ジャズとレコードとオーディオと

音楽を聴く。人によって好みが分かれるでしょうが、このブログでは主に女性ジャズボーカルを紹介させていただきます。

JULA DE PALMA

2008年03月31日 | 私的Rare盤
伊COLUMBIA/SEMQ 81/JULA DE PALMA/JULA DE PALMA IN JAZZ/7inch

ジュラ・デ・パロマというシンガーは本国ではたいへん人気があり、日本でもその存在が知られるようになってからは熱心なファンがますます増えつつあります(僕のことです)。彼女はLPも残していますがジャズ・テイスト溢れる7inch盤も数枚残しています。本アルバムもその一枚でこれには続編がありJULA DE PALMA IN JAZZ No2というアルバムもありますし, そちらも同じメンバーで聴き応えありそうな曲が収録されているのですが僕は未入手です。なにせイタリア盤というのはあまり見かけるチャンスが少なく入手難度がつい高くなるわけです。このアルバムは彼女の7inch盤の中でもジャケットも魅力のある写真が使われていて人気の一枚。某ショップでこのアルバムを見かけた時は目を疑いたくなるような気持ちでしたが店内を一回りしてひとまず手に取ってキープして購入するかどうか思案しました。購入した後は転ばないように特に気をつけてたとえ転んでも盤だけは傷めないように注意しながら一目散に自宅へ帰り直ぐターン・テーブルに載せて聴いたのですが、音が出て彼女のボーカルの第一声を聴いた瞬間には入手できてよかったと満足したアルバムです。この7inch盤では4曲が英語で収録されていますが, どの曲も彼女の甘く香り立つようなボーカルが聴けます。再生音は曲中でパートによってはエコーを少しかけたりしていますがあまり気になる事もありません。バックの演奏も彼女のボーカルに添って好演していると思います。僕のお気に入りの1曲はA-1のJUST ONE OF THOUSE THINGSですがヴィブラフォンの金属的音が彼女のボーカルの柔らかさを際立たせています。もう1曲のB-2のPENNIES OF HEAVENは軽快にドライブされるのですが、彼女の柔らかくしなやかなボーカルに聴き入ってしまいます。ゆったりと歌われているTHE NEARNESS OF YOUもいいですよ。彼女の柔らかな情感を感じるとボーカル好きならハマるのは間違いないと思います。

パーソナル:JUKA DE PALMA(vo), LELIO LUTTAZZI(p), A.GUATELLI(b), L.BIONDA(ds), F CHIARI(vib)
収録曲:A面 JUST ONE OF THOUSE THINGS, BLUES IN THE NIGHT B面 THE NEARNESS OF YOU, PENNIES OF HEAVEN

MAYSA

2008年03月30日 | 女性ボーカルM
ELENCO/ME-8/MAYSA/MAYSA/

このアルバムは以前友人に借りて聴いた時にその内容が良く, 入手したくなった一枚で探し回ったものです。ELENCOですからブラジルのショップにはあるだろうと軽く考えていたのですがブラジルでは全くなく、その後も検索しているとチリのショップに在庫があったので取り寄せた一枚です。勿論チリ産のELENCOではなくブラジルのELENCO盤です。レコードが傷んでいるじゃないかと心配していたのですが、届いて早速聴いてみるとVG++の表記を裏切られることもなく安堵したのです。僕のいままでの印象では南米のショップで期待外れという事は経験なかったです。北米はあまり信用していませんが。
裏面のライナー・ノートが読めないので書いてある事はわかりませんが、本アルバムはどこかのクラブでのライブ録音となっています。A面のDEMAISとI'VE GOT YOU UNDER MY SKINはメドレーとなっているのですが、この最初の曲の出だしは聴衆のざわめきと共に最終の音合わせをしながら、伴奏の演奏が始まると彼女がステージへ登場して歌い始めるのですが、これが雰囲気たっぷりでライブ会場にいるような気がします。彼女が英語で歌う I'VE GOT YOU UNDER MY SKINは独特の味があって聴き応えがあります、ただ曲の中盤で盛り上がりすぎて音が入り過ぎているのが残念ですが。この曲以外はどの曲もゆったりとしたバラード調の曲で“AMOR”を題材にした曲が多くラブソング集かトーチソング集というような内容です。僕の一番のお気に入りはA-3のLA BARCAで小舟のようにただよう女心を歌ったように感じます。B-2のFIN DE NOITEもしっとりと歌われ聴きごたえがあります。ジャケットのデザインはELENCOでよく見かけるデザインの白地に黒での表現で同じようなジャケットが他のアルバムでもかなりあるので、一時期はこういうデザインが多用されたようです。こういうジャケットばかりを集めるとまた楽しいでしょうね、僕はそこまでは手がまわりませんが。

パーソナル:MAYSA(vo), EUMIR(p. organ), UGO(vibr), SERGIO(b), COPIA(fl), JOAO PALMA(ds)

