ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

やっと思いがけずパッと入手できたLILIAN TERRY

2012年02月14日 | 女性ボーカルT
(伊)RCA-ITALIANA/LPM10010/LILIAN TERRY/ROMANO MUSOLINI con NUNZIO ROTONDO e LILIAN TERRY (以前のに加筆しました)

以前は再発盤で聴いていた本アルバム。探してはいたが見かける事はなくイタリア盤のオリジナルを入手するのは難しいもんだと諦めてはいないがくじけそうになった頃だった。3年前か5年前かちょうど昼食後ぐらいに大阪梅田の冗談伯爵へ寄った時だ。どこの廃盤店へ入ってもまず見るのは壁でその時も挨拶もそこそこに壁を見た時に本LPが掛けてあった、しかも同じように探していたCGD1013のLILIAN TERRY PRESENTA ABITO DA SERAと並んで掛けてあったのだ。躊躇もせずすぐに壁から2枚を外して確保し値段を訊ねるとアルバイトの女性が店番していて値段は分からないという。店主殿はどちらと訊ねると食事へ行っているので電話しますと言う。急いでないから電話しなくてよろしいですと答えたのですが、お客の来店時には連絡するようにと言われているのでという事で彼女は電話した。10分もしない間に店主が帰ってきて無事購入なったアルバムです。彼女のLP2枚と他に数枚のLPを一緒に購入したのでそれぞれの価格は実は聞いたかも知れないが覚えていない。本LP2枚とも店主がイタリアのコレクターから譲ってもらったアルバムでホテルへアルファロメオで迎えにきてくれたらしく店主もよく覚えていたLPだったというのは後日談で聴いた。店主殿その後の体調回復具合はいかがでしょうか?早く元気になられて蘊蓄あふれる話を聞かせていただきたく願っております。
↑こちらがジャケット裏の写真。
↑こちらはインナー・スリーブの写真。写真入りのインナー・スリーブには演奏者の紹介文が書かれているがイタリア語のため僕は全く分からない。こんなに凝ったつくりのインナー・スリーブは初めて見た。
本アルバムでLILIAN TERRYは3曲を歌っている。Nunzio Rotondoが数曲で参加している。要するに本アルバムはROMANO MUSSOLINI TRIOにLILIAN TERRYとNUNZIO ROTONDOが参加したアルバム。NUNZIO ROTONDOのトランペットも楽しめるという1枚で3種の味わいがあるアルバムだ。ここでもう一度オリジナルと再発盤の音の違いを強調するのはくどいのでやめておく。ちなみに冗談伯爵で見て以後、本アルバムを見かけたのはYオクで一度出品があったような気がする。

