ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

DONNA HIGHTOWER

2007年03月31日 | 女性ボーカルH
CAPITOL盤/DONNA HIGHTOWER/GEE, BABY/1959年録音

同じCAPITOLにハンクジョーンズ等とのコンポ共演盤“TAKE ONE !”から紹介しようかとも思ったのですが、ジャケットの彼女の表情がこちらの方が姐さん風でより好ましいので本アルバムにします。TAKE ONEの方もスイングしている雰囲気がでている良いジャケットなんですけどね。坂田氏評によると彼女はお姐ちゃんと言ってもまだスレていない可愛いお姐ちゃんと表現されていましたが、そのとおりで旨く表現されるなぁと思うわけです。このジャケットの写真は姐さん顔ですが声質はすっきりとした声で高域はきれいに伸び低域は甘さを伴った包容力を感じさせるボーカルです(その差がまたいいんですけど)。あまりフェイクも加えず素直に唄っているように思いますが、彼女の高域のスッと伸びる声に魅力を覚えます。味わいのあるボーカルとジャズテイストあるバックで録音も良く楽しめます。

SID FILLER指揮によるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, EVERY DAY I HAVE THE BLUES
2, GEE, BABY
3, AIN'T I GOOD TO YOU?
4, ALL OR NOTHING AT ALL
5, I LAUGHED TO KEEO FROM CRYING
6, LONESOME AND SORRY
B面
1, THE BLUES DON'T CARE
2, CAN'T HELP IT
3, BORN TO BE BLUE
4, I'LL BE AROUND
5, A COTTAGE FOR SALE
6, I'M ALONE BECAUSE I LOVE YOU

ENRIQUE VILLEGAS

2007年03月30日 | ジャズ全般
COLUMBIA盤/ENRIQUE VILLEGAS/introducing VILLEGAS/CL787

ボーカルアルバムばかりを記事にするのも、やや手詰まり感もあるので今日は趣を変えた一枚です。このアルバムはで2年半前に米国某ショップに行き十枚近くアルバムを買って精算しようとした時に店主が無料でくれたものです。今までにお金を出して買った事は数え切れないぐらいあるもののタダでもらうという事は一度もなかった僕ですからビックリしましたが、断るのも失礼だし, もとより断る気もなく高い買い物をしたから気の毒に思って一枚サービスでつけてくれたのか程度に思いました。あるいは店主は一緒にいた娘にくれてやったつもりだったのかも知れませんが。その後に自宅でこのアルバムを改めて見たのですが内袋もなくジャケットも大した事がない印象でタダでくれるのだから売れ残りの駄盤だろうと思い、それから約2年の間は一度も聴かれる事もなく棚の中でした。

この間から棚を整理してA~Zに区分けしていて, このアルバムを久し振りに手にとり聴いてみる気になりました。盤もよく見るとあまり悪い状態ではなく多少のスレはあるものの大きな雑音はなさそうです。ターンテーブルに載せ針を降ろして聴いた音楽ですが、ドラムがリズムを取り始めると直ぐにピアノのプレーが始まりました。なんだこりゃモンクのコピーかと思える旋律でしたが、しばらく聴いているとエリントンのようでもあります。僕の表現ではエリントンとモンクを足して割ったようなピアノプレーです。パーソナルは, ENRIQUE VILLEGAS(p), MILT HINTON(b), COZY COLE(ds)というメンバーです。聴き進むにつれこのアルバムに引き込まれていきました。ライナーノートを見るとクラシックピアノ出身だとありましたが、そういうクラシック出身のピアニストにありがちなプレーの型というのがなく、反対に今までに聴いた事がないタイプのプレイヤーでした。気に入ってから調べると、アルゼンチンのピアニストでクラシックをやっていたがエリントンのレコードを聴いてジャズに目覚めたとジャズ批評no59にはありました。と遅まきながら有難く聴かせてもらっています。ウソのようなホントの話でした。

収録曲
A面
1, AIN'T MISBEHAVIN'
2, YESTERDAYS
3, WHAT IS THIS THING CALLED LOVE
4, CHOPIN PRELUDE
B面
1, LAZY BONES
2, WHER OR WHEN
3, SOMETIMES I'M HAPPY
4, EMBRACEABLE YOU

