ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

TELEFUNKEN

2008年06月30日 | オーディオ
僕はパワー・アンプは特注のプッシュプル/モノラルを主とし、従として6RA8のシングル/ステレオのパワー・アンプを使っています。その前は上杉のUTY-5Sの15周年モデルの改造版にKT88ゴールドライオン球を使用したパワー・アンプ。その前がマッキントッシュのMC2255。その前がサンスイAU-9500と遡ります。今のパワー・アンプに不満を感じる事はなかったのですが、先日ネットで真空管のいろいろを見ていると僕のプッシュ・プル/モノラル・パワーアンプに使用されているEL34という真空管はかなりのメーカーの品が出されており、それを見るだけで楽しかったのですが、ふと(独)テレフンケンのEL34球が目にとまり、テレフンケンの音の良さ特に雑音の少ない事ではマランツ#7でも定評がありましたので、もし独テレフンケンのEL34球の真正品があるならば、現在使っている松下のEL34球と挿し換えたらもっと素晴らしい音がするんじゃないかと思ったのです。聞いた話ではこのテレフンケン/EL34球は偽物紛いというかテレフンケン球の委託生産をしていた工場が後に横流し始めた品があるんじゃないかとか色んな話を聞いていたので、こればっかりは信用できるショップでお願いせねばと考えて、いつもお世話になっている真空管おやじ殿に在庫がありますかというと有ると言う返答だったので早速送ってもらいました。冒頭の写真左が松下/EL34で右がTELEFUNKEN/EL34です。テレフンケン球は4本必要ですがとりあえず6本送ってもらいました。球の表面のプリントが薄くなっている部分がありますが、間違いなくテレフンケンでしょう(?)。早速取り換えて電源スイッチをいれると問題も発生しないようです。それから約5時間ほどいろんな音楽を聴き続けましたが、松下とは明確な違いがあります。日本の真空管に共通した持ち味かもしれませんが全体にまとまりが良く無難な音を聴かせてくれる松下と比べると、少し危なっかしいところもあるのですが、音の強弱というかメリハリというか躍動感がテレフンケン球の方にどうひいき目に聴いても軍配が上がるように思えます。車で言うとトヨタのまとまりが良くて乗りやすい車に対して、例えば(独)'69年あたりのポルシェ911Sのメンテは結構大変だけど低速で走ってもスポーツ・カーである事が実感できる車との違いに似た感じと表現すればご想像いただけるでしょうか。テレフンケンの駆動するスピーカーから流れる音楽が躍動感があり且つ楽しいのです。もっと早くにテレフンケン球を使う事を思いつけばよかったとも思いましたが、松下のをしばらく聴いたから違いが楽しめたとも思います。これからしばらくはますますレコードを聴く時間が長くなりそうです。
オーディオ関係の内容になったので、このブラシの写真も載せてのせます。この静電気除去ブラシは優れ物で多用しています。もう何年も前に発売されほどなく完売となったこの静電ブラシですが、最近改良版が再発売されたものを入手しました。根元の金属部分に指を接触させてレコード面を軽く掃くと静電気が除去されてゴミチリも掃除できるという仕掛けになっています。自分の指(身体)がアースとなっているわけです。このブラシでレコード面の静電気の90%は除去できるそうですが、完全に除去したければさらに湿気を帯びたクリナー布で表面を拭えば100%除去となります。ただし内袋へ入れる際にポリエチレン袋と接触するとそれだけでかなりの静電気を再び帯電しますので、ほどほどでいいんじゃないかと適当に処理しています。これを使い始めた頃のある晩に嫁さんが僕の部屋にやって来て一緒にレコードを聴いてました。彼女はその内にテーブルの上に置いて有った静電気ブラシに気づき“このブラシ腰があっていいわね、私が使おうかしら”と何とも恐ろしい事にそのブラシで頬をこすり始めました。僕の慌てたこと“ちょちょちょちょっと待ってくれ。それで顔をなでないでおくんなまし”とお願いしましたが、もう少し制止するのが遅かったら化粧の油脂べっとりの化粧ブラシに変身するところでした。もう二度となさいませんようにこの場を借りてお願いいたします。