収録曲:A面/DEMAS~I'VE GOT YOU UNDER MY SKIN/ POR CAUSA DE VOCE/ LA BARCA/ BOM DIA TRISTEZA/B面/ QUEM QUISER ENCONTRAR O AMOR/ FIM DE NOITE/ O AMOR QUE ACABOU/ DINDI/ BOUQUET DE IZABEL/

BEVERLY KELLY

2008年03月29日 | 女性ボーカルK
AUDIO FEDELITY/AFLP 1874/BEVERLY KELLY/BEVERLY KELLY SINGS/stereo

このビィバリー・ケニーは可愛い声のBEVERLY KENNEYと名前がよく似ていますね。間違いを防ぐためだと思いますが彼女はBEV KELLY(ベブ・ケリー)と呼ばれているようですが、アルバムではちゃんとBEVERLY KELLYと表記されています。こっちのBEVERLYは可愛いボーカルが売り物ではなく、よりジャズを聴かせるタイプです。彼女の声質はややハスキーで特に高音へ伸びていくときのカスレ具合が艶っぽさを感じさせます。本アルバムはスコット・ラファロがベースをつとめているという事でそちらから本アルバムを入手した方もいらっしゃるでしょうが、僕はアルバムを入手して聴いた後しばらくしてから、その事を知りました。ライナー・ノートにはWITH PAT MORAN TRIOとあるだけでメンバー紹介は全くされてないので当初は分かりませんでした。知ってからはよりベースの音が耳に入ってくるようになりましたが(苦笑)。収録されている曲目はスタンダードばかりで馴染があるためか聴きやすいと思いますし, 歌い込むタイプの彼女のボーカルが楽しめるアルバムです。僕のお気に入りはA-2のTHE MAN I LOVE, B-2のBUT NOT FOR MEやB-5のEMBRACEABLE YOUというあたりでしょうか。特にTHE MAN I LOVE では出だしがベースの先導で始まりしばらくは彼女のボーカルとベースで進行していくのが好きですね。曲名を挙げていないその他の曲も好演です。それから僕はこのレコードを実は2枚持っています。最初に入手したのはジャケット無しのレコードのみが販売されている時、もちろんジャケットなしという事で超特価安だったので入手、このレーベルがシルバー地に黒ロゴでAFSD-5874stereo。もう一枚は後で入手した写真を掲載したジャケット有りのアルバムに入っていたゴールド地に黒ロゴでAFLP-1874/mono。どちらもオリジナルだと思うのですが間違いでしょうか?またジャケットは人気の見開きジャケではなくごく普通のジャケットです。STEREOとMONOでレーベルの色を分けているのでしょうか?それともどちらかは後発盤でしょうか?ご存知の方がいらっしゃれば教えていただきたいのですが。最後に当たり前のことすぎて誠に恐縮ですがレコードにジャケットは絶対必要です。本アルバムもジャケットを手に取れば, 黒バックに彼女の白い肌がより冴えてキレイなジャケと思います。

パーソナル:BEVERLY KELLY(vo), PAT MORAN(p), SCOTT LAFARO(b), JOHNNY WHITED(ds)

収録曲:A面/LOVER COME BACK TO ME/ THE MAN I LOVE/ I GET A KICK OUT OF YOU/ I WISH I KNEW/ YOU DON'T KNOW WHAT LOVE IS/ I'M GLAD THERE IS YOU/ B面/ SOMETIMES I'M HAPPY/ YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC/ BUT NOT FOR ME/ THIS LOVE OF MINE/ EMBRACEBLE YOU/ SPRING IS HERE/

RITA MOSS

2008年03月28日 | 女性ボーカルM
英PHILIPS/B07865R/RITA MOSS/INTRODUCING RITA MOSS/10inch

このリタ・モスというシンガーはあまりジャズ本などでは取り上げられていないように思います。存在が地味過ぎて目立たないのでしょうか?彼女は米国オハイオ州生れの黒人で幼少の頃からピアノを習い, 1949年にPARK AVENUEのレストランで演奏したのがプロとしての第一歩です。その後は英国や米国内のオンタリオ、クリーブランドで活動し、評論家のレナード・フェザーのコンサートにも出演したとライナー・ノートにはあります。彼女はニューヨークで活動しなかったので米国内で聴衆の耳にふれる機会が少なかったのかも知れません。本アルバムは彼女の英国PHILIPSでのデビュー・アルバムであると同時にソロ・アルバムです。これ以前に米国でのアルバムがあるのかどうか僕は知りません。このアルバムは彼女一人のボーカル及び演奏による収録になっているのですが彼女は歌いながら左手によりピアノを弾き、足でオルガンを奏で, 右手でボンゴを敲いています。二兎を追う者一兎を得ずという諺がありますが、彼女は4兔を追っているわけですが、それが決して器用貧乏になっていないのが彼女の素晴らしいところでしょう。彼女のボーカルは少し甘えん坊な歌い口でそこに可愛さも感じます、曲によっては裏声を使いますが、それは好き嫌いが分かれるかも知れません。溢れる愛情を切なく歌ったA-2のONE HUNDRED YEARS FROM TODAY、裏声を多用して独特の持ち味で聴けるA-4のTAKE THE“A”TRAIN、愛らしいボーカルが聴けるB-4のTHIS CAN'T BE LOVE、少し高い声でしっとりとゆったりと歌うA-3のI GOT IT BAD AND THAT AIN'T GOODやB-5のDID I REMEMBERやを聴くと彼女のボーカルは聴き手のこころに響いてくると思います。