KETTY LESTER

2007年03月29日 | 女性ボーカルL
TOWER盤/KETTY LESTER/WHEN A WOMAN LOVES A MAN/1967年

彼女は1934年アーカンサス州生まれのシンガーですが、ジャズシンガーというよりはソウルやポップシンガーとして認知されていました。いましたと過去形で語らなければならないのは1962年にヴィクター・ヤング作曲の“LOVE LETTER”がヒットチャート上位にランクされ人気が出た, その後に本アルバムが収録されたのです。がその後は女優としての仕事に軸足が移りシンガーとしては今では忘れられた存在になっているようです。彼女の声質はやや線が細いと思わせるタイプで、ブラックテイスト溢れパワーで聴かせるタイプではありません。このアルバムもソウル系のアルバムです。このアルバムの中ではA-3のWE'LL BE TOGETHER AGAINやソウルの有名曲であるA-5の WHEN A WOMAN LOVES A MANも好きですし、モータウンサウンドを思い出すB-2のNICE AND EASYもノリが良く悪くありません。B-3のTHE SHADOW OF YOUR SMILEも好きですね、余談ですがこの曲のイントロ部はSTAND BY MEかと早とちりしてしまうぐらい似ています(笑) B-4の4YOU ALWAYS HURT THE ONE YOU LOVEも感情を盛り上げていくアレンジで好きです。ジャケットの彼女の写真も魅力的に見えますが, 線の細いボーカルが惜しいです。

収録曲
A面
1, LOVE ME
2, IN TIME
3, WE'LL BE TOGETHER AGAIN
4, TILL THE END OF TIME
5, WHEN A WOMAN LOVES A MAN
B面
1, IT HURTS SO BAD
2, NICE AND EASY
3, THE SHADOW OF YOUR SMILE
4, YOU ALWAYS HURT THE ONE YOU LOVE
5, ARE YOU READY FOR A WOMAN

ネジ1本に泣く!!

2007年03月28日 | オーディオ
オーディオを長くやっていると皆さん経験がお有りではないでしょうか?小ネジ1本ビス1本がないために音楽が聴けず歯軋りした悔しい思いを。今晩は月曜日の悔しいお話です。

写真のカートリッジはシェルに載っているのがDENONのDL-102のモノラル針です。その隣は同じDENONですがデンオンのC-2というクリスタル針です。クリスタルというは陶器いわゆるセラミック針です。このC-2はSP盤を聴く為に入手しました。届いたのが月曜日だったのです。SP盤は父親の国内SP盤を懐かしのあまり時々聴いていましたが、昔の鉄針で聴かれ摩耗もあり焚き火のそばで聴いているようなパチパチ音が相当したのでSP盤はこんなものと思っていたのです。ところが先日、あるお宅でSP盤を聴かせていただきその音に感動しました。SP盤ですから高域や低域は犠牲になっている部分がありますが、聴かせていただいたSP盤は女性ボーカルでギターのバックというモノでしたから余計に中音域の厚みや力強さや生々しさが際立ちLPとは一線を画した素晴らしさがありました。いまさらSP盤を集めようとは余裕資金もなく時間もないのですが、せめて好きなシンガーのこれという曲ぐらいは入手して聴いてみようと思った次第です。

という事でまず同じカートリッジが使えるというのが好都合だったのでデンオンC-2を入手するように手配しながら、SPレコードも欲しいのがあるかと当たってみました。まずDECCA/エラフィッツジェラルドとCORAL/ジョージアギブス、それにあまり好みではなかったのですが、CAPITOL/ベティーハットンとRCA VICTOR/サニーゲイルも購入しました。極上盤の中から選ぶと, その4枚になったわけです。まだクリス・コナーやジュリー・ロンドン、アニタ・オディー、サラ・ボーン,ドリス・ディーなどのSP盤はせめて一曲でもお気に入りのを入手したいと願っています。

針は到着したので早速付け替えて試聴と思ったのですが、DL102とC-2は形状や大きさもほぼ同じで簡単に付け替え可能と考えていたのですが、留めネジが1ミリか2ミリ短く、その為にしっかりしないという結果になりました。予備のネジもすべて寸法足らずで泣く泣くあきらめました。ネジの少し長いモノを入手すればSP針を装着できるのですが、考えてみるとその都度カートリッジに針を装着し直すのも面倒だし下手すると壊す恐れも有ると考え、今のターンテーブルにもう1本アームをつけ加える事にしました。それは少し先の話になると思います。

