(ds), WILBER WYNN(g), RONALD WILSON(fl. oboe), AUDREY JONES(bongos)

収録曲
A面
1, THOUGHT ABOUT YOU
2, I'M GLAD THERE IS YOU
3, THOU SWELL
4, SNOWSTORM
5, PENTHOUSE SERENADE
6, AND THERE YOU ARE
B面
1, THE SKY IS CRYING
2, YOU MAKE ME FEEL SO YOUNG
3, I'M MAKING BELIVE
4, BALTIMORE ORIOLE
5, YOU STEPPED OUT OF A DREAM
6, NECESSITY

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