FATIMA ROBIN

2008年06月29日 | 私的Rare盤
(伊)CETRA/EPD 39/FATIMA ROBIN/JAZZ IN ITALY N.4/

今晩はこのEP盤を聴いています。シンガーについては何も分からないまま知らないまま入手したEPです。ジャケットがイタリアらしいデザインで、まま気に入ったのと収録されている曲名を見て大外れもないんじゃないかと思って海外通販で入手しました。このCETRAのJAZZ IN ITALYシリーズは十数枚のシリーズとして'60年から61年にかけて出されたようで、高音質で知られていたようです。本アルバム以外にも僕にとって魅力的なEP盤があって、それの入手を渇望している事はいつも頭から離れません。特に同シリーズのN.8/HELEN MERRILLは何とか生きている内に欲しい一枚です。

このFATIMA ROBINというシンガーについては詳しい事はほとんど知りません。アルバムのライナー・ノートを読むとというより想像すると(イタリア語は僕には判読不能です)。彼女はカサビアンカの生れ。本国内のいたる所のクラブで歌っていたらしいです。その後の経歴がよく分かりません、TVとかは判るのですが前後が判読不能なので省略。彼女の声質はヘレン・メリルやジューン・クリスティーのハスキー度をさらに増して少しだけ声太にした感じ、歌い口はメリハリが効いたボーカルで聴きやすく、また聴いて楽しくなります。共演はASTERNOVAS QUINTETとなっていて全曲が英語で歌われていますし、ジャズ・テイスト溢れるEP4曲のどれもが楽しめます。このシリーズのHELEN MERRILLのが欲しくてたまらないのですが、未だ入手に至っていません。音源としてはCDで聴けるのですが、やはりアナログで聴きたいものです。

収録曲:AIN'T MISBEHAVIN/ CAN'T GET OUT OF THIS MOOD/ LADY IS A TRAMP/MY FUNNY VALENTINE/

これが有るのか、見つかった!(嬉)

2008年06月28日 | ジャズ全般
ARGO/LPS-4012/DODO MARMAROSA/DODO'S BACK/1961年録音

しばらく記事がとだえてしまいました。毎週のように東京出張があってやや疲れ気味です。気分転換に明日の日曜日はキス釣りに行こうと計画していたのですが今晩から明日の午前中は雨が降り続くという予報どおり雨が降り始めましたのでキス釣りは中止です、あぁ~あ、自分が釣ったキスの天麩羅が食べたかったなぁ~という気分です。絶好のストレス解消にもなったと思いますが残念です。

東京では時間を何とかヤリクリしてレコードショップ巡りもしてきました。新宿のデスク・ユニオンへも行ったのですが、最近このお店の価格が以前より安く設定されているような気がします。今一番高いのはヤフオクで激レア盤と言われる品は東京の専門店より高い値がつく事も多いように感じます。このDUで2枚ほど購入、続いて西口のHAL'Sへ今回は店主殿とゆっくりと話ができました。前回僕がEP盤を試聴せずに購入した時に店員さんに“試聴されますか?”と尋ねられたのですが、“いや試聴は結構です。聴くと多分買わないから”と言うと店員さんが大笑いしたことを聞かれて、特に印象に残っているようです。このお店でも数枚その中にSP盤も一枚あったのですが買い求めました。それから渋谷のJAROへ行ったのですが、さすがに財布の資金が枯渇寸前となりこのお店では店主殿には申し訳なかったのですが少し店内を物色しただけで退散して宿泊先へ帰りました。最後の日に時間があったので友人に聞いていた日本で一番高い中古レコード・ショップと言われている横浜のDeeBee'sヘ行こうとして電話をかけたのですが“現在使われておりません”というアナウンスがあるのみ。それで下車先を変更して京急川崎で降りTOPSへ。ここでは珍しく最初から最後までお客は僕一人でした。店主殿とゆっくりと話ができました。聞けばDee Bee'sは約ひと月前に閉店したそうです。店主殿の話では日本で一番高い中古レコード・ショップはDee Bee'sではなくお茶の水の何とかというお店だったらしく(店名忘れました)その店のオーナーみずから“うちが日本で一番高い”とおっしゃっていたそうです。そのお店も閉店したそうですが。日本で一番高いという事は世界で一番高いという事になると納得しました。そんな話をしながら新入荷の箱を見ていると突然出てきたのが冒頭のレコードです。このアルバム、先日も海外オークションで出品されていたのですが高値がつき, 手が届きませんでした。しかし目の前に出てきたレコードは、実に適正価格というかハッキリ言うと廉価と僕には感じられました、しかも美盤。これがステレオではなく、モノラルならもっと良いのですが欲はほどほどにしておかねば、その内に祖母がよく言っていたように罰が当たることになるかも知れません。