それまではとても待てないのでお蔵入りしていたDENONのターンターブルを再活用して33回転モノラル専用にし、78回転があるRP53はSP針を装着した東京サウンドのアームとDL103ステレオ針のアームと併用して使用する。またしばらく休憩していた6RA8真空管とAXIM80をSP盤専用にして聴いてみる計画としました。SP専用針+6RA8+AXIM80でさらに中域重視でボーカルの芯の部分を間近に聴けているという実感があれば(自分がイメージしている音楽が聴けていると思ったら)報告します。
納得できなかったら多分カートリッジを新しく買う事になると思います。それ以上は予算の都合もあるので諦める方向になりそうですが、自分のイメージする音楽に近づきたいという欲望に際限はないので苦しむことになるかも知れません(笑)

CRYSTAL JOY

2007年03月27日 | 女性ボーカルJ
HANOVER盤/CRYSTAL JOY/THE FABULOUS

このクリスタルジョイというシンガーの事は判りません。女性ボーカル大全集にも載っていませんし, ネットで調べてもヒットしません。ヒットするのはJOYばかりという結果です。ニューヨークのHANOVERというレーベルも見かけませんし判りません。レーベルガイド本にも載っていないしご存知の方がいらっしゃれば教えていただきたいと思います。アルバムのライナーノートによると彼女はカナダ生まれで、このアルバムが彼女の初アルバムとありますが, 最初にして最後のアルバムかも知れません。年月は明記されていないのですがステーブアレンショーでアイリーン・クラールが注目された翌年に彼女が同ショーでもっとも注目されたとあります。そういうイキサツで、本アルバムも副題が“SINGS THE SONGS OF SYEVE ALLEN”と銘打っていて全曲彼の作品を歌っています。バックのメンバー名がアルバムには書かれていないので詳細は判りませんがDON ELLIOTが録音の確認の写真にはいましたが聴く限りでは小編成のバックのようです。彼女の声質ですがあまりクドクはなく低域ではハスキーさが増し高域ではよく伸びます。歌い口はアップテンポの曲はリズミカルに気持ちよく歌い、ゆったりとしたバラードではややビブラートをきかせて歌います。彼女の魅力は低域よりも中高域の声に魅力を感じます。A-3のIMPOSSIBLEがじっくりと聴かせてくれる特出の出来ですが、アップテンポのA-4のKISS ME FIRSTも好きな仕上がりです。DON ELLIOTのビブラホーンだと思いますが高音が実に効果的に使われています。B-4のCOUNT ON MEも歯切れが良くて悪くありません。B-5のSPRING IN MAINEはメイン州に個人的思い出があり、極めて寒いメイン州での春を迎える喜びが表現されているようです。このアルバムはジャズテイストに溢れた仕上がりとなっています。どこかで見かけたら是非一度聴いてみても後悔はしないと思います。お薦めです。

収録曲
A面
1, THIS COULD BE THE START OF SOMETHING
2, ANYTHING CAN HAPPEN
3, IMPOSSIBLE
4, KISS ME FIRST
5, WHAT IS A WOMAN
6, ONLY YESTERDAY
B面
1, WE'RE TOGETHER
2, THE DAY WE DO AS WE PLEASE
3, LONLEY LOVE
4, COUNT ON ME
5, SPRING IN MAINE
6, THE BEST TIME OF DAY

CHRIS CONNOR

2007年03月26日 | 女性ボーカルC
BETHLEHEM盤でCHRIS CONNOR/SINGS LULLABYS OF BIRDLAND/'53年~'54年録音

クリス・コナーは僕のブログでも確か4枚目か5枚目の紹介です。考えてみれば結構取り上げているのですが、それに続いて今晩は4枚をといっても写真にアップするのは3枚で、しかもどれも元をただせば同じアルバムのにします。彼女のアルバムはベツレヘムとアトランティックに多くあり、その中でもベツレヘムの初期は人気盤というか名盤とされるいるようです。この12inchアルバムは, 原盤は10inchの“SINGS LULLABYS OF BIRDLAND”と“SINGS LULLABYS FOR LOVERS”というのはよくご存知かと思います。画面の都合というか“SINGS LULLABYS FOR LOVERS”は写真を省略します。この12inchアルバムは、3つのセッション(エリス・ラーキンスのピアノトリオとヴィニー・バークのコンボ及びサイ・オリヴァー指揮のオーケストラ)で構成されているのですが、僕はエリス・ラーキン・トリオの伴奏で歌うのが特にお気に入りです。が他のも勿論聴かせてくれます。エリスラーキンというピアニストは歌伴はよく耳にしますが、出しゃばらずシンガーの持ち味を引き出すような演奏をするグッドプレイヤーですね。このアルバムのジャケット写真ですが、彼女が口を大きく開けて歌い上げているような写真が採用されています。あまり声を張り上げて歌うという印象が薄い彼女なのでジャケット写真は10inch盤のが秀逸だと思います。

