ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

SU HOLLIDAY

2008年01月25日 | 女性ボーカルH
英COLUMBIA/SU HOLLIDAY/I WANNA SAY HELLO/1966

今宵は久し振りに自宅で音楽を聴きながら、ブログの内容を書いています。やはり僕の居場所は自宅が一番、それも自室がベストであります。4~5日自宅で音楽を聴かないと、皆さんの場合は禁断症状が出てきませんか? 僕は早く帰宅して自室で自分のスタイルでボーカル物を聴きたくでウズウズしてきます。出張先で聴いたジャズはレコードTOPSと新宿のDUぐらいでしたが、自宅で聴くのが一番寛げます。再生音も自宅のが一番良いように感じます、きっと僕の耳はそれに馴れ切っているのと自室にあった装置になっているのでしょう。

このアルバムはシンガーの名前は全く知りませんでしたが、店頭でアルバムを見た時に表と裏を見て良さそうな感じがしたので購入したものです。不見転で買った一枚でしたが内容は期待を裏切りませんでした。スー・ホリディーというシンガーの生れや経歴は知りません。ライナーノートの裏には“赤ん坊の時に揺り籠の中で既に彼女は歌い始めていた”という役に立たないけれど妙に説得力のある文章とその他が書かれていましたが具体的説明はないようです。家系的な事は判りませんが彼女はヘレン・シャピロの従姉妹だそうです。
彼女の歌い口ですが英国の白人女性ボーカリストにしては少しブラックな味わいがありますが、それはほんの多少という意味です。判りやすく表現するならばサラ・ボーンに歌い回しが似ているのですがサラほど味が濃くないです。アルバム最初の曲、ボンゴの演奏で始まるA-1のTAKE THE “A”TRAINですが、この1曲を聴いただけでも入手して良かったと納得できると思います。続くA-2のEARLY AUTUMNもしっとりとした曲の持ち味を生かしながらしっかりと歌っています。A-4のDARK STREETS ON SUNDAY、こういう物悲しく歌うのが彼女には合っているのでしょうか。いろんな表情を感じさせながら歌われるA-5のDON'T GET AROUND MUCH ANYMOREもイイですよ。アルバムのタイトルになっている曲B-2の“I WANNA SAY HELLO”はスローバラードですが聴く回数につれて良さが深まってくるようです。B-4のBABY DOLL I LOVE YOUも思い入れが存分に感じられます。録音は非常に良く、パーカッションが生々しく鳴り、ブラッシングの音も後ろでハッキリと主張しています。

パーソナル:SU HOLLIDAY(vo), JERRY ALLEN(p), RONNIE VERALL(ds), BOBBY ORR(ds), BARRY MORGAN(perc), BRIAN BROCKLEHURST(b), IKE ISAACS(g), LEON CALVERT(tp), TONY COE(ts)

収録曲
A面
1, TAKE THE “A”TRAIN
2, EARLY AUTUMN
3, HAPPY TALK
4, DARK STREETS ON SUNDAY
5, DON'T GET AROUND MUCH ANYMORE
B面
1, THE REASON MUST BE YOU
2, I WANNA SAY HELLO
3, JET SONG
4, BABY DOLL I LOVE YOU
5, SING FOR YOUR SUPPER