以下は以前からの文章です。
僕はロマーノ・ムッソリーニのレコードを初めて聴いたのは、東京の廃盤店で ITALIAN RCA ORIZINAL LP COLLECTIONの特典盤EP“ROMANO MUSSOLINI TRIO”を安さに釣られて購入し自宅で聴いたのが最初です。全曲トリオ演奏している4曲収録のムッソリーニのピアノ演奏を聴いてリズム感に溢れメロディアスな彼の演奏に聴入りました。その後も続いて今日の本アルバムのオリジナルLPを探し続けているのですが、未だに縁なく出会いは一度もありません。所有のアルバムはオリジナルの入手を半ば諦めてBGMビクターから発売された復刻シリーズともいうべき本アルバムを入手して聴いているわけです。LILIAN TERRYはトミー・フラナガンとの共演盤でも有名なSOUL NOTE/A DREAM COMES TRUEを聴いていたので歌のうまいシンガーという印象はあったものの、そのジャケットのデブった彼女の写真があまりいただけなかったので、その後しばらくは大して興味も涌きませんでした。その頃は同じイタリアのシンガーであるJULA DE PALMAの方に興味を持っていました。そのJULAのアルバムや生い立ちなどを調べているとLILIAN TERRYの事も目にする事が多くなり興味がまた湧き上がってきたという経緯もあります。彼女LILIAN TERYYはイタリアのジャズ界でも大物で単なるシンガーとしてではなくジャズ振興に尽力した女性としても認められていて、ジャズ・ピアノ奏者であるフランチェコ・クロサラは彼女の息子としても知られています(来日もしているようです)。彼女のアルバムで本アルバムともう一枚同じ伊盤CGD1013/LILIAN TERRY PRESENTA ABITO DA SERAの2枚は何とか入手したいと未だに探しているアルバムですが、探し始めて数年になろうというのに未だにただの一度の出会いもない僕にとっては幻のアルバムです(他にも幻のアルバムは多々あるのですが、苦笑) ジャケット裏の彼女の顔写真も載せておききます。ケンブリッジで学び, 5ヶ国語を話したという彼女ですがしっかりした顔をしています。
本アルバムが彼女の初録音でその時に6曲を歌ったが、内3曲は本アルバムで聴く事ができるが残りは未発表となっていると高田敬三氏はライナーで述べておられます。そのアルバムに収められた3曲はB面後半で聴く事ができます。それら以外はムッソリーニのインストものですが、A-1のGONE WITH THE WINDとA-2のTOPSYはベースとのデゥオとなっていてベースの音がまことに力強く入っていてムッソリーニのピアノ旋律がそのベース音を取り囲むように奏でられます。A-6のTHERE WILL NEVER BE ANOTHER YOUはNUNZIO ROTONDOのトランペット・ソロも楽しめます。彼女のボーカル無しの面も十二分に楽しめて僕のお気に入りです。彼女のボーカル入りはB-3のI'VE GOT IT BAD AND THAT AIN'T GOOD、B-4のST.LOUIS BLUESやB-5のHE'S FUNNY THAT WAYですが、この3曲とも彼女の初録音と知って聴いても初めてとは思えぬほど落ちつきがありしっかり且つしっとりと歌い回しています。よくコントロールされたややハスキー・ボイスは当時から魅力的ですね。何とかオリジナル入手したいアルバムです(この一文再々度失礼しました)

パーソナルは、LILIAN TERRY(vo), ROMANO MUSSOLINI(p), NUNZIO ROTONDO(tp), CARLO LOFFREDO(b), ROBERTO PODIO(ds)

収録曲/A面/1, GONE WITH THE WIND/2,TOPSY/3, YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC/4,LINE FOR LIONS/5, MEDOLEY~~YOU TURNEDTHE TABLES ON ME~~POLKA DOTS AND MOONBEAMS~~LAURA/6, THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU/B面/1, THAGANOGHI/2, NOGHITONGHI THANGANI/3, I'VE GOT IT BAD AND THAT AIN'T GOOD/4, ST.LOUIS BLUES/5, HE'S FUNNY THAT WAY/