どういうわけか同じアルバムでジャケット違いのもありましたので載せておきます。↓のアルバムは多分後発盤ではないかと思うのですが、正確な事は知りません。ちなみに↓のアルバムのレーベル番号も上のアルバムと全く同じBCP-6004ですが表示位置が若干違います。外袋が外しにくいので袋ありのままで撮影したので少し見にくいかと思いますが、ご容赦下さい。写真の感じは上のアルバムの方がまだ好きですね。

収録曲
A面
1, LULLABYS OF BIRDLAND
2, WHAT IS THERE TO SAY
3, TRY A LITTLE TENDERNESS
4, SPRING IS HERE
5, WHY SHOULDN'T I
6, ASK ME
7, BLUE SILHOUETTE
B面
1, CHIQUITA FROM CHI-WAH-WAH
2, A COTTAGE FOR SALE
3, HOW LONG HAS THIS BEEN GOING ON
4, STELLA BY STARLIGHT
5, GONE WITH THE WIND
6, HE'S COMING HOME
7, GOODBYE

THE SIMON SISTERS

2007年03月25日 | 女性ボーカルS
KAPP盤でCARLY SIMON/THE SIMON SISTERS/

今日の紹介アルバムはジャズボーカルではありません。このアルバムに収録されているのはフォークソングです。このアルバムはバーゲンコーナーにあったのですが、見るとカーリーサイモンが姉妹でSIMON SISTERSとして歌っていた当時のアルバムだったので持っておこうかと入手した次第です。姉のLUCYもCARLYも歌と同時にギターを弾いていますが、下手ではないと思いますがギターの腕前が上手いのかと言われるとよく判らない感じではあります。彼女達はシスターズとして活動した後に、妹カーリーはソロとしてポップやフォークを歌うようになりましたが、シンガーとしてよりも彼女の数多い恋遍歴が記憶に残っています。裏面の写真を貼付しますが、この当時のカーリーはまだ寝ぼけているような表情をしている田舎の娘という感じです。以前に彼女の“MY ROMANCE”を紹介していますから比べてみて下さい。

パーソナルは、LUCY SIMON(vo.g), CARLY SIMON(vo.g), STUART SEHARF(arrg.g), SEYMOUR BARAB(cello),BILLY LEE(b),
収録曲
A面
1, SO GLAD I'M HERE
2, BRETON LILLABY
3, DELLA
4, WILL YOU GO LADDIE GO
5, CHICKEN ROAD
6, ONCE I HAD A TRUE LOVE
7, WIND SPIRITUAL
B面
1, WINKIN' BLINKIN' AND NOD
2, A LA CLAIRE FONTAIN
3, RISE UP
4, LORCA LULLABY
5, WALLEY,WALEY
6, SANO DUSO




HELEN WARD

2007年03月24日 | 女性ボーカルW,Y,Z
RCA VICTOR盤でHELEN WARD/DAVE GARROWAY presents THE WIDE,WIDE WORLD of JAZZ/

このアルバムはジャケット写真の男性が紹介するシンガー達のアルバムとなっています。ジャケットの男性はDAVE GARROWAYと称すNBCのアナウンサーで同局の日曜日午後に放送された“WIDE WIDE WORLD”を担当したらしいですが、その番組の人気にあやかって発売されたアルバムのようです。LEE WILEYとHELEN WARDが歌った曲が収録されていたので、つられて入手した一枚です。このアルバムの中でリー・ワイリーは2曲、ヘレン・ワードの2曲が収録されているのです。4曲しか収録されていないのは残念ですが、録音は非常に良いです。こういうアルバムの聴き所は同じアルバム上で二人のボーカルが聴ける事でシンガーの持ち味の違いもよく味わえる点ではないでしょうか。LEE WILEYが歌っている時は彼女のハスキーな甘味の有るボーカルに傾き、HELEN WARDが歌っている時は彼女の枯れた骨太なボーカルに傾きすることができます(笑)。B-3のA FOGGY DAY IN LONDON/HELEN WARDとB-5のSTARS FELL ON ARABAMA//LEE WILEYを聴き比べるのはなかなか味があるものです。