冒頭のレコードの話に戻りますが、僕はこのDODOが最初に聴いた時から気に入っていました。彼が麻薬に手を出してブランクがあったとか、そのせいかどうか録音盤も少ないのですが、かなりのレアと言われているDIAL盤10inch以外はこれで揃ったと思います。その中でもこのアルバムは録音も良いし選曲もアレンジも好きなアルバムです。以前は再発盤やCDで聴いていたのですが、やっとオリジナルが聴けるのは嬉しかったです。このアルバムの入手が今回の僕の一番の収穫でした。彼の簡潔にしてアドヴァンシングなピアノ・プレイは凄みさえ感じさせてとても好ましいのです。僕の好きなモノラルではありませんが、本アルバムのステレオは悪くなかったです。中央でDODOのピアノが鳴り、右手でRICHARD EVENSのベースそして左手でMARSHALL THOMPSONのドラムがさほど大きく分離することもなく程良い距離感を保って聴こえてきます。最初のMELLOW MOODから引き込まれますが、どの曲も退屈するような曲はありません。このアルバムを聴くとパソコンのI-TUNESに有るCDからの同アルバムを中国出張中によく聴いていたのを思い出します。

パーソナル:DODO MARMAROSA(p). RICHARD EVANS(b), MARSHALL THOMPSON(ds)

収録曲 A面/ MELLOW MOOD/ COTTAGE FOR SALE/ APRIL PLAYED THE FIDDLE/ EVERYTHING HAPPENS TO ME/ ON GREEN DOLPHIN STREET/ B面/ WHY DO I LOVE YOU I THOUGHT ABOUT YOU/ ME AND MY SHADOW/ TRACY'S BLUES/ YOU CALL IT MADNESS

SHEILA JORDAN

2008年06月20日 | 女性ボーカルJ
BLUE NOTE/BLP 9002/SHEILA JORDAN/PORTRAIT OF SHEILA/

以前にアップした記事の書き直しです。本アルバムはもとは国内キング盤で聴いていたのですが半年前ぐらいにブルー・ノート盤を入手して以来BL盤を主に聴いています。ベースの音とギターの音色がオリジナル盤(と思っています?)の方が一皮剥けた感じで気持ちよく聴ける気がしますし、彼女のボーカルもより近い感じがして(スピーカーとスピーカーの間に立って歌っている感じ)たまりません。彼女は1929年ミシガン州デトロイト生まれ。1950年にN.Y.に出てパーカーやケニー ドーハムとも共演、1952年にデューク ジョーダンと結婚し一女をもうけ歌手生活を中断、1956年にジョーダンと離婚し昼間はオフィスに勤め夜は歌を歌ったとライナーノートにあります。本アルバムが彼女のアルバムの中でもやはり一番良く聴くアルバムで、彼女の乾いた声とどこか危なっかしいところもありそうな気がしますが、それが不思議なバランスを保って情感を深めつつ歌い込んでいくのが気に入ってます。A-1のFalling in Love With Loveは、まずSTEVE SWALLOWの力強いベースで始まり彼女のドライブ感に溢れたボーカルが追いかける感じで始まるのですが、僕はこの曲がことのほか気に入っています。その他の曲もじっくりと聴かせてくれます。ジャケット写真の彼女の横顔のように彼女が目を閉じて歌っているかのような気がするアルバムです。BARRY GALBRAITHのギターとSTEVE SWALLOWのベース伴奏でDENZIL BESTIのドラムはあまり邪魔をしない程度にリズムを刻むのもボーカルを引き立てています。