収録曲:A面 JUNGLE DRUMS/ONE HUNDRED YEAR FROM TODY/I GOT IT BAD AND THAT AIN'T GOOD/TAKE THE “A”TRAIN/THE BLUE ROOM/ B面 I ONLY HAVE EYES FOR YOU/LOVE IS HERE TO STAY/ BOPLIGATTO/THIS CAN'T BE LOVE/ DID I REMEMBER

JACKIE and ROY

2008年03月25日 | ジャズ全般
STORYVILLE/LP322/JACKIE and ROY/JACKIE and ROY/10inch

おしどりジャッキー27歳とロイ34歳のデビュー・リーダーアルバム。このアルバム以前にはCharlie Ventura楽団で活動していて同アルバムでも彼等のスキャットが聴けます。彼等のおしどり振りは2002年にクラールが亡くなるまで活動していたというのですから本物の筋金入りおしどり夫婦でしょう。このアルバムでは彼等のボーカルやスキャットが8曲が聴けますが、共演者のドラムのジョー・モレロとベースのビル・クロウは当時のマリアン・マックパートランド・トリオのメンバーですが、ジャッキーとロイに特に請われてバックを務めることになったようです。本アルバムの中で僕が特に気に入っている曲は, 彼等が少し引いているのですがロイ作曲であるA-4のHOOK,LINE AND SNAREでここではモレロのブラッシングで始まり長いソロも披露しています、それに遠慮しながらスキャットがついていくという主役が入れ替わった形の内容ですが, ジョー・モレロの聴き応えのあるドラム・ワークが好きですねぇ, ロイのピアノソロもいいですしBARRY GALBRAITHのギターソロもあるしで存分に楽しめます。本アルバムの彼等のボーカルでのお気に入りはB-2のI DIDN'T KNOW WHAT TIME IT WASでジャッキーの透明感有るボーカルが楽しめますし B-4のTHOU SWELLでは息のあった都会的な二人のボーカルが聴けます。本アルバムは好きな世界で最後まで歌いとおした粋な二人のアルバムでバート・ゴールドブラットによるジャケット・デザインも目を引く秀逸なデザインで評判が良かったとみえ, その後の彼等のアルバムは類似のデザインが多いように思います。

パーソナル:JACKIE CAIN(vo), ROY KRAL(vo. p), JOE MORELLO(ds), BILL CROW(b), BARRY GALBRAITH(g)

収録曲:A面 MOUNTAIN GREENERY/ YESTERDAYS/ SEASON IN THE SUN/ HOOK,LINE AND SNARE/ B面 CHEERFUL LITTLE EARFUL/ I DON'T KNOW WAHT TIME IS IT/ SLOWLY/ THOU SWELL

DINAH WASHINGTON

2008年03月25日 | 女性ボーカルW,Y,Z
EMARCY/MG36073/DINAH WASHINGTON/IN THE LAND OF HI-FI/

彼女ダイナ・ワシントンの事ならebiさんのこの曲、この人、この一枚のページの左にあるBLACK ROYAL QUEENをご覧ください。彼女のアルバムがズラリと並んでいます、その数31枚と圧巻です(最近はブログの方は更新されてないようなので是非更新していただければと思います)。僕はその三分の一ぐらいしか彼女のアルバムを持っていません。でも,しばらく聴いていないと思い出したようなタイミングで彼女のスケール感のある味付けの濃いボーカルが聴きたくなります。そこで久し振りに聴いた彼女のアルバムが今晩のものです。このIN THE LAND OF HI-FIというタイトルはEMARCY3600盤台の専売かどうか同レーベルにはSARAH VAUGHAN(MG-36058), PATTI PAGE(MG-36074), CANNONBALL ADDERLEY(MG-36077)があります、他にもあったかも知れません。特に本アルバムとPATTI PAGEのはレーベル番号が続いているのですから驚きです。SARAH VAUGHANのがヒットしてそのシリーズに乗ったということでしょうか(?) キャノンボールがメンバーに入っているのはサラのもダイナのも同じです。ダイナという女性、お世辞にも美人とか可愛いとか言えないこのジャケット写真ですが、でも見ていると力強いインパクト感がその表情からも伝わってくるような気がします。彼女のボーカルで特に気に入っている部分は高域に伸びていく時の迫力と低域での粘り強さ、そして全域にわたって少し柔らかくなりかけたバターを捏ねる時のようなネットリ感と間の取り方が絶妙な上手さを感じます。その強力な個性的魅力に取り憑かれるとさらりと歌う自然派のボーカルばかり聴いていると物足りなくなってしばらくすると聴きたくなるという事を繰り返すようになる可能性が大いにあります。A-1のOUR LOVE IS HERE TO SATYも華やかにアレンジされて出だしに相応しい出来栄えの1曲ですが、このアルバムでのお気に入りはゆったりとしたテンポのLET ME LOVE YOUやB-2のWHAT'LL I TELL MY HEARTのバラードも好きですし, B-3のSUNNY SIDE OF THE STREETも好きですが、このアルバムでは I'VE GOT A CRUSH ON YOUが彼女の魅力をもっとも味わえると思います。残念なのはCANNONBALLやJUNIOR MANCEのソロがほとんど無いに等しいことです。

パーソナルは, DINAH WASINGTON(vo),CANNONBALL ADDERLEY(as), JUNIOR MANCE(p), HAL MOONEY(arr, cond)

収録曲:A面, OUR LOVE IS HERE TO STAY / LET ME LOVE YOU / THERE'LL BE A JUBILEE / MY IDEAL / I'VE GOT A CRUSH ON YOU / LET'S DO IT B面, NOTHING EVER CHANGES MY LOVE FOR YOU / WHAT'LL I TELL MY HEART / SUNNY SIDE OF THE STREET / SAY IT ISN'T SO / SOMETIMES I'M HAPPY / IF I WERE A BELL

SUZAN GRAY

2008年03月23日 | 女性ボーカルG
RUBIOT RECORDS/LP1062/SUZAN GRAY/AN EVENING AT THE RUBIOT/

今日のアルバムは多分無名に近いヴォーカリストとクィンテットのアルバムで, レーベルのRUBIOTも聞き慣れない。 トランペットのSONNY GREYじゃなくてピアノのSONNY GRAYだから僕の限られた知識外にあったアルバムです。このアルバムは某レコードショップの店主に“ボーカルが好きなようだからこのアルバムも聴いてごらんなさい。バックの演奏もいいですよ”と薦められたもので. 薦められるとまず重複しないかぎり素直に受け入れて入手した一枚です。悲しいかなこのアルバムの全ての演者に付いての知識がまるっきりないのでライナーノートを参考にさせてもらうと、そもそもRUBIOTというのはオクラホマに1959年に開業したクラブで、そのクラブでのライブが録音され、これは想像にすぎないですがクラブのオーナーが作製した自主レーベル盤のように思えます(?)。またピアノのSONNY GRAYとSUZAN GRAYは名前からのとおり夫婦です。
写真が小さいのですが SUZANはこんな感じの女性です。彼等は主に米国の中南部のラジオやクラブで活動していたという事ですが、こういうほとんど無名に近くまた日本のジャズ雑誌でもほとんど取り上げられる事がない彼等がこのように上質の演奏を残しているという点で, アメリカのジャズの層の厚さを改めて感じさせられる内容です。スーザンのボーカルはクラブやラウンジでのシンガーという印象で素直にスコアーに忠実に歌っています。各演奏者のソロも曲によってそれぞれ役どころを変えて充分に楽しめます。このアルバムでは, SUZANのボーカルはこのグループのメンバーの一員という位置づけが明確に示されますが、それがこのアルバムの出来栄えの良さとなっているように思え、各演奏者の力量のバランスが良く, 聴いていて心地よいです。僕は特にヴィブラフォーンのKENNY QUINNやピアノのSONNYとボーカルのSUZANのふくよかで小洒落たボーカルが気に入っています。当初はボーカルを聴くつもりで聴き始めた本アルバムですが、知らずインストにも引き込まれて懸命に聴いていました。バイブとピアノソロが良い軽快な曲A-1のFOR KEEP、ダンスができると思えるようなアップテンポでのB-1のNOW'S THE TIME。SUZANのボーカルの中では一番お気に入りのB-GET OUT OF TOWNカットアウトされているのが残念。インストで一番のお気に入りはヴィブラのゆっくりとした演奏から始まり途中からテンポアップされて軽快に演奏されるB-3, BAUBLES, BANGLES & BEADSが好きですね。ボーカルとインストのバランスが取れそれぞれに楽しめる好盤と思います。

パーソナル:SUZAN GRAY(vo), SONNY GRAY(p), KENNY QUINN(vib. trb), JOHN RIGNEY(b), BILL ARNOLD(ds)
A面
1, FOR KEEPS
2, WHEN THE WORLD WAS YOUNG*
3, VIBES BASS BLUES
4, THE THRILL IS GONE *
5, DEARLY BELOVED *
6, IT COULD HAPPEN TO YOU
B面
1, NOW'S THE TIME
2, GET OUT OF TOWN *
3, BAUBLES, BANGLES & BEADS
4, NO MOON AT ALL *
5, ANGEL EYES *
6, SISTER SADIE
 *印がSUZANのボーカル有りの曲

CHET BAKER

2008年03月22日 | ジャズ全般
PACIFIC JAZZ/PJLP-11/CHET BAKER/CHET BAKER SINGS/10inch

僕が初めてチェット・ベイカーを聴いたのは大学の一年生の時で, ジャズを意識して聴き始めてまだ一年にもなっていない頃だった。当時下宿から歩いて15分のところにある東横線の駅から渋谷に出て行って買ったのは記憶しているが店の名前は全く思い出せない。レコードは一般的にはまだ大変高価だったので、それらの中で特に安いPhonogram Jazzコレクション・シリーズの1100円(発売当初は1000円だったが後で売値が上った)は大変有難かった。いつもレコード・ショップへ行くとそのシリーズのコーナーに一番に取りついたものだ。下に写真を掲載したのが、渋谷で買ったフォンタナ(LIMELIGHT原盤)のBABY BREEZE/CHET BAKERで僕が初めて聴いた彼のアルバムだ。この中でチェットのボーカルが5曲聴けるが、僕にとっては初めて聴く中性的な声質に最初は正直とまどった。こういうボーカルも有りかという程度であまり心が動かなかった覚えがある。その後しばらくは聴く事がなかったアルバムだが、それから半年後ぐらいにあることで気持ちが滅入っていた晩に安いウイスキーを薄い水割りにしてなめる程度に飲みながら何気なくチェットのアルバムをターン・テーブルに載せて再び聴いた。最初のボーカル曲である“ボーン・トウ・ビー・ブルー”を聴いた時になんて物悲しくて暗くて陰気で黒いボーカルと思ったのだが、しばらく聴いていると気が滅入っているのは僕だけじゃなく彼も相当滅入っているんだろうなという同調的感覚になってきた。その時から不思議に彼が当時の僕の気持ちを理解してくれている友人のような存在になったのだ。その晩以来しばらくは、このアルバム内のケニー・バレルのギター伴奏で歌うYOU'RE MINE, YOUには特にはまって何回聴いたか分からないぐらい聴いた。今でもシュリンク・カバーがかかったままのアルバムだが, 盤も全く傷みなく極上の状態で聴けるのがちょっと自慢したくなるぐらいだ。

それから30年以上あとになって自由に使えるこづかいに多少は余裕が出てきた頃に冒頭の10inchを入手して聴く事ができた。チェットのボーカルは僕が学生だった頃よりももっと心に沁みてくるようにさえ感じる。この10inch盤ではどの曲も彼の持ち味が充分にでているが、僕はその中でも特に I Fall In Love Too Easily を聴くと4畳半の下宿にいるような気になる。チェット・ベイカー彼ほどもの悲しく男の心が歌えるボーカリストはいないと思う。聴く時はいつもよりボリュームを少しおとして聴くとさらに良い。10inch盤よりもフォノグラム盤の話ばかりになってしまった。

CAROL REED

2008年03月21日 | 女性ボーカルD
GOLDEN CREST/CR3006/CAROL REED/COME RAIN OR COME SHINE/

このGOLDEN CRESTというレーベルは月のつく曲ばかりを集めた“MOON SHOT”というアルバムもあったように記憶していますが、そういうテーマを決めてアルバムを作るのを一つの得意手法にしていたのでしょうか。このキャロル・リードと言うシンガーの生年等は僕は知らないのですが、ニューヨークのテレビで有名になったようでWEATHER GIRL(お天気姉さんというところでしょうか)として知られていたのですが、それが曲名からその名前がきたものか彼女が出演していたテレビ・ショーからそう呼ばれるようになったかは不明です。でも下に記した曲名を見ていただければお判りと思いますが、収録された曲がすべて天気に関係した曲となっています。そういうところからWEATHER GIRLと言われたのかも知れませんね(?) 彼女のアルバムはLPとしては僕はこの一枚しか所有していませんが、当初は下に写真を載せたEP盤(NOT FOR SALEのD.J. COPY)を入手して彼女のボーカルを聴いたのですが、その歌い口が柔らかくやさしく天気に例えるなら春のそよ風のようなボーカルだったので後日に店頭でLPを見かけた時にLPも聴いてみようと購入したアルバムです。
前述したように収められた曲はすべて天候に関係した曲ですが、A-4のCOME RAIN OR COME SHINEやB-1のSINGING IN THE RAIN、B-5のLET IT SNOWや続くB-6のSTORMY WEATHERなどの聴き慣れた曲も軽ろやかに歌っていて好感がもてます。僕の好みとしてはA-5のRAINが一番好きでしょうか。所有のアルバムは多分米国の再発盤ではないかと思います。

収録曲
A面
1, COME RAIN OR COME SHINE
2, WE'RE HAVING A HEAT WAVE
3, ILL WIND
4, RISE AND SHINE
5, RAIN
6, A FELLA WITH AN UMBRELLA
B面
1, SINGING IN THE RAIN
2, LOVE AND THE WEATHER
3, BREEZIN' ALONG WITH THE BREEZE
4, I'M ALWAYS CHASING RAINBOWS
5, LET IT SNOW
6, STORMY WEATHER

PEGGY KING

2008年03月20日 | 女性ボーカルK
COLUMBIA/CL 713/PEGGY KING/GIRL MEETS BOY/

このアルバムはPEGGY KINGのアルバムというわけではなく、PEGGY KING・FELICIA SANDERS・JERRY VALEの共演盤です。アルバムがラブ・ストーリー仕立てになっていてパーシー・フェイス楽団のバックで, THE BOY NEXT DOORから始まりLET' FALL IN LOVEするのですが, TEMPTATION誘惑されて他の女性へよろめき(古い表現ですねぇ)、それでも以前の彼女が忘れられずJUST ONE MORE CHANCEと復縁した結果LOVE IS HERE TO STAYとなりメデタシめでたしという男にとってはまことに都合の良い理想的展開のストーリーを歌で綴ったアルバムです。一途に想い続ける女性をPEGGY KINGが歌い、誘惑する女性をFELICIA SANDERSが歌っています。こういう風に表現するとお判りと思いますが、純情な歌を唄うPEGGY KINGはより純情可憐に、誘惑する妖しい魅力を持つ場面ではFELICIA SANDERSが対比するかのごとくに色気を感じさせながら唄うということになっています。なおモテモテの男性として歌うJERRY VALEは毒にも薬にもならないストーリー展開上の進行役としてピッタリかと思います。本ジャケットのイラストは一コマ漫画のようになっていて上真ん中から右そして下へとストーリーが描かれています。こういうアルバムも時々聴いてみるのもおもしろいものですね。

曲順:A面 THE BOY NEXT DOOR, WOULD YOU LIKE TO TAKE A WALK, ALL I DO IS DREAM OF YOU, LET'S FALL IN LOVE, YOU BETTER GO NOW, GOODNIGHT MY LOVE  B面:I WANNA BE LOVED, TEMPTATION, IT'S EASY TO REMEMBER, JUST ONE MORE CHANCE, LOVE IS HERE TO STAY

PAT MORRISSEY

2008年03月19日 | 女性ボーカルM
ADDISON/AD-3001/PAT MORRISSEY/STANDING PAT(SWINGS SONGS OF LOVE)/mono

ずっと以前に彼女のMERCURY/I'M PAT MORRISSEYを紹介させていただきましたが、今晩はそのパットのもう一枚のアルバムです。このアルバムはADDISON RECORDSというレーベルなのですがニューヨークに所在した会社というのはレーベルを見て分かるのですがかなりマイナーなレーベルなんでしょうか僕はあまり聞いたことがないレーベルであります。本アルバムと前述のI'M PAT MORRISSEYを聴き比べてみましたが、どちらもカマトトっぽいボーカルは変わりませんが、本アルバムのアレンジとバックの演奏の方がより歯切れが良くよりスイング感があります。バックのメンバーはノートに記述がないので不詳ですが, ピアノ・ベース・ドラム・ボンゴのようですが、録音が良くバスドラムがドスンドスン、スネアーがシャンシャン、ピアノもドラムの弦も良く鳴って、ボンゴも勿論快調に飛ばしています。そういうバックの演奏のせいか彼女のカマトト極甘のボーカルがよりスイングして聴こえるのかも知れませんが軽快な歌い回しに思えます。A-1のIT'S YOU OR NO ONEのドラムの前奏から始まる曲を聴くだけで“I'M PAT MORRISSEY”とはちょっと感じがちがうぞという気にさせられると思います。A-4のMEAN TO MEは彼女の特徴的カマトトandネットリ感で歌われます。A-6のDAY IN, DAY OUTは軽快で好きな曲です。B-4のEASY LIVINGは歌い出しで彼女が“LIVING”と歌うところでリ~~ビィ~ングと長めに引っ張るのでお尻がもぞもぞするような焦れったい感じになりました。焦らし戦術も心得ているようです。B-6のEVERYBODY LOVE MY BABYも早いテンポでカマトト振る間もなく歌われています。彼女のカマトト戦術はテンポのゆっくりしたバラード等に最大力量を発揮するようです。ところで“I'M PAT MORRISSEY”のジャケット写真では彼女の右目の下にホクロがありますがジャケット裏の写真には左目下にあります。これはどちらかの写真の左右が逆になっているのじゃないかと、僕は表ジャケットの写真を逆使いにしたんじゃないかと推測しているんですが? あるいはホクロを付け替えたのか? 本アルバムではそのホクロはありませんので、昔流行した“つけぼくろ”だったんでしょうか。今日両方のアルバムを見てそんな事も考えながら聴いておりました。

収録曲
A面
1, IT'S YOU OR NO ONE
2, HE NEEDS ME
3, TRAPPED IN THE WEB OF LOVE
4, MEAN TO ME
5, THE MORE I SEE YOU
6, DAY IN, DAY OUT
B面
1, I CAN'T BELIEVE THAT YOU'RE IN LOVE
2, I HADN'T ANYONE TILL YOU
3, I'M A FOOL ABOUT SOMEONE
4, EASY LIVING
5, WEAK FOR THE MAN
6, EVERYBODY LOVE MY BABY

まんまジャケ買いの一枚 

2008年03月18日 | ジャズ以外
先々週末に東京横浜へ行った後に日曜日から日曜日までの1週間が中国出張だったのですが体力の低下を感じる結果となりました。日本ではチベットの事がニュースになっていますが、公にされていませんが中国国内では香港で風邪が流行しており幼児がかなり死亡しているようです。中国の友人は新しいタイプの風邪じゃないだろうかと心配していました。香港広州方面へお出かけの方は知っておいていただきたいと思います。中国政府が正式に新型の流行性感冒と発表するような事になれば、抑え切れなくなった時ですからオリンピックも中止になるかも知れません。大した事がないことを願うばかりです。

今晩はまんまジャケ買いのアルバムです。ジャケットってどっちが表でどっちが裏面でしょうか。左に背表紙右にレコード取り出し口から言うとバルドーの写真がある方が表、ジーナの写真がある方が裏という事になるのですが、このアルバムのジャケットに関しては僕はジーナの方がお気に入りです。フランス産のバルドーとイタリア産のジーナをそれぞれに使うという作戦で来られてはジャケ買いの僕としては拒めませんでした。
収録されている音楽はそれぞれが出演した映画のサウンドトラックとなっています。
唐突ですが, 僕のようなボケが進行しやすいタイプは防止策として毎朝“ジーナ・ロロブリジーダ”と発声すると脳が刺激されるかも知れません(恥)

ラー博

2008年03月10日 | 世間話
先日の6日晩は横浜駅近くのホテルに宿泊して7日の午前に所用を済ませた後に昼ご飯という時間になり、どこで食べようかと考えた末にせっかく横浜まで来てるんだから以前から一度は行ってみたいと思っていた新横浜のラーメン博物館へ行ってみようと会社の後輩と話がまとまり(こういう話はすぐまとまるのがエエところです)地下鉄に乗って15分ぐらいの“ラー博”へ行きました。ここはご存知のように入場券300円を払って各ラーメン店別に設置されている食券を購入してお目当てのラーメンを食べるようになっています。館内は昭和レトロな内装で統一されており僕が幼い頃はこんなだったかなと思います。ラーメン店は(和歌山)井出商店・全国展開の支那そばや・(札幌)けやき・(山形)龍上海本店・(旭川)蜂屋・(東京)春木屋・(博多)ふくちゃんラーメン・(熊本)こむらさきの8店です。どこで食べようかとお店を物色したのですが山形の龍上海本店の赤湯からみそラーメンも食べたかったし和歌山の井出商店の昔風のラーメンも懐かしい感じで食べたかったのですが、結局博多のふくちゃんラーメン店へ入り、特製チャーシューとんこつラーメンを注文しました。連れはそれにごはんセット300円を追加注文しました。特製チャーシューとんこつラーメンが運ばれてきましたが、チャーシューのでかさにビックリ, そしてそれが三枚も載せられています。三枚の合計で300グラム以上はあるでしょう。1杯1300円ですがチャーシュウのでかさを見た瞬間に食べ切れないと思ったので連れに一枚を取ってもらいました。味は結構こってりした味でしたが、揚げたニンニクや紅ショウガを入れておいしくいただきました。僕は5分もかからずに完食。連れはというとチャーシュ4枚が載った豚骨ラーメンとごはん+小鉢を黙々と完食するまで食べ続けておりました。食後の感想は完食するのがちょっときつかったですが旨かったですという感想でした。食後の腹ごなしに館内を散歩がてら見て廻りましたが昭和の路地が再現されておりなかなかイイ雰囲気でした。下にその路地の写真を一枚掲載します。
この路地にはカフェバー“35ノット”というお店がありレコードもリクエストに応じて聴かせてくれます。僕はちょっと中をのぞいただけでしたがジャズのレコードも多少ありました。雰囲気を楽しむには良いのではないと思います。

現在僕は出張中でしてレコードが聴ける環境にありません。もう一度か二,三度はこのような出先での話をさせていただくつもりです。

SUSAN MAUGHAN

2008年03月08日 | 女性ボーカルM
(英)PHILIPS/BL 7577/SUSAN MAUGHAN/SWINGIN' SUSAN/1963

このスーザン・モーンの本アルバムは本来ポップ・シンガーである彼女のLPの中で唯一ジャズ・テイストがあるアルバムだと思います。といってもガチガチのジャズ・ボーカルではなくポップシンガーがジャズのスタンダードを歌うという一つの括りから大きく外れてはいません。長い間, 本アルバムは英国盤という事もあり,また販売枚数も限られていた為か、ショップ等で目にすることは極めて少なかったように思います。ところが数年前に日本ビクターの魅惑のボーカルシリーズに24bitデジタル・リマスタリングされたCDが販売されて、彼女のボーカルを耳にした人も多かった事と思います。ただ僕のオーディオ装置のせいかどうかCDで聴く彼女のボーカルは乾いてしまったカステラのようにパサパサした感じに聴こえ、彼女のボーカルも奥に引っ込んでいてあまり得心できませんでした。やはりレコードで聴く方が潤いという要素が感じられてボーカルもイキイキと前に出てきて歌いますから聴き味がかなり違います。CDを聴かれて大した事ないと思われて, もし彼女を見限った人がいらっしゃいましたら是非レコードでもう一度彼女にチャンスを与えてあげていただきたいと思います。聴かれるとその印象はまた違ったものになると思います。
彼女は1942年英国ダーハム生まれらしいですが16歳の頃からプロとして歌っていました。彼女は62年に米国でヒットしたマーシー・ブレーンの“BOBBY'S GIRL”を歌い, それが欧州で大ヒットしてイギリスのトップ・シンガーになったという事です。僕はマーシー・ブレーンの同曲をラジオで何回か聴いた記憶がありますが非常に歯切れの良いボーカルだったように思います。このスーザンのボーカルも歯切れが良く元気に歌うスタイルでその辺りはよく似ているようです。本アルバムでの歌い口はその元気良さ、歯切れの良さ、よくスイングして歌う彼女の特徴がよく表れています。下は彼女の“BOBBY'S GIRL”のジャケット写真です。このジャケットの写真は彼女の若さや溌剌とした表情がよく分かりますし、何より美人である為に多少ジャズテイストが薄くとも多少脚が太めでも許せちゃうという結果になります。
A-1のA LOT OF LIVIN' TO DOは軽快な出だしの曲でノリの良いメロディーで冒頭から歌いまくっています。A-2のIF I WERE A BELLは彼女のジャジーな面が発揮されている1曲で僕のお気に入りの一つです。続くA-3のTHE LADY'S IN LOVE WITH YOUもスイング感に満たされて軽快に歌います。A-5のWHEN LIGHT ARE LOWを聴くと彼女の歌い口も年増女のような太いところがあるのだと気づいてこのままどこかのビッグバンドの専属歌手になっていればよかったのにと思います。A-6とB-1ではバックに参加しているTUBBY HAYESのソロが聴けます。B面でもTHE GYPSY IN MY SOULやOLD DEVIL MOON, THINGS ARE SWINGIN'とスタンダード曲が続きますが僕が好きなのはB-3, IT MIGHT AS WELL BE SPRINGで、ここでは彼女は少し発声を抑えて歌うのがお気に入りです。B-4のTHINGS ARE SWINGIN'も彼女のスインギィー度はますます調子を上げている感じです。彼女の声って発声を抑え気味にすると割りと太く低い声が強調されるんですが、そういうボーカルをもっと聴いてみたい僕です。

収録曲
A面
1, A LOT OF LIVIN' TO DO
2, IF I WERE A BELL
3, THE LADY'S IN LOVE WITH YOU
4, POPPA , DON'T PREACH TO ME
5, WHEN LIGHT ARE LOW
6, JUST ONE OF THOUSE THINGS
B面
1, THE GYPSY IN MY SOUL
2, OLD DEVIL MOON
3, IT MIGHT AS WELL BE SPRING
4, THINGS ARE SWINGIN'
5, CA. C'EST L'AMOUR
6, GONE WITH A WIND

横浜

2008年03月07日 | 世間話
横浜と東京へ1泊二日で急に行く事になり行きは良かったのですが帰りが飛行機がとれず新幹線の遅い便になりました。仕事と趣味が完全に混在してハキチガエに気づかないkuirenです(恥笑)。という事でまず, 6日は早めに用事を終えてまだ明るい内に“HOT VINYL”という初めて行くショップを訪ねてみました。すぐ近くにはDISK UNION横浜店もありました。レコファン横浜店もあるはずなんですが場所が分かりませんでした。それで訪ねたHOT VINYLはかなりニッチな感じのするビルの1室にありました。このビルには得体の知れないショップや少し危なそうなショップも入っています。部屋の前に行くと張り紙が?『買い付けの為に8日までお休みします』とありました。どんなアルバムがあるかも分からないままビルを出ましたがジャズ専門ではないような感じでした。行った事のある方はいらっしゃいますでしょうか?
夕食を済ませた後に寝るには早い時刻だったので野毛のジャズ喫茶“ダウン・ビート”へ行きました。僕が入店した時は先客は勤め帰りの3人組の男性陣と若い男女の数名のグループだけでどの席でも選べたのでスピーカーの正面へ座らせていただきました。奥さんはきさくで大変親切な方です。リクエストしたアルバムがないと同じアーティストの別のアルバムを僕の席まで“これなら有るんですが”と持ってきて下さいました。赤ワインを飲みながらいい気分で聴いていたのですが、夕食時にも飲んだ日本酒もあって酔いが回ってきたので、もう少し聴きたかったのですが1時間ほどで退店しました。このお店のスピーカーはALTECですが楽しく聴かせていただきました。今度横浜へ行く機会があればもっとゆっくりしたいと思います。一番上の写真はお店の看板ですがベースを象ったデザインになっています。この看板が優れ物でした。