A面
1, FLYING DOWN TO RIO/TITO PUENTE and HIS ORCHESTRA
2, DOU YOU KNOW WHAT IT MEAN TO MISS NEW ORLEANS/LEE WILEY and DEANE KINCADE'S DIXIELAND BAND
3, CALIFORNIA, HERE I COME/BARBARA CARROL TRIO
4, WONDERFUL, WONDERFUL COPENHAGEN/PEANUTS HUCKO'S SWING BAND
5, MANHATTAN SERENADE/HELEN WARD with PEANUTS HUCKO'S SWING BAND
6, CHICAGO BREAKDOWN/DEANE KINCADE'S DIXIELAND BAND
B面
1, SPAIN/PEANUTS HUCKO'S SWING BAND
2, PARIS WITHOUT YOU/BARBARA CARROL TRIO
3, A FOGGY DAY IN LONDON/HELEN WARD with PEANUTS HUCKO'S SWING BAND
4, KANSAS CITY STOMP/DEANE KINCADE'S DIXIELAND BAND
5, STARS FELL ON ARABAMA//LEE WILEY and DEANE KINCADE'S DIXIELAND BAND
6, HAVANA AFTER DARK/TITO PUENTE and HIS ORCHESTRA

BETTY CLOONEY

2007年03月23日 | 女性ボーカルC
CAMAY盤でBETTY CLOONEY/TETE A TETE/

ベティーは姉のローズマリーより2歳年下の妹で姉と同じくケンタッキー州生まれです。ご存知のようにローズマリー・シスターズとして最初は姉妹で活動していたのですが、妹のベティーは先に引退しました。姉のローズマリーはその後も休止をはさんでソロで長く活動しアルバムも多く残していますが、このベティーはあまりアルバムは残していないようです。このベティーの息子が俳優のジョージ・クルーニーだったと思います。本アルバムはSTEVE LAWRENCEとのカップリング・アルバムとなっていてA面は彼のボーカルで、B面がBETTY CLOONEYのボーカルとなっています。彼女の声質ですが、一言でいえば姉のローズマリーによく似ていますが, ローズマリーよりやや声が高く若々しいボーカルのように感じます。歌い口は楽譜どおりにフェイクも使わずに歌うという生真面目な印象で、これといった個性が感じられないのがアルバムが少ない理由かも知れません。

収録曲
A面(STEVE LAWRENCE)
1, LITTLE GIRL
2, NEVER LEAVE ME
3, HANDS ACROSS THE TABLE
4, MINE & MINE ALONE
B面(BETTY CLOONEY)
1, WHO'S SORRY NOW
2, LET A SMILE BE YOUR UMBRELLA
3, A GUY IS A GUY
4, JEALOUS

RITA MORENO

2007年03月22日 | 女性ボーカルM
WYNNE盤でRITA MORENO/WARM・WILD・WONDERFUL/1962年

リタ・モレノは何と言っても1961年の映画ウエストサイド物語(1961年)に出演した事が日本でも有名になったキッカケの女優です。主役はマリア役のナタリー・ウッドでしたが、彼女はアニタ役として出演しました。同時に出演したジョージ・チャキリスもこの映画以外は記憶に残らないほどこれ一本の人気が長く続きました。彼女リタはアルバムも5枚出されているようです。本アルバムは彼女の4枚目のアルバムです。彼女の歌い口ですがミュージカルでのボーカルリストだと思える部分が多く、歌い上げるタイプですが、歌は基礎がしっかりしていて上手いです。声質はやや高音で可憐な印象を与える声に感じます。ジャケット写真は彼女の横顔がアップされたものですが、フォーカスは耳のあたりに合っているという憎い演出写真となっています。このジャケットだけでも粗末には扱えないような価値を感じます。彼女の歌い口に合ったA-2のI GET ALONG WITHOUTやラテンタッチで歌うB-3のTAKE IT EASY、B-5のBYE BYE BABYあたりが好みです。

LEREY LOVETTのアレンジ指揮によるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, COME RAIN, COME SHINE
2, I GET ALONG WITHOUT
3, GONNA LEAVE OFF WEARIN' MY SHOES
4, BE CAREFUL, IT'S MY HEART
5, ABOUT A QUARTER TO NINE
B面
1, SING YOU SINNERS
2, DAY BY DAY
3, TAKE IT EASY
4, WHY CAN'T YOU BEHAVE
5, BYE BYE BABY