パーソナルは、SHEILA JORDAN(vo), BARRY GALBRAITH(g), STEVE SWALLOW(b), DENZIL BESTI(ds)

収録曲/A面/ Falling in Love With Love/ If You Could See Me Now/ Am I Blue/ Dat Dere/ When the World Was Young/ Let's Face the Music and Dance/B面/ Laugh, Clown, Laugh/ Who Can I Turn To?/ Baltimore Oriole/ I'm a Foold to Want You/ Hum Drum Blues/ Willow Weep for Me

ZILLA MAYS

2008年06月18日 | 女性ボーカルM
NRC/NRC-LPA-9/ZILLA MAYS/THE MAN I LOVE/

まず別件ですがヤフオクで僕のブログが参照されていました。以前にもこのシンガーのアルバムで参照にしてもらっていたのですが、そのせいでしょうか僕のブログへのアクセス数が普段の5割増しぐらいの数字となっています。参照していただくのは嬉しい事ですが、あまり高価な価格で落札となるのも僕のブログ内容に関係ないとは思いますが心苦しいものがあります、僕もこのアルバムを十万円に迫るような価格で入手したわけではありませんので。今秋には三具氏のシナトラ・ジャパン社からCAROLE CREVELING/HERE COMESがコンプリートな形で再発される予定になっているそうです。どうしてもオリジナルを求められる人は求められればそれで良いと思いますが、彼女のレコードを聴いてみたいという事だけであれば今秋まで待つのも一手と僕は思います。

今晩のアルバムは先日にヤフオクでこれまた高額で落札され僕もビックリしたアルバムです。
このジラ・メイズというシンガーはもともとはジョージアのラジオ局のメンバーで1954年までラジオ局のパーソナリティーをしていました。本アルバムは彼女が24歳にレコーディングされたもので、正確な事が分かりませんが彼女の唯一のリーダー・アルバムかも知れません。他にもCORALにも録音はあるようで未発表のようです。彼女の歌い口はリズムandブルース系の味があるので、この辺りは好き嫌いが分かれるところでしょう。声質はあまり粘っこくはなく小ざっぱりと聴かせてくれます。R&Bとゴスペルを融合させてジャズ・テイスト加えたような仕上がりのアルバムになっていると思います。レーベルのNRCとはNATIONAL RECORDING CORPの意味でジョージア州アトランタのレーベルです。 A面はどちらかというとR&B味がやや強くそちら方面好きの方にはお薦めです、B面が一般的には聴きやすくジャズとしても楽しめる選曲となっています。僕はB-2のI LOVE YOU,YES I DOやB-4のIT'S A LONELY PAPER MOONやゆったりと歌われるB-5のBE FAIR WITH MEあたりが好みで聴きやすいです。ジャケット裏の曲紹介と実際の収録順が異なっていましたが正確に記しました。またジャケットにはZILLA MAYSと表記されていますが裏面のノートにはZILLAH MAYSとなっていましたが多分ZILLA MAYSの方が正しいのでしょう(?)