SILVIA TELLESの3番目のアルバム

2012年02月11日 | 女性ボーカルT
BRAZIL)PHILIPS/P-630.419 L/SILVIA TELLES/AMOR EM Hi-Fi/1960年
今日は昼ご飯たべてからボサノヴァを色々と聴いている。ところで以前は女性ボーカル主体にブログ記事をアップしたがここしばらく女性ボーカルが途絶えてしまった。が本当に久し振りの女性ボーカルの記事になる。僕自身しばらく女性ボーカルから離れていたのでボーカル盤をアップしようという新しい意欲が湧かなかった為だが、本アルバムは最近時々お邪魔している大阪の廃盤店へ立寄った時にインスト関係を見てコレッというのがなかったので、首を巡らしてブラジル・コーナーを見ると最初に目にとまった1枚のアルバム。アレなんでこんなのがあるのと少し驚きもした。ブラジル盤ORIGそれもSILVIA TELLESのが有るとは予想もしてなかったものだから。こういう嬉しい誤算というか出会いがあるからレコード店巡りはやめられない。レコードを手に取り一応試聴して購入するかどうか決めようと思った。自分でいうのも気恥ずかしいが以前であれば僕が試聴するはかなり珍しかった。試聴すると購入を躊躇ったりして買わずに数年して後悔するという事が多かったから試聴もせず入手するようにしていた。が最近は試聴する事にしている。というのもボーカルはかなり所有しているのでただ珍しいから集めるのは置き場所にも困るし最近はできるだけ気に入ったアルバムしか買わないように努めている。それでターンテーブルに乗せてもらった。聴き始めて数秒で入手しようと決めた(笑)アルバム。彼女のアルバムを僕のブログで取り上げるのは多分これで3回目。最初は'07年4月29日のSYLVIA TELLES、そして2回目が’'08年9月7日のSILVIA TELLESの10inchですが、SYLVIAだったりSILVIAだったりブラジルでも姓名判断でもあるのかという感じです。ジャケ写真を眺めると彼女の若々しさが溢れてますねぇ~太ももあたりに・・(失礼しました)。
本アルバムは12インチとしては彼女の3枚目となるアルバム。10inchから数えると4枚目のLPという事になる。1958年のSILVIA、1959年に出たAMOR DE GENTE MOCAの翌年'60年に録音なったのが本アルバム。SILVIAは未聴だがAMOR DE GENTE MOCAよりお気に入りだ。ボサノヴァ主体の彼女のアルバムの中でもよりジャズ味が混在されているアルバムだと思う。B面に収録されているDINDIはよく知られている事だがこのDINDIは彼女のPET NAME(愛称)で、彼女の恋人だったジョアン・ジルベルトがそう呼んでいた。
収録曲は最下部に列記したがA面最初のSANBA TORTOを聴いただけでそのカワイイ声に悩殺されて聴いた誰もが入手を決めてしまうんじゃないかと思いつつ自己満足している僕。英語メドレーで歌われるALL THE WAY~THE BOY NEXT DOOR~THEY CAN'T TAKE THAT AWAY FROM METHEも軽快で楽しめる。CORCOVADOはもちろん聴いて欲しい1曲だしTETEも情感を感じる1曲。A面最後のSE E TARDE ME PERDOAは明るいで軽快な1曲でいかにも太陽輝くブラジルのボサノヴァっていう感じがお気に入りで聴けば心が明るくなる。B面-4のカルロスジョビンの大ヒット曲SAMBA DE UMA NOTA SO(One Note Samba)やしっとりと歌われるPOR CAUSA DE VOCEもお気に入りであります。

収録曲A面/1,SAMBA TORTO/2.ALL THE WAY/THE BOY NEXT DOOR/THEY CAN'T TAKE THAT AWAY FROM ME/3.CORCOVADO/4.TETE/5.SE E TARDE ME PERDOA/B面/1,.CHORA TUA TRISTEZA/2,DINDI/3,OBA-LA-LA/4,SAMBA DE UMA NOTA SO/5,GARDEZ MOI POUR TOUJOURS/6,NAO GOSTO MAIS DE MIM

SILVIA TELLES

2008年09月07日 | 女性ボーカルT
(BRAZIL) ODEON/MODB-3076/SILVIA TELLES/CARICIA/10inch

このアルバムはネットでいろんなアルバムを眺めていた時に目にとまったアルバムです。彼女は1956年か57年のデビューと聞いていますので、1957年発売の本アルバムは多分彼女のデビュー・アルバムと思います。1957年というと彼女が1934年生れですから23歳ごろという事になりますね。彼女はこの後に10年ほどで事故で亡くなってしまうわけですが誰も想像だにしなかったことでしょう。本アルバムでもANTONIO CARLOS JOBIMと共演しています。アルバムのタイトルであるCARICIAは“愛撫”とか“かまいたい”という意味に近いと思いますが、このアルバムではボサノヴァ・ブームが始まる直前かボサノヴァ・ブーム黎明期の録音ではないでしょうか。そういう時期のアルバムで彼女の初々しさや少し硬い蕾のようなところも感じられるのですが、静かな語り口のなかにも彼女のかわいらしい魅力もあるそういうアルバムです。ジャケ写真は彼女のバレリーナ姿ですがなんとも魅了的なジャケでこれだけで入手してしまう1枚です。最初期のアルバムという事でなかなか出会う機会のないレアなアルバムでもあります。