ALMA COGAN

2007年03月21日 | 私的Rare盤
HIS MASTERS VOICE/CLP 1152/ALMA COGAN/I LOVE TO SING/mono/1958年

アルマ・コーガンのアルバムは僕のブログでは二枚目となります。彼女の歌い回しとかはThe GIRL with the Laugh in Her Voice Singsをもう一度ご覧いただきたいと思いますが、つけ加えて表現したいのは親しみがあり明るくて聴いていると楽しくなるという点で彼女のボーカルのどこかに聴く者をハッピーにさせる要素を感じます。復刻盤発売などがあまり進んでいない英国盤ですが、こういうアルバムを是非復刻して欲しいですね。彼女はシングル盤はたくさん出しているようですが、アルバムは4枚だけのようでこのアルバムは彼女のその4枚のアルバムの内の最初のアルバムです。このアルバムのどの曲を聴いても弾む心地良さが味わえます。FRANK CORDELL指揮によるオーケストラ伴奏。

収録曲
1, I LOVE TO SING
2, LIFE IS THE JUST A BOWL OF CHERRIES
3, THEY CAN'T TAKE THAT AWAY FROM ME
4, TAKING A CHANCE ON LOVE
5, AIN'T WE GOT FUN
6, YOU DO SOMETHING TO ME
B面
1, TODAY I LOVE EVERYTHING
2, CHEEK TO CHEEK
3, IF THIS ISN'T LOVE
4, AS TIME GOES BY
5, COME'S LOVE
6, BLUE SKIES 

中医按摩

2007年03月21日 | 世間話
いまの中国で僕が一番価値あると思い, 有難く感じているのがアンマです。中国の按摩には2種類があり、按摩というのはマッサージみたいなもので免許も何も要りません。それに対して中医按摩は学校へ通ったうえに免許制となっています。写真の按摩センター(盲人按摩中心)は、いつも宿泊する裏通りにあるのですが、全盲の男性が一時間60元(日本円千円弱)で揉んでくれます。10年前に椎間板ヘルニヤを患い、その時も某整形外科の先生には外科的治療つまり手術を勧められたのですがやんわりと拒否して、ブロック注射を一本受け取り合えず退院させてもらい、それ以後は日本国内で鍼治療をして, またゴルフができるまでにはなりました。40腰50肩と言われる事に添っているのか今回は数ヶ月前から肩が痛くなり腕を肩より上や後ろにやろうと動かすと痛みに耐えられないくらいの痛さとなってきた為に、今月は中国で徹底的に按摩してもらいました。僕の中国語の聴力レベルが低い為に正確かどうかは分かりませんが“肩筋症”だと言われたのです。揉んで柔らかくすること、睡眠時に肩を冷やさない事、毎日肩をよく回す事などを言われ4日間続けて治療に通えば治ると言われたのですが、日程の関係で3日間しか通えませんでした。毎日夕食前に二時間肩だけを揉んでもらいました。揉んでもらう時は針でさされるような痛みが有るのですが一日目で軽くなり二日目には肩の動きに痛みを感じるのがわずかとなりました。三日目はさらに軽くなりましたが、全くの全快とは断言できない状態ですが、通常の動きで痛みを感じる事はほぼなくなりました。ありがたやです。次回もほぼ健常な状態になるまで続けて按摩してもらおうと考えています。


↑よく見かける通常のアパートですが、こういうスタイルの老アパートはどんどん取り壊されていて、↓のような新しいアパートに変わりつつあります。


また、↓は近くにはこの夏までには開業する予定の台湾資本の新光三越百貨店ですが、これが開業すればデパ地下めぐりが楽しみになります。

Soesja Citroen

2007年03月20日 | 女性ボーカルC
中国出張中はネット接続が昔に戻ってしまい回線速度が大変遅くなってしまいました。この原因はネット利用者のさらなる急増と、さらに加熱してバブルの様相を呈しつつあるネットによる株式投資も背景にはあるようです。という事で以前は出張中も記事をアップしていたのですが今回から諦めることにした次第です。しばらくお休みをしてしまい、訪問していただいた皆さんには申し訳ありませんでした。今晩から再開します。