収録曲A面/ CALYPSO BLUES/ YOU HAD BETTER CHANGE YOUR WAYS/DON'T CRY BABY/HEY THERE/ BLUE MONDAY/B面/ YOU WON'T LET ME GO/ I LOVE YOU, YES I DO/ I'LL GET ALONG SOMEHOW/ IT'S A LONELY A PAPER MOON/ BE FAIR WITH ME/

三分坂

2008年06月16日 | 世間話
東京赤坂の三分坂の写真です。さんぷん坂と読むそうです。謂われを書いてありましたが、なんでもこの坂が急な為に坂を上がる時の車賃が銀3分増しになった事からさんぷん坂と言われたと立て札に説明書きがありました。ちなにみ三分をさんぶと読むと一両の三分の一との意味で全くの意味違いになるそうです。赤坂という地名にふさわしく坂の多い町です。今回はこの坂あたりにあるホテルに宿泊しました。この坂を上がり切るとTBSの裏手にでます。そこからTBSの敷地内を通って降りて行くのも良い運動になります。この辺りの一木通りには僕が学生の頃にはラテン・クオーターという超高級クラブがありまるで治外法権のようなクラブだったような覚えがあります。そのクラブの回りにたむろしている外国人も凄まじいものがありました(思い出しても恐ろしい場所でありました)。ところで東京へ来ると何かと有名人を見かける機会があるのですが、今回はホテル。ニュー・オータニで石原信太郎知事を見かけました。一人で奥の方へ歩いていってらっしゃいましたがSPも傍におらず大丈夫なんでしょうか。知事も歩幅が狭くなり老いた感じを、受けましたがこんな事を言うと知事には他人の心配するより自分の心配した方がいいんじゃないかと叱責は必死でしょうね。エレベーターや出入り口にはSPバッチをつけた人が必ず一人はいましたが。僕は日曜日にこのホテルでとあるレセプションがあったものですから嫁さんと一緒に出席したのですが、待ち時間にロビーで僕はフレッシュ・ジュースト嫁さんはコーヒーのケーキセットをいただいたのですが合計3500円也でした。さすが東京のホテルは何でも高けえのうなどと岡山弁丸出しをしてきました、隣の昼ビッフェは1800円でしたが。時間があればまたまたレコード・ショップへと狙っていたのですが夕食終了まで時間が全く空かず残念でしたが、何にも僕自身の買い物はなく帰郷しました。

ストレス解消にはコレ

2008年06月13日 | ジャズ全般
(独)MPS/2120744-7/COUNT BASIE /HIGH VOLTAGE/Stereo

僕が大学2年生の時に、初めて買って聴いたベイシーがこのアルバム。その時は日本コロンビアの盤でしたが下宿へ持ち帰り聴いた時のA面1のCHICAGOに最初から心を鷲掴みにされたような気がしました。それから繰り返し何回下宿で聴いたか分からないぐらい聴いたのですが、下宿ゆえに音量を絞り遠慮気味に聴いていたのですが不満がつもり、休みの日などに両隣の住人がいないと思える時などに音量を上げて聴いた時の爽快さは今でも忘れられず今までのストレスが吹き飛んだような気がしたものです。その時のアルバムは針を倹約した為か傷んでしまい買い直したのが現在も聴いている独MPS盤です。気分が何となく沈んだ時や理由なく憂鬱な時はこのアルバムを引っ張り出して聴く事が多いのです。このアルバムに収録されている曲で満足できないのは1曲もありません。特に気に入っているのは冒頭のCHICAGOですが、GET ME TO THE CHURCH ON THE TIMEも好きですしその他の曲もチコ・オ・ファレルの編曲によってスタンダードをベイシー調にアレンジされ楽しく聴ける快作でしょう。ジョー・ニューマンのミュートの効いたトランペット・ソロも聴けますし、ロック・ジョー・デイビスの鋭いテナーやハロルド・ジョーンズの迫力あるドラム、勿論余人を以て変え難いベイシーのピアノ。イライラしている時などはウーファーが壊れない程度で家人や近所から苦情が来ない範囲でボリュームを目一杯上げて聴きましょう、きっとスカッとするはずです。

パーソナル: Count Basie (p), Freddie Green (gt), George Duvivier (b), Harold Jones (dr), Gene Coe, Waymon Reed, Sonny Cohn, Joe Newman (tp), Grover Mitchel, Buddy Morrow, Frank Hooks (tb), Bill Hughes (btb), Bill Adkins, Jerry Dogion (as), Eric Dixon (ts,fl), Eddie "Lockjaw" Davis (ts), Cecil Payne (bs)
収録曲 A面 Chicago/ Have You Met Miss Jones ?/ The Lady Is A Tramp/ I'm Getting Sentimental Over You/ Bewitched/ Day In Day Out /B面 Get Me To The Church/ When Sunny Gets Blue/ On The Sunny Side Of Street/ Together/ If I Were A Bell/ I Didn't Know What Time It Was


CACIOCAVALLO

2008年06月13日 | 世間話
本日もレコードではない話題になってしまい、グルメのブログかと思われる方もいらっしゃるでしょうが、一応まだジャズのブログのつもりですが昨夕に久し振りに食べた吉田牧場のチーズがやはり非常においしかったものですから紹介しなければと思ったわけです。吉田牧場は最近特にファンが激増している岡山県北にある一家でやっている牧場ですが、ますますの入手難なチーズとしても話題になっています。吉田夫婦二人で始めた牧場ですが、乳牛はスイス原産のBROWN SWISSという牛を輸入してそれから各種のチーズをつくっています。最近は息子さんも家業を手伝っているようで牛の数も以前より増えているのですが、需要に供給が追いつかないという現状みたいです。特に残念なのはモッツァレラ・チーズだけはイタリア料理店や日本料理店の昔からの取引先の需要に応えるのが精一杯のようで、現状では一般客にまで商品が供給できない様子です。将来の供給に期待したいところです。その他のチーズは通信販売でも入手できます、ただし多分半年先の納品と思われます。この吉田牧場のモッツァレラを食べたければ倉敷のIVY SQUARE東側にあるラ・チェネッタへ行くと食べられますが入荷して数日すると品切れという事もあるのでいつでも食べられる保証が全くありません。テリー伊藤を若くしたような店主が石窯で焼くピザも絶品です。日本食で食べたければ僕がかなりの頻度で行くお店のおおうらへ行くと吉田牧場のチーズをポン酢じたてで日本酒を飲むという贅沢が味わえます。このお店は基本的に県北の新鮮野菜や野草を食べさせるお店で一般的和食を期待して行くと値段と出てくる料理の内容に違和感を感じる人もいらっしゃると思いますのでご留意下さい。若い人にはあまりお勧めできないかなという気もするお店ですが、反対に孫がいても不思議でない年代の人には是非一度味わっていただきたいお店です。店主一人でやりくりしています。

話題が広がりましたが、我が家で食べた吉田牧場のチーズは、カチョカバロ(冒頭の写真のチーズ)・ラクレット・リコッタ・フレッシュの4種類でした。カチョカバロはスライスしてちょいと炙ってそのまま食べて良しオリーブオイルをつけて食べるも良しで、それにワインかビールは欠かせません。松山出身の酒豪?真鍋かおりも吉田牧場のかどうかは不明ですが、これさえあればあとは何にもいらんと豪語しています。それぐらい旨い~です。リコッタは豆腐感覚で食べられるチーズで、これまた倉敷名産の塩ぽんずをかけて吟醸日本酒とともにいただくと文句なしです(地産地消バンザイ)。素材の旨さがより引き立つ塩ぽんずも最近地元スーパーからは姿を消しつつあり入手難気味ですが、それでも吉田牧場のチーズよりは手に入りやすい一品。フレッシュ・チーズは我が家ではパンに塗って食べます。ラクレットは薄切りにしてフライパンで炙り、別に焼いたじゃがいもや野菜の上に載せて食しました、もちろんワインかビールと共にいただきます。というわけで昨晩はチーズ三昧でしたが、リコッタなどは早く食べないと日持ちが悪いので今晩も間違いなくリコッタに日本酒でしょう。食べて飲んで酔った後にお気に入りのジャズを聴くとういうのが僕の最上の贅沢です。

明日からまた東京へ行きます。月曜日に帰ります。完全休日が3日間ほど欲しいです。

レコードショップ早巡り

2008年06月11日 | 世間話
月曜日の朝から東京へ出張しました。自宅へ帰ったのは昨日の最終の飛行機便で夜9時半頃でしたがヘルペスもほぼ収まり、元気回復途上です。せっかく東京へ行ったからにはレコード店を何軒かは見て回らねばモッタイナイ倒れない限り我は行くという事で、新宿のDUとHAL'Sその勢いで渋谷のJAROを駆け足で回って飛行機に飛び乗ったという感じです。DUでは3枚、HAL'Sで2枚, JAROで3枚を入手して持ち帰りました。今回の僕はレコードショップで滞在時間購入金額比が高率の客だと自負してます(阿呆の自負ですから読み流してくださいませ)。今回は時間が少なかった関係もありDUは15分、HAL'S20分、JARO20分というぐらいの時間でしたでしょうか(本当はゆっくりと話をしたいのが本音です)。昨日は雨上がりの東京で蒸し暑く渋谷のハチ公前からJAROへ着くまでに汗が噴き出しました。ご存知の方が多いでしょうがJAROは地下にあるお店でそのお店も3畳か4畳程度の広さのお店です。やっと一人が身体を斜にして下りていける階段を用心深く下りていかないと、そこここに置いてあるレコードに靴先が触れそうです。その隠れ家的雰囲気が好きですが。無事降りたそのスペースにびっしりとレコードが並んでいます。上の写真はお店のホームページから転用させていただきました。自分が撮った写真はこれです↓。上がJARO. 下が以前に撮ったHAL'Sの写真です。JAROのは相変わらずの写真下手で、ほぼ使い物にならないボケ写真でごめんなさいです。
しかし、どこのレコードショップの店主殿も色んな事を知ってらっしゃって素人の僕に教えてくれます。特にHAL'Sの店主とJAROの店主とは本当は酒でも飲みながらお話を聞かせていただきたいぐらいです。HAL'SのHPの店主の独り言も面白いと思っています。レコードショップの店主はいずれもジャズ大好きというのが顔に滲み出てらっしゃる。

自宅にて

2008年06月08日 | 世間話
北京へ出張していました。お客さんが来られるので日程を合わせて行ったのですが、出発の前夜から左の頭の皮膚と首筋がむずむずしていました。庭木の毛虫にでもやられたかなと思いながら現地へ行ったのですが、現地へ着いた時は首筋は赤く小さな水泡帯状ができていました。自己診断ですが、中学校の頃に経験したヘルペス(帯状疱疹)です。放置して広がるとやっかいですし、痛みがでても辛いので北京の日中友好病院の国際治療部で診察してもらいました。片言の日本語ができる女医さんの見立てはやはりヘルペスでした。点滴にするか或いは内服薬と塗り薬にするかと訊ねられ、時間もないので内服薬と塗り薬を処方してもらって帰りました。診察と薬代で保健も利かず680元(約1万円)でした。発症して5日目ですが疱疹が枯れてきて、大きく腫れていた左首筋のリンパ線も小さくなってきました。今晩を自宅で過ごし明日から東京へ出張です。身体も疲れているのでしょうね。自分の健康への注意信号と考えてあまり無理しないように努めます。

一年ぶりぐらいに北京でゴルフをしました。お客さんの要望は2日間だったのですが僕は一日だけおつきあいました。写真はそのゴルフ場の象徴的写真です。ゴルフ場とマンションがとても近い関係にあります。ゴルフ場もプレ・オープン状態、マンションは建設中です。こういう景色でゴルフ場とマンションが接近しているのは関西の宝塚ゴルフ倶楽部を思い出しましたが(勿論マンションは建設中などではありません)、それよりもマンション群ははるかに多いです。北京市内から車で約30分のこのゴルフ場プレ・オープンという事でプレー費は600元+キャディー費100元の約10500円ですが、これは6月末までの値段で7月からはプレー費が1200元+キャディー費100元の19500円になるとの事で、インフレ中国ならではのプレー費ですね。ちなみに写真のマンション群ですが、僕があのマンションは30万元ぐらいと訊ねたら、とんでもない3LDK約100平米で100万元=1500万円ですと言われました。いつか中国のマンション利殖も行き詰まるんじゃないでしょうか?

このゴルフ場は米国アーノルド・パーマーの設計で設計料もとんでもない金額を言っていましたが、阿呆らしいしウソのような金額だったのであえて書きません(書くのも馬鹿馬鹿しい数字でした)。ビックリしたのはインの12番コース248ヤードのパー3です。当然僕がワンオンするはずがありません,グリーンにかすりもしません。ドライバーでも無理です。プレ・オープンした3月からまだ誰一人としてワンオンさせたプレイヤーはいないそうです。

*水曜日からはまたレコードの話題に戻ります。

PAT WINDSOR

2008年06月01日 | 女性ボーカルW,Y,Z
FORMAT/CDR-101/PAT WINDSOR/THIS IS PAT/

このアルバムは2006年6月の書き直しと写真の取り直しです。2年前のカメラと今のカメラ(勿論デジカメです)を比べると解像度から色んな機能が格段に進歩して使いやすく写真もキレイに撮れ、撮影べたの僕にもそれなりに何とか撮れるようです。特に手ブレ防止というか補正機能は僕には誠に有難い機能であります。

もともとこのアルバムもこういう歌手がいるのかという程度で入手したものです。以前から知っていて購入したわけではありません。入手してからPAT WINDSORと言うシンガーの事は調べてもあまり分かりませんでした。ジャケット裏のノートを参考にすると彼女はクラブで歌っていたようですが、N.Y.のプラザホテルのパリジャンルームに出演してから人気が出たようです。ジャケット写真で舞台栄えのする衣装を着ている彼女は実際は小柄であったようです。アルバムの裏面の写真を見ると品の良い近所の奥さんという感じです。ジャケットから受ける印象では声を張り上げて歌うシンガーのように思えましたが、実際に彼女のボーカルを聴くと決して派手とか必要以上に声を張り上げるという事でもなく、ややハスキーで趣のある声質で歌に味があります。ジャケットが結構派手で内容との差異が僕には感じられますが。このアルバムでは主にスタンダードを歌っていますがややジャズ・テイストは薄いものの聴いて後悔するようなアルバムではありません。ただこのアルバムは僕が入手して以降はお店とか国内外のオークションとかで見た事がないような気がします。FORMATというレーベルもニューヨークのである事は表記されているのですが、それ以外は知りません。レーベル・ガイドを見ても載っていないしかなりマイナーなレーベルと考えるべきでしょうか。彼女のこのアルバムもこれ一枚きりということなのかも知れません。本アルバムでの僕のお気に入りは元気良く歌うJADAやムードたっぷりのFLY ME TO THE MOON, リズミが小気味よいI'M IN THE MOOD, ポップなアレンジですがBUTTERFLY,軽快に歌われるDANCING IN THE DARKというところでしょうか。

NICK PERITOの指揮アレンジによるオーケストラ伴奏ですが、他の主なパーソナルは,Bernie Glow+Doc Severenson+Clarke Terry(tp), Erbie Green(trb), Dick Hyman Bernie Leighton(p), Bob Haggart George Duvivier(b), Bob Rosengarten(drs)
収録曲
A面/ BREEZIN' ALONG WITH THE BREEZE/ MY FUNNY VALENTINE/ JADA/ FLY ME TO THE MOON/ MR.WONDERFUL/ ONE BLADE OF GRASS/ B面/ I'M IN THE MOOD FOR CHA CHA CHA/ I'LL REMEMBER APRIL/ BUTTERFLY/ MUSKRAT RAMBLE/ I'M GLAD THERE IS YOU/ DANCING IN THE DARK