収録曲/A面 1, POR CAUSA DE VOCE /2, SUCEDEU ASSIM /3, TU E EU /4, SE TODOS FOSSEM IGUAIS A VOCE/ B面 1, CANCAO DA VOLTA /2, CHOVE LA FORA /3, DUAS CONTAS/4, FOI A NOITE

LYNN TAYLOR

2007年10月25日 | 女性ボーカルT
GRAND AWARD/G.A. 33-367/LYNN TAYLOR/I SEE YOUR FACE BEFORE ME

この記事も書き直しですが、去年の5月にこのアルバムを記事にした時にはオリジナルではなく、再発盤?でしょうかそれもはっきりとしないアルバムの写真を載せていました。オリジナル盤とそのアルバムの違いはレコードの重量とセンターレーベルの色がオリジナル盤はえび茶色で再発盤かしらと思えるモノはその色が茶褐色という違いと、深溝が有るか無いかの違いでした。期待して入手したオリジナル盤の音質を期待してターンテーブルに載せてA-1のI SEE YOUR FACE BEFORE MEから聴き始めたのですが、彼女のボーカルがぽっかりと前に浮かび上がりいい感じと思ったのも束の間で、どこか怪しい音がします。特にSとかTHとかZの発音の時に普通ではありませんでした。そうなんです。これは僕が初めて遭遇した“風邪引き盤”だったんですね。今までに風邪引き盤に当たらなかったのも不思議かも知れませんが、当たりたくはない初体験にガッカリもしましたが、こういう体験もいつかはするもんだろうなと受けとめていました。そんなに重症ではなく軽い風邪引き盤のようですが、気持ちよく鑑賞できる範囲は超えています。それからプリアンプをいじったりしましたが効果はありません。それでモノラル針で聴いていたのをステレオ針で聴いてみました。そうすると気になる余計な音が抑えられ何とか聴ける再生音になりました。理由はよく分かりませんがステレオ針の接地面がモノラルより小さい為に余計な音を拾わないのではと想像しているのですが、どうなんでしょうか?風邪引き盤でないオリジナルを聴いた事がないので違いの度合いが判らないのですが、再発盤?を聴いてもマスターテープのヒスノイズが同じ部分で入りますしSとかTHとかZの発音はやはり少し強調されて聴こえますので、ステレオ針での再生で我慢することにします。本アルバムでの風邪引き盤の応急的聴き方でしたが、どの風邪引き盤にも使える手法ではないと思いますし盤それぞれで風邪引きの症状が違うと思います。が試してみる価値はあると思うのですが重症の風邪引き盤には役に立たないんでしょうね。


これが以前から聴いていたどこかの再発盤のです。どこを探してもFS盤とかの表示はありません。USプレスという事で入手したように記憶しています。

*以下、以前の記事です。
Grrand Award盤でLynn Taylorの“ I See Your Face Before Me”1957年NYにての録音です。彼女のアルバムはこれ以外にはCORAL盤があるようですが4曲が収録されているだけのようで、全アルバムを歌っているのは本アルバムだけのようです。彼女の事は少し調べたのですが判りません。ただ彼女の歌は素晴らしいです。声は可愛いというか可憐なのですが甘えた感じでもなく暖かみがあってみずみずしさを感じます。本格的アルバムがこれ一枚というのが本当に残念です。お勧めの一枚です。

パーソナルは、Lynn Talor(vo), Buddy Weed(p), Billy Butterfield(tp), Bob Alexander(tb), Stanley Webb(fl), Barry Galbraith(g), Arnold Fishkind(b), Johnny Cressi(ds)
収録曲は
A面が
1. I See Your Face Before Me
2. Then I´ll Be Tired Of You
3. It´s All Yours
4. Haunted Heart
5. By Myself
6. You And I Know
B面が
1. Thief In The Night
2. High And Low
3. Beautiful Dreamer
4. Oh But I Do
5. Something To Remember Yo
6. Wandering Heart

TERI THORNTON

2007年05月03日 | 女性ボーカルT
DAUNTLESS/DM4306/TERI THORNTON/SOMEWHERE IN THE NIGHT

テリ・ソーントンは1936年デトロイト生まれで生家は音楽一家だったようで幼い頃から音楽に親しみ教会等で歌ったりしていました。高校卒業後は劇場のショップで働いていたのですが, 母親の薦めで正式なボーカルのレッスンを受け1956年にクリーブランドのクラブで歌い始めたのがプロとして最初のキャリアです。’60年にニューヨークへ出た後にこのアルバムの吹き込みとなったわけです。彼女の声質ですが少しアクの強さを感じさせるものがありますが, 抑制させながらも豊かな声です。曲に忠実にストレートに歌いながらも豊潤な歌い回しをします。本アルバムの中ではA-6のSTORMY WEATHERが僕は一番好きですが, B-1のI BELIEVE IN YOUのクールなタッチも好きです。気怠さを感じさせるB-2のMOOD INDIGOや, ゆったりと歌うB-4の I'VE GOT THE WORLD ON A STRINGあたりや, 抑えて歌うB-6のSERENADE IN BLUEも好きですね。
なお僕の所有アルバムはDM4306でレーベルの色は赤地にシルバー字ですが, 友人所有のステレオ盤はDS6306でレーベルの色は黒地にシルバー字でした。

LARRY WILCOXのアレンジ指揮によるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, SOMEWHERE IN THE NIGHT
2, I'VE GOT YOUR NUMBER
3, THER'S A BOAT DAT'S LEAVIN' SOON FOR NEW YORK
4, LONLEY ONE
5, HEART
6, STORMY WEATHER
B面
1, I BELIEVE IN YOU
2, MOOD INDIGO
3, QUIZAS. QUIZAS. QUIZAS
4, I'VE GOT THE WORLD ON A STRING
5, CLAP YO' HANDS
6, SERENADE IN BLUE

SYLVIA TELLES

2007年04月29日 | 女性ボーカルT
KAPP盤/SYLVIA TELLES/THE FACE I LOVE

今日は会社のゴルフコンペへ参加してきました。天候は上出来で汗ばむほどの快晴でフェアウエーを歩いていると実に心地良かったです。成績はいつもと変わらず月イチゴルファーぶりを発揮してきました。こういう天気の良い日にはボサノヴァ調のものを聴きたくなり、今晩はこのアルバムをビール飲みながら聴いています。このシルビアというシンガーはブラジルの歌姫と言われているようですが30歳過ぎに事故で亡くなったという事です。本アルバムはそんな彼女のアメリカでの第二作でスタンダード曲も選曲してボサノヴァとして歌ったものです。彼女の声質はやや乾いた声ながら可愛らしく, 僕にはかなりあっさりさせてジョニーソマーズを連想させるシンガーです。A-1のIT MIGHT AS WELL BE SPRINGやA-6のBUT NOT FOR ME, B-4のPADON MY ENGLISH(曲の最後にumm?と言うのも可愛いです)あたりが好きです。可愛いく爽快なアルバムです。

収録曲
A面
1, IT MIGHT AS WELL BE SPRING
2, IF YOU WENT AWAY
3, THE FACE I LOVE
4, RAIN
5, IMAGE
6, BUT NOT FOR ME
B面
1, BAUBLES, BANGLES AND BEADS
2, VOCE
3, TETE
4, PARDON MY ENGLISH
5, BALANCO ZONA SUL
6, SURFIN' IN RIO

Maureen Tomson

2007年01月28日 | 女性ボーカルT
CORAL盤でMAUREEN TOMSONの“THE THRILL IS GONE”録音年不詳・レコード重量140g

モーリーン・トムソンは1943年スコットランド生まれ。1953年に家族と共にニューヨークに移住しました。当時有名だったHORN&HARDART'S CHILDREN'S HOURのオーディションに応募して採用となりTVやラジオの音楽番組に出演するようになったのです。が, その活動をきっかけとして次第に才能を開花させていきます。’60~'64年の間は広告会社の秘書を勤めて音楽の世界からは身を引いていたのですが、復帰後地方のクラブで歌っていた時にスカウトされた本アルバムの初レコーディングとなりました。このジャケット写真もトレンチコートの襟を立てて魅力的な彼女の物悲しげな表情のものですが、この彼女の顔と表情からどのようなボーカルだと想像されるでしょうか。今までに聴いたアルバムでジャケットの印象とアルバムのボーカルの印象がピタリと当てはまるものはなかったような気がします。ジャケットとアルバムの内容は一致しないようですが、このアルバムもジャケットの彼女の印象からは, しっとりとしたバラードを聴かせるタイプのシンガーではないかと思わされるのですが、実際にアルバムを聴くと彼女の歌い回しは結構ドラマチックです。じっくりしっとりと聴かせるよりも歌い上げるといった部分が少なからずあります。声質は高からず低からず中庸の声ですが発声に力強さがあり声量も充分です。私にはスコットランドのシンガーという印象がします。B-5のI CAN'T GET STARTEDあたりを聴くともう少し抑えてさらに情感が入れば彼女はさらに多くのアルバムを残していたと思いますが, それも個性というものでしょうね。全体的にハリのある歌声が聴けるアルバムですが、このジャケットは人気があります。最近は滅多に見かけませんね。

DICK JACOBESの指揮によるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, MY MAN
2, WHAT'LL I DO
3, MEDITATION
4, THE HOUSE OF THE RISIN' SUN
5, I'LL NEVER SMILE AGAIN
6, IT NEVER ENTERED MY MIND
B面
1, THE THRILL IS GONE
2, WHEN SUNNY GETS BLUE
3, FUNNY WORLD
4, WHO CAN I TURN TO
5, I CAN'T GET STARTED
6, WHEN I FALL IN LOVE

Lillian Terry

2007年01月17日 | 女性ボーカルT
SOUL NOTE盤でLILLIAN TERRYの“DREAM COMES TRUE”1982年録音・レコード重量120g

月曜日から大阪→山形→大阪→京都→名古屋→静岡→品川と放浪して現在は品川まで流れつきました。明日は東京→大宮→東京→倉敷の予定です。今日の夕方に時間があれば川崎のレコード店へ行こうと企んでいたのですが、気がつけばお休みでした。で予定を変更してタワーレコとディスクユニオンにでも行ってみようかと考えているところです。

今日紹介のアルバムの主人公LILIAN TERRYの事はよく知りません、少し調べたのですがあまり分かりませんでした。女性ジャズボーカル本によると、父がイギリス人、母がイタリア人でエジプトで誕生。ケンブリッジ大出身の才媛で活動の拠点はイタリアだそうです。非常に高い歌唱力が感じられるシンガーです。歌い回しは力強いのですが情感もあり安心して聴けるジャズシンガーです。このアルバムはトミーフラナガン等との合作で演奏も勿論楽しめますし、現代の録音で盤の音質もよく楽しめる一枚です。A-3のBLACK COFFEEなどを聴くとその実力が即感できると思います。

パーソナルは, LILLIAN TERRY(vo), TOMMY FLANAGAN(p), JESPER LUNDGAARD(b), ED THIGPEN(ds)

収録曲
A面
1, LOVERMAN
2, STAR CROSSED LOVERS
3, BLACK COFFEE
4, LUSH LIFE
B面
1, I REMEMBER CLIFFORD
2, 'ROUND ABOUT MIDNIGHT
3, YOU'VE CHANGED

Jeannie Thomas

2007年01月14日 | 女性ボーカルT
STRAND盤でJEANNIE THOMASの“JEANNIE THOMAS SINGS FOR THE BOYS”1961年録音・レコード重量210g

彼女JENNIEは, ヴァージニア州生まれですが生年は不詳です。彼女はミスユニバースのミスバージニアだったらしいですが、ジャケット写真はあまり写りがよくないのでミスバージニアも疑われると思います。ので裏面の写真も貼付します。彼女の父親THOMAS“BUSTER”ASBLE はサックス奏者、母親はピアニストで彼女は母親からピアノを習ったとノートにはあります。彼女のボーカルですが明るく親しみのある声質で、少し甘えた可愛い歌い回しをする場面もあります。そんなに上手いとは言えないと思いますが一生懸命歌っている感じが好感がもてます。
彼女のアルバムではもう一枚どうしても入手したいアルバムがあるのですが今だ一度も見かけたことがないです。

KLAUS OGERMANNの指揮アレンジによるオーケストラ伴奏
収録曲
A面
1, SUMMERTIME
2, MISTY
3, BYE BYE BLACKBIRD
4, WHEN I FALL IN LOVE
5, CAROLINA IN THE MORNING
6, I'LL SEE YOU IN MY DREAMS
B面
1, STARDUST
2, I HEAR MUSIC
3, MAKE SOMEONE HAPPY
4, NIGHT TRAIN
5, ANGEL EYES
6, ALL OF ME

Pat Thomas

2006年12月05日 | 女性ボーカルT
STRAND盤でPat Thomasの“JAZZ PATTERNS”1959~60年録音・レコード重量140g

シカゴ出身でガーナ人の家系の彼女は8人兄弟の7番目として生まれました。彼女の姉のMILDREDもシカゴで良く知られたジャズシンガーだったらしいです。ライナーノートによるとTVのアマチュアタレントショーに出演したのがプロへの道の始まりだったとあります。本アルバムは彼女のファーストアルバムですが、1962年にボサノヴァ“デサフィナード”の英語版を最初に録音してヒットさせたシンガーとしても有名です。まことに地味な印象のジャケットですが、本アルバムはジャケットの地味さからその内容は想像しにくいぐらい充実しています。バックのメンバーの顔ぶれも凄腕メンバーが名を連ねています。本アルバムはスタンダードを歌っていますが、B-2の STAR EYESでは彼女はハミングでだけで通しています、このハミングが聴き物という帯付国内盤のセールストークもありますが、私はハミングだけではもったいなく感じ彼女の艶と潤いのあるボーカルを歌詞ありで聴く方が圧倒的に好きです。ボーカルも聴かせてくれるしバックの演奏も実に聴かせてくれます。どこかで見かけたら是非聴いてみてくださいませ。

パーソナルは,PAT THOMAS(vo), TOMMY FLANAGAN(p), BOOKER LITTLEi(tp), CURTIS FULLER(tb),ROLAND ALEXANDERl(ts, fl), TEDDY CHARLES(vib), KENNY BURRELL(g), REGGIE WORKMAN(b),CHARLIE PERSIP(ds)

収録曲
A面
1, BLUE MOON
2, STAR EYES
3, SOMETIMES I'M HAPPY
4, MY ONE AND ONLY LOVE
5, STELLA BY STARLIGHTS
6, STRIKE UP THE BOND
B面
1, IT COULD HAPPEN TO YOU
2, MEAN TO ME
3, ALMOST LIKE BEING IN LOVE
4, I DIDN'T KNOW WHAT TIME IT WAS
5, THERE'LL NEVER BE ANOTHER YOU

Norene Tate

2006年09月05日 | 女性ボーカルT
ELEKTRA盤でNorene Tateの“TENDERLY”1957年録音・レコード重量155g

彼女はオクラホマ州の生まれ(生年不詳)で、シンガーとしてニューヨークの東58丁目のクラブで歌っていたところを、Noble Sissleに誘われて彼のバンドにゲストシンガーとして歌い、その後に専属シンガーとなりチャンスが広がったとライナーノートにはあります。ジャケットの写真から受ける印象はねばっこい歌を聴かせるような感じもありますが、そういう印象とは違ってピアノトリオをバックに軽くあっさりとした歌い回しをして落ち着いて味わえるアルバムになっています。B-1の“The Wail”は少しシャウトした歌い方でこの1曲だけが異色な感じを受けるのが、私はちょっぴり残念です。

パーソナル, Norene Tate(vo), Al Hall(b), Isaac Royal(p), Sonny Greer(drs)

収録曲
A面
1, Tenderly
2, After My Laughter Came Tears
3, Conversations
4, Sometimes I'm Happy
5, Butterfly
6, One For My Baby
B面
1, The Wail
2, Come By Sunday
3, I Cover The Waterfront
4, I Was Doing All Right
5, Every Now And Then
6, I've Had My Moments

Lynn Taylor

2006年06月26日 | 女性ボーカルT
CORAL盤でLynn Taylorの‘ERNIE KOVACS presents Buddy Weed and intriduces Lynn Taylor’1956年録音。これはMCAビクターの再発(特典)盤です。彼女のアルバムはこれ以外に、5月3日に紹介させていただいたGROUND AWARD盤でLynn Taylorの“ I See Your Face Before Me”がありますが、彼女のアルバムとしてはこのCORALの本盤との2枚だけが彼女のアルバムということです。このアルバムでは彼女は4曲しか歌っていません。ただkuirenは彼女のややハスキーであるけれど甘さとウォーム感のある歌声が実に気に入っている次第です。

パーソナルは, Lynn Taylor(vo), Buddy Weed(p), Seldon Powell(ts), Tommy Kay(g), Hank D'Amico(cl), Arnold Fishkind(b), Phil Woods(as), Eddie Shaughnessy(ds)

収録曲
A面
1, IT'S A HUMDINGER
2, WARM KISS AND COLD HEART*
3, IT'S DE-LOVELY
4, BANDY
5, I'VE GOT AN INVITATION TO A DANCE*
6, HALLELUJAH
B面
1, BRAHMSIAN BLUES
2, WAS THAT THE HUMAN THING TO DO*
3, FLYING DOWN TO RIO
4, IT'S FUNNY TO EVERYONE BUT ME*
5, IN THE DARK
6, JALOUSIE

*印 Lynn Taylorのボーカル有り

Diana Trask

2006年04月05日 | 女性ボーカルT
Columbia盤でDIANA TRASKの“Diana Trask”です。オーケストラ伴奏でアレンジ指揮はGIENN OSSERとなっています。

彼女は1940年オーストラリアビクトリア生まれ。渡米してからはオリビアニュートンジョンやヘレンレディーと共にオーストラリア出身の3大アーティストと言われたようです。主にテレビでの出演が多かったようですが、このアルバムは彼女の初アルバムですが、他にミッチミラー合唱団との共演盤もあるとの事です。A面はバラードでB面はスインガーの構成となっておりバラードでは少女のような初々しさが好感が持てます、初々しさという点では少しコニー・スティーブンスに似たところがあります。その初々しさに引き込まれるアルバムです。期待せずジャケット買いをしても決して後悔はしないアルバムだと思います。

収録曲目
A面が
1,It Might As Well Be Spring
2,Little Girl Blue
3,Spring Is Here
4,My Funny Valentine
5,By Myself
6,Spring Never Come
B面が
1,Hellow, Young Lovers
2,Let's Fall In Love
3,I Hear Music
4,The Gypsy In My Soul
5,Let's Face The Music And Dance
6,Temptaion

SUE THOMPSON

2006年03月31日 | 女性ボーカルT
HICKORY盤でSUE THOMPSONの“with STRINGS ATTACHED”です。録音年はわかりませんが英国録音のようです。英国録音は音が良いという認識があるのですが如何でしょうか。スートンプソンという歌手は1925年にネバダ州生まれ。7歳ぐらいからギターを弾きながらカウガールソングを歌っていました。10代に家族と共にサンノゼへ引越ししてからは田舎のTVショウに出演していました。戦争中は軍需工場で働き戦後に20才で結婚し女児に恵まれましたが結婚生活は3年で破綻し、再び彼女はノースカリフォルニアのクラブで歌の仕事をするようになりました。バンドリーダーでもありラジオテレビの司会もしていたDude Martinのスカウトショウで認められ Martinのバンドに招かれたのです。彼女の声はリトルガールシンギングと言われていました。という元来からのカントリーシンガーのようで、本アルバムもカントリーソングのアルバムとなっています。オーケストラ伴奏でアレンジはJIM HALLが主として腕を奮っており他にBILL McELHINEYやANITA KERRも名を連ねています。カントリーソングによく見受けられるような粘りがあり高音の声質で歌っています。