TURNING POINT盤/SOESJA CITR0EN/Soesja Citroen sings Thelonious Monk/1983

オランダのトップジャズシンガーであるソーシャ・シトロエンがモンクの曲に詞をつけて歌ったアルバムです。彼女は79年に歌手デビューという事ですが、80年に入ってアルバムを数多く出しています。彼女の声質はハスキーでよく言われるホーンライクな歌い口で、よく通る声で伸びやかに時にはしっとりと歌います。じっくりと聴けば聴くほどに彼女のうまさが染み入ってくるようなアルバムだと思います。バックのCEES SLINGER OCTETとはこれが第二作目ですが、ジャズテイスト溢れ落ち着いた好演奏も聴けます。彼女は93年にはニューヨークのWALDORF HOTELのステージに立っていますから、その実力と人気が認められたという事でしょう。A- 3, COME WITH MEやA-4のROUND MIDNIGHT、B-2のUNDERNEATH THIS COVER, B-3のBLUE MONKが僕は好きですが、B-1のWELL YOU NEEDN'Tなどボーカルには難しいと思える曲もこなしていて聴き物です。オランダ特有のペラジャケですが内容は良くお薦めしたいアルバムです。

パーソナルは, SOESJA CITR0EN(), CEES SINGER(p), JOHN CLAYTON(b), JACQUES SCHOLS(b), PETER YPMA(ds), KEES KRANENBURG JR(ds), DUSKO GOYKOVICH(tp), FERDINAND POVEL(as), RUUD BRINK(ts), HERMAN SCHOONGERWALT(bsax), CEES SMAL(valve-trombone)

収録曲
A面
1, TRIBUTE TO THELONIOUS
2, IN TWILIGHT
3, COME WITH ME
4, ROUND MIDNIGHT
B面
1, WELL YOU NEEDN'T
2, UNDERNEATH THIS COVER
3, BLUE MONK
4, SURE IT CAN BE DONE

Monica Lewis

2007年03月12日 | 女性ボーカルL
正体不明盤でMONICA LEWISの“FOOLS RUSH IN”

今日のアルバムは僕にとっては正体不明の一枚です。MONICA LEWIS/FOOLS RUSH INオリジナルは10inch盤ですが所有していません。オリジナル盤と比べるとジャケット全体の色がオリジナル盤は黄色味がやや強く(と思っているのですが), このアルバムは緑色味が強いように思いますが両方を手に取って比べたわけではありません。実はこのアルバムはどこの会社のかも分かりません。海賊盤でしょうか?M&M盤かなんかで復刻盤があったと思うのですが、その帯とかライナーノートも紛失していたのを買ったのでしょうか?それにしてもジャケットか盤にそれなりの表記があるはずとは思うのです。センターレーベルは↓こんな感じです。どなたかご存知の方がいらっしゃれば教えてくださいませ。このアルバムの音は悪くなく普通に聴けます。美人のモニカ・ルイスですが、このアルバムではスローバラードを主に唄っていて彼女のボーカルにより色気を感じる一枚です。


JACK KELLYによるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, FOOLS RUSH IN
2, WHAT'LL I DO
3, DO IT AGAIN
4, PEAPLE WILL SAY WE'RE IN LOVE
B面
1, I'D DO ANYTHING FOR YOU
2, YOU'D BETTER GO NOW
3, AM I BLUE
4, BUT NOT FOR ME

下のアルバムはFRESH SOUND盤でのアルバムです。同じようなつくりになっているのですが、上のアルバムの正体不明さが不思議です。上下のアルバムは収録曲も同じような内容で再生音もあまり変わりがないように感じます。上のアルバムは10インチ盤の内容をそのまま12インチにしてどこかが復刻発売したものか或いは正体不明盤。下のはFRESH SOUNDが10インチ盤の内容に数曲を加えて12インチ盤として再発売したのだろうと想像しているのですが、どうでしょうか。

JACK KELLYによるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, YOU'D BETTER GO NOW
2, WHAT'LL I DO
3, DO IT AGAIN
4, BUT BEAUTIFUL
5, BUT NOT FOR ME
6, ISN'T THIS A LOVELY DAY
B面
1, YOU MAKE ME FEEL SO YOUNG
2, FOOLS RUSH IN
3, AM I BLUE
4, I'D DO ANYTHING FOR YOU
5, PEOPLE WILL SAY WE'RE IN LOVE
